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“子どもの視野は大人の60%!?”
こんにちは!KidsFRP &FRP フィジカルケア南藤沢校講師の保坂です。
普段は理学療法士として東京にある整形外科クリニックに勤務しています。
このnoteではカラダに関する情報や、養成講座に関する情報を少しずつ共有しています。
KidsFRPでは“子ども同士でできる遊び”や“親子でできるからだ遊び”を発信しています!
さて、本題に!
“子どもの視野は大人の60%!?”
この理解は、子育てする中で非常に重要なことなんです。なんせ子どもの時は子どもの時にしか味わうことのできない“視野”としての世界観があるわけですから、そこを広げてあげられるかどうかは非常に重要なことだと思います。
我が家には2人の子ども、5歳児(長女)2歳児(長男)がいます。まぁ2人とも視野に関して考察すると色々とタイプに違いがありまして、見ていて気付きがいっぱいあるわけなんですね。今回は実体験をもとに解説させていただきます。
視野の種類
大きく分けて中心視野と周辺視野に分かれます。
・中心視野
文章の読み書きやゲームなど近くのものをより集中して見る時に主に使います。身体としては緊張状態を生みます。ウェイトトレーニングやラグビーのタックルなどでパワーを発揮したい時はこの使い方が望ましいかと思います。視線と筋出力の関係性は密接にあります。
・周辺視野
鬼ごっこやキャッチボール、ボクシングなどで動く物体に対して周辺を理解すると言う意味でその力を発揮します。身体ととしてはリラックス状態を生みます。
子どもは基本的にはこの周辺視野が狭く、それにより人との衝突などの事故が生まれやすいと言われています。
子どもの周辺視野
6歳くらいの幼児の平均的な視野は左右(水平)で90度程度、上下(垂直)で70度程度とされています。一方大人は水平で150度、垂直で120度あります。比べてみるとかなり視野が狭い。
(スウェーデンのステイナ・サンデルス氏の実験による)
チャイルドビジョンで子どもの周辺視野を知る!
実は子どもの周辺視野を体験できるツールがあるんです!東京都福祉保健局:東京都版チャイルドビジョン(幼児視界体験メガネ)HPよりダウンロードできます。4〜6歳くらいの子どもの視野にご興味のある方は是非装着してみてください!びっくりするくらい狭い世界なんです。
《こちらから型紙がダウンロードできます》
東京都福祉保健局:東京都版チャイルドビジョン(幼児視界体験メガネ)
【装着時のポイント】
・子どもと同じ目線で装着すること
・敢えて自宅内で動き回ってみて下さい(転倒注意)
恐ろしいくらい視野が狭いのがわかります。これが歩きたての子どもや動きまわる2歳児なんかはどうなることやらと・・・。いわゆる視力だって弱いのですから・・・。
子どもの視力
2歳児の違い
さてここで我が子を題材に2歳児の違いを共有したいと思います。
長男(現在2歳)は笑っちゃうくらいわんぱくで、何かを発見すると一目散に突進していきます。それでいて案の定、色々なものにぶつかります(笑)。そりゃそうですよね、周辺視野も狭い&視力も0.5前後なんですから・・・。それでもお姉ちゃんがいる安心感と恐怖心がないからか本当何かとチャレンジャーです。
逆に長女が2歳のときは、その真逆で人混みへ行くとフリーズ。大きいお兄ちゃん達が公園で遊んでいると(ぶつかりそうだから)“怖い”と言って遊ばず帰宅ー。なんてことが多々ありました。その気持ちも凄くわかります。神経質な気質的なものあるとは思いますが、やはり周辺視野が上手く使えていないと言うのも避けてしまう要因になると言うことも考えられます。長女は遊ぶこと自体は大好きなので環境を変えれば全く問題なく遊ぶので良かったのですが、人の脳はネガティブな記憶ほど脳に残るので“過度な運動嫌いにならない様に”少し意識する必要があしますね。長女の場合は周辺視野遊びで、人混みにも強いアクティブさを育てようが裏テーマでした!(もちろん無理は禁物ですし、押しつけは良くないのは理解しています)
私たち大人ができること
まずは子どもと大人はそもそも発達段階において目の機能が違うと言うことを理解する必要があります。そして目以外の要因“気質”や“好奇心”“恐怖心”“情動や感情”“身体的特徴”などが相互に絡み合って動きを作っています。なので、こればかりは使わないと発達していかない機能なので使っていきましょうと説明するしかないのですが、今回お伝えしたい“周辺視野”を使った遊びなんかはとてもおすすめかと思います。
遊びの紹介
①周辺視野:動きを目で追いすぎない様にチャレンジしてみましょう!
※お子様には細かい説明は不要です(笑)
②周辺視野:壁や人にぶつからない様に挑戦してみよう!敢えて障害物を増やすのもオススメ!
※こちらもお子様には細かい説明は不要です(笑)
③中心視野:手を着く位置を想定して走る!
※こちらもお子様には細かい説明は不要です(笑)
まとめ
視野には大きくわけて周辺視野と中心視野の2パターンあります。子どもは特に周辺視野が狭く、見ている世界がまだまだ狭いのです。そう言った背景もあり、遊びに対して恐怖心を抱いてしまったり、逆に全く気にせず遊んでいて見えていないことによる衝突や交通事故も頻繁にあります。子どもは物事を物凄くシンプルに見ます。おっ!と思ったらもうそこにはいない。なんてことは多々あります。さらにイレギュラーな問題に対しての応用が難しく、On-Offの差が非常に激しい印象にあります。要するにまだまだそこに理性はなく情動(気分)で動く性質があります。それらを理解した上で子どもと接していけると、イライラが減ったり、何かしら寄り添うスタンスが生まれてくるのではないかと思います。
自然の中を歩いたり、公園で遊んだり、家の中でご家族みんなで遊んだり。
様々な環境やライフスタイルに合わせて子どもの成長を楽しんでいただけたら幸いです。
ファンクショナルローラーピラティスではキッズFRPとしてコンテンツ展開しています。今回ご紹介した遊び以外にも多くの遊びを日々子ども達と考えています。子どもは遊びの天才クリエーター。私たち大人は最低限のリスク管理だけで十分かと思います。大人及びインストラクターとして大事なことは解釈の軸・幅をしっかりと持つこと。私たちはそれを全国の仲間と共有し発展させています。子ども達の明るい未来をこれからもサポートしていきたいと思います。ご興味のある方はDM頂ければ嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ライタープロフィール
保坂知宏(ホサカトモヒロ)
理学療法士、FRPMT &mentor、FRPKidsIR &mentor、RYT200Yoga IR
遊びを楽しむカラダの専門家。
Twitter:ホサカトモヒロ【カラダの専門家】 @tmhr720
Instagram:エクササズの共有と子育て情報を!@tmhr720
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