
徒然なるアナログ生活〜今日の1枚〜番外編 モノラルとステレオ
猛暑アンド猛暑
そして節電… 🫠
溶けますね。皆さんクーラーは躊躇わず…。
さて昨日の予告通り本日は番外編。
モノラルとステレオ
皆さんは古いレコード、60年代から70年代初頭ころのレコードはお好きですか?
ビートルズ、ビーチ・ボーイズ、ローリングストーンズ、ザ・フー、フランク・ザッパ、、、多くの名バンド、アーティストが名だたる名盤を残した時代。
この時期のレコードの特徴として、同じタイトルでモノラル盤とステレオ盤がリリースされていたことが挙げられる。
レコードをディグる時にたまに商品カードにモノ、ステレオとか個別に表記されているのを見かけたことはないだろうか?
これは2種出てる内のどちらかを明記してくれているもので、またステレオ、モノラルで値段も変わってくる。
さて、ここで質問です。
モノラル、ステレオの違いってなんでしょう?
簡単な正解は…
塊か分解か!
は?って思いましたでしょ?笑
私も最初は同じ感想w
簡略化した解説で申し訳ないが、
モノラルは楽器パートが一斉に鳴った音をそのまま録音し記録したもの。
対してステレオはギター、ベース、キーボード、更にはスネア、ハイハット…と個別に撮った音を録音し記録したもの。
その違いは再生した時に如実に現れる。
スピーカーやヘッドホンの左右から聴こえてくる音が左右で同じものが流れてくるのがモノラル。
左右で少しずつ違うのがステレオ。
なので塊で音がズドンと鳴るのがモノラル。
細かく分解された音の再構築が鳴るのがステレオ。
という感じだろうか(汗)
お詳しい方に詳細は譲るとして、わたしからは素人が聴いて感じた確かな違いをここに記したい。


上記は同じビートルズ「プリーズ・プリーズ・ミー」
国内盤とリマスター盤とで違いはあるものの、収録曲は同じ。
方やステレオで方やモノラル。
筆者がはじめて聴いたのはもちろんステレオ。
非常に最初は気持ち悪くてムズムズした…
右からギターとボーカル
左からベースとドラム
そんな具合に1曲の中で、パートが完全に左右が分離している。
音自体の出や、音質は良くとも、、、
かなり違和感が強くて気持ち悪く感じてしまう。
これは擬似ステレオと呼ばれるもので、モノラルの録音を分解してステレオを再現したからなのだが、60年代からステレオが主流になる70年代前半まで、ミックスの進歩こそあれど、聴こえ方はあまり変わらず…。
なのでステレオ盤を選ぶ時はリマスター盤を選びがち。
対してモノラル。
ズドーーーーーン
異次元の聴こえ方だった。もちろんリマスター盤ならではの部分も多くあると思う。
それでも全くの別物のように聴こえる。
先程から塊と連呼しているが、まさにデカい音の塊が左右同時に飛んできているような感覚になる。
そして迫力が段違い。
音量もかなりあるのがモノラルの特徴だ。
分解していない分、相対的に音の圧が増すからなのか、ググッとボリュームがあがる。
ここまで違うかとビックリする。
同じ作品とは思えない。
音楽評論YouTuber みの さんが、
モノラルが、そのアーティストが聴き手に聴いて欲しい本来の姿なのだ。
と動画で言及しているが、全くその通りたと思う。
私のなんかより余程丁寧な解説なので見て欲しい←
モノラルの世界は1度体験してほしい。
とにかく世界観が変わるし、テンションも高まりまくる。
中古モノラルは値段が高いものが多いが、モノラルリマスター盤などの再発もの、モノラルミックスにリマスターした新しいリリースも増えてきている。
またCDでもモノラル音源を収録したものがでているので、騙されたと思って試して欲しい。
番外編なのに長くなってしまった…
本日はここまで。
レコードにおけるこうした小話も時折織り交ぜてお送りしていこうと思う。
明日からまた本編を。
レコードの魅力を、より多くの皆さんにわずかでもお届け出来たら幸いだ。
明日は私のとっておきを。
乞うご期待!
それでは!