徒然なるアナログ生活〜今日の1枚〜VOL.28 22.06.30
シーズンインザサーーーン♪
夏よ消えないでくーれ♪
TUBEには悪いがもう夏はお腹いっぱいだ。
毎日暑くて毎日軽い熱中症なのでは?と思うくらい。
手も痺れてるし笑
どうも皆さんおはこんばんにちわ。
猛暑、否、酷暑続く昨今、生き延びていますか?
私は通勤で2リットル位汗かいてます。
でも痩せてくれない。なぜなのか…。
さてさて、はやすぎる気温上昇に辟易しながらお送りする本日。
ちょっと変わり種をご紹介しよう。
Captain Beefheart&His Magic Band/TROUT MASK REPLICA
69年作。奇盤の代表格。
まずもってジャケットがやばい。
あたおかです。
ジャケ買いするかと言われたら、食い気味にNOだろう。経験則的にわかる。直感的にわかる。
やばい。って。
顔、鯉だよ?笑
で、肝心な内容だがこちらも負けず劣らずぶっ飛びまくり。これは、音楽なのか?とさえ思う瞬間がある程。
まさに奇妙奇天烈摩訶不思議。奇想天外四捨五入。
出前迅速落書無用。
プロデュースを誰がやったのか、それで大方を察する人もいるかもしれない。
本作のプロデューサーは、
フランク・ザッパ
ね?あぁ…ってなるでしょ?笑
Captain Beefheartことヴァン・ヴリート
ザッパに負けない奇人なのだが、今作における彼は神がかり的にイカれてる。
彼が思いつくままに弾いたピアノを記譜し、作曲を行った。
さらには口笛まで記譜させて、とにかくその時頭に浮かんだ音を具現化することを徹底した。
本作は言うなれば、彼の脳内を音楽的に再現したものなのだ。
イカレまくってるでしょ?笑
ヴァン・ヴリートは完璧主義者的でもあったので、MAGIC BANDのメンバーと共同生活を半ば強制的に行い、作曲、リハーサルを行った。
当時のバンドメンバーの言
「カルトじみていた」
「(チャールズ・)マンソンファミリーのようだった」
そんな究極にイカれた環境で、究極にイカれた方法で、究極にイカれたやつがプロデュースしたのである。
構想の実現に余念のなかったヴァン・ヴリート。
ザッパの録音にもケチをつける。
フィールドレコーディング形式で、ボーカル以外のパートを録音をしてきたザッパはその出来に満足したが、
録音機材とか金とかケチってんじゃねぇのか?おおん?!
ムカ着火ファイヤープンプンドリームになったヴリート。
ザッパはボーカル録音を行う予定だったスタジオで、各パートの収録を行えるよう急遽手配した。
ここからがまた更に驚愕するのだが、
イカれた作曲環境でリハーサルまみれだったバンドメンバーは、スタジオで完璧に再現を行ってみせた。
以下Wikipediaより。
『20のバッキングトラックの録音をわずか6時間で終え、その後ヴァン・ヴリートはヘッドホンを着用してモニタリングする代わりに、スタジオの窓から微かに聴こえる演奏音のみを頼りに、ヴォーカルと管楽器のダビングを2日間で終了した。こうして本作は、ミキシング作業を含めて4日間で完成した。』
(Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%AB)
意味が分からない…w
理解出来る範疇を超えている。
「まるで意味がわからんぞ!」というセリフすら発せないくらいだ。
奇人ここに極まれり。
内容に話を戻そう。
マジな話、言語化することが難しいのだが、とにかくクセがすごい!
展開、音階、何もかもが常識外。
ノイズのようで音楽、音楽のようでノイズ
歌なのか呟きなのか叫びなのか会話なのか、ボーカルも摩訶不思議。
初見では頭ポカンのままに聴き終えてしまう。
ここからが本作が名盤ランキングに名を連ねる理由になるのだろうが、聴き続ければ聴き続けるほど、
何となく良く聴こえてくる…
ブルース、サイケデリック、アートロック、アバンギャルド、プログレッシブ…
様々な音楽の要素がそこかしこに息づいている。
だからふと聴き続けてしまうし、芸術性にふとした時に気づいてしまう。
マジかよwwって思いました?
マジなんです…。
とんでもない中毒性がこの作品にはある。
また表層ではわからない芸術性がある。
個人的にはピンク・フロイドの「原子心母」よりよく聴くし、良いと思う作品だ。
分からないから面白い
そんな科学者じみたセリフがピッタリくる本作。
新しい世界のドアを皆さんも開けてみてほしい。
購入先はまたまたディスクユニオン。
セールか何かのタイミングで、出会ってしまった。
名盤ランキングでよく目にしていたし、なんか持ってないと、聴いてないといけない作品のような気がして、意を決して購入。
元々がカオスな音なので、音質云々の作品ではなかったりするのだが、やはりアナログで聴くとまた見方が変わる。
サブスクではポカンだった曲にブルースを感じたり、忌避感ありありだった曲にサイケデリックを感じたり。
奇妙で摩訶不思議体験。これもまたアナログの魅力。
といった所で本日はここまで。
賛否両論ある奇盤だが、眠れぬ寝苦しい熱帯夜に、眠れない時間のお供に如何だろうか?
どっぷりずっぽしハマってキマってしまっても、そこは自己責任なのであしからず…笑
今日も今日とてこんな時間。
暑くてだるくて筆がおそくなりがち。
明日は今後の予告特別編でお送りしようと思う。
飲みに行くしね!笑
日常の片隅に名盤を。
また次回、名盤と共にお会いしましょう。
クーラーと水分補給は忘れずに。
それでは!