Tomofumi Yamashita (山下 朋文)

建築の循環系を追求することミッションにしています。 ー 日建設計サステナブルデザイング…

Tomofumi Yamashita (山下 朋文)

建築の循環系を追求することミッションにしています。 ー 日建設計サステナブルデザイングループ在籍。 京都工芸繊維大学大学院修了。在学中にデンマーク王立芸術アカデミー留学、その後に環境建築スタートアップLendagerに勤務。LEED GA

最近の記事

社会人(意匠設計)になる前後での気持ち_N1

2024年も春になりました。新年度のスタート。会社では新入社員の歓迎会が行われているのを横目に仕事をしています。 会社の行事で新卒の方に対して、入社数年目の先輩が話をするなんてイベントに私も参加したことがあります。その時、色々質問を受けます。 春になる前の先日は、幣母校に立ち寄る機会がありました。こういう時も、私のあまり参考にならないとも思いつつ恐縮ながらキャリア相談を受けたりもするのですが、回答は最終的には同じような趣旨に辿りつくなと思いました。就職前に気になる疑問を煎じつ

    • 2023年振り返り

      今年は年越し蕎麦を食べるため行列に並ぶ待ち時間(既に1時間待ってる)に書いてます。備忘録を兼ねて。 ■改めて自己紹介は 今年は日建設計のキャリア入社枠での紹介人物に社内で選んでいただきインタビュー取材させていただいた記事が日建設計のHPに掲載されています。ちょっと恥ずかしい、  のでサスティナブルデザイングループの業務についてと個人発のミッションである建設サーキュラーについて、下記リンクで自己紹介を兼ねる。 https://www.nikken.co.jp/ja/care

      • 2022年は「変」...に達成できたこと、買ってよかったものなど

        (今回のサムネイルは2022年に作った家の横長本棚です..) 2022年は、「変」わった年でした。 大前研一さんの、人間が変わる方法は三つというもので、 一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える というものがあり、 その意味では身の回りの様相は大分変わった年でした。 ターニングポイントのひとつは、転職だったといって差し支えないでしょう。 これに起因する変化が大きく、時間の使い方や、人間関係も、分かりやすく変化がありました。 環境とい

        • 2021年の書き始めと抱負

          あけましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いします。 今回は個人的のメモ的な書き始めと抱負。 コロナ後、オフィス/スタジオ/倉庫 2020年は世界共通してコロナがフレーズだった。コロナ以前の暮らしぶりが戻ってきた?とも感じるが、投機レベルの時間スパンで現れてくるコロナの影響はあると思う。布石が今打たれているものが今後あらわれてくる。都市建築の分野はまさにその一つだろう。 都市機能のトレンドとしては概して、ストック→フローへの転換も改めて加速しそうと思う。単

        社会人(意匠設計)になる前後での気持ち_N1

        マガジン

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        記事

          06' 続マテリアルターン、ポッドキャスト

          すこし前の話ではありますが、私が「マテリアルターン」と総称した潮流についてポッドキャストでお話する機会がございました。 記事06では詳しく言及できていなかった内容の補足のようになっています。貴重な機会をいただき、杉田さん、石川さんありがとうございます。(繋げてくださった浅野さんありがとうございます!) ーーー 日本に帰国し、4月から設計事務所で働き始めて3か月が経ちました。 改めて感じるのは、海外と比べた時に日本の建築業界のレベルは決して低くないということ、寧ろ、組織

          06' 続マテリアルターン、ポッドキャスト

          06 マテリアルターン

          デンマークに留学に来た当初からインターンシップを考えていましたが、既に多くの先人がいらっしゃるような有名な事務所にいくのは違うなと思っていました。そこで、作戦として、日本ではインターン事務所のリサーチはせずに、デンマークに留学行ってから口コミから、知る人ぞ知るような、これから伸びてくる事務所に入るという攻め方を取り、この方が成長する事務所のリズム感を体感できるし、規模がまだ小さめの内は色々まかせてもらえるだろうなと考えたからでした。 さっそくKADKの優秀だったデンマークの

          06 マテリアルターン

          05 Sustainabilityの複雑さを保ちながら

          持続可能性、サスティナビリティ、Sustainability、、、 正直いえば、この手の話はたびたび胡散臭くなる時がある。それは持続可能性というワードですべてを物語ろうとした時な気がする。「俺は地球の資源はもっと消費してなんぼだと思っている!」なんて人はいないから、逆にみんなが良いと言ってるからとりあえず行動の大義のために言及していて損はない、みたいな。企業側だとグリーンウォッシュみたいなことはあるし、逆に消費者側でもどうしてそんなに怒ってるの?という時もたまにある。 建築

          05 Sustainabilityの複雑さを保ちながら

          04 タンザニア、ココナッツ

          AEEの2017年度の敷地はタンザニアでした。 まずタンザニアという国よく知りません。リサーチを兼ねたInfographicsの課題にてAEEは始まります。  プログラムが全員で40人程で、各々が1つのテーマを担当するので、課題が終わったときには約40種類の異なるテーマのポスターが並ぶこととなります。 テーマの区分は、Climate, Diseases, Demographic, Energy, Flora, Geographic, Healthcare, Historica

          04 タンザニア、ココナッツ

          03 AEE, 新人世の課題

          2017年の 9月から、2018年の6月にかけて私は デンマーク王立芸術アカデミー (以下KADK)のarchitecture and extreme environment(以下AEE)に交換留学しました。 今回はセオリーベース、次回は実例ベースで。AEEは何が特徴なん?というのは、まずは、暇な時にこの動画を見てみてください。 ↑映画の導入みたいな動画ですが、フルスクリーンでイアホンして音楽と一緒に楽しんでいただければ、感じが分かります。 で、ホームページの方でテキス

          02 デジタルターン

          紆余曲折がありやっと建築を始めるわけですが、 「この空間気持ちよくないよね」問題といいますか、「いい空間って何だろうね」問題というか、母校の京都工芸繊維大学に限らない話だと思いますが、大学の建築教育では、学校を設計しろみたいな課題が課されて毎週か隔週くらいのペースで図面と模型を先生に評価していただくシステムなのですが、建築の設計の良し悪しの判断は概ね評価する建築実務者の先生方の判断にに委ねられます。そこが割と暗黙知というか、例えば建築はちゃんと作らなければダメだという先生に見

          01 建築に夢を見た

          本当の意味で最初に建築を目指し始めたのは浪人生の頃でした。(え、そこから始めるの?という所ですがご容赦くださいませ。) 絵を描くだけが取り柄のような小学生時代、授業中はA3用紙の裏に漫画を描くタイプの根暗であり、中学生の頃は描いた姫路城の絵がどういう経緯か地元の新聞に乗って賞をもらったこともあったけれど、あと友達の上野くんの洗脳で(「大学への数学」とか薦めてくる感じの変態)数学が好きになったので両方使えそうな建築の分野を、高校生の時の職業体験コースで何となく選択したりしてい

          00 建築の持続可能性について思ったこと、デンマークの2年間で(連続シリーズ7回)

          山下朋文と申します。 Noteを始めます。 簡単なプロフィールは以下のサイトのリンクからどうぞ。CVにも同じような内容を書いてます。 学部は京都でずっと学生をしていたのですが奨学金が取れたのでデンマークのKADKへ交換留学して、 物足りなかったから更に1年間企業でインターンシップをして、今でデンマークに来てから早2年が経とうとしています。 さすがに学校を長くは休んでいられないので日本に帰って学生を終わらせようという次第なのですが、ふと思ったのが、日本に帰ってデンマーク

          00 建築の持続可能性について思ったこと、デンマークの2年間で(連続シリーズ7回)