見出し画像

好きなものを否定されること

久しぶりにバラエティ番組をみていたら、久しく見かけていなかった某タレントさんが映っていた。

この某さんのテレビ露出が減っているのか、単に私がバラエティ番組を見なくなっているから久しぶりだったのかは不明。

同じ番組には20代の外国にルーツを持つタレントさんが出演していて
最近のトレンドについて話していたのだが、
それに対し某さん、「話が長い」「なにが〇〇だ」「なんでこっち(日本人)が欧米寄りの価値観に」うんぬんとキレ始めた。

一応解説の先生らしき人がフォローしていて、コロナ禍で価値観に変化があって、若いタレントさんみたいに考える人が増えてきてそれがトレンドになりつつあるし、一方で某さんの価値観も変わらず根強いです、みたいなことを話していた。

某さん、昔からズバズバ物申すタイプのタレントさんだったとは思うのだが、久しぶりに見るとあまりにもお変わりなくて、「うわぁ」とドン引きしてチャンネルを変えてしまった。

ここ最近、あれだけ頻繁に目にしていた”多様性”という言葉を見かける機会が少なくなったように感じていて(もしかしたらイー〇ン・マスクがTwitterをいじくりまわしたせいかもしれないけど)、それって個人の価値観を尊重するっていうことが当たり前になって来たんじゃないかとなんとなく思っていた。

よほど人としてどうなの?みたいなことでない限り、
「あなたはこう思うんだね、私はこっちなんだよね」
っていう風に、頭ごなしに相手の価値観や、特に「相手の好きなものを否定しない」ってことが当たり前になってきたのだと感じていたのだけれど、
久しぶりに某さんの発言を聞いて、まだこうして人の趣味だとか好きなものにケチをつけ、それも頭ごなしに𠮟りつけるように言う人がいるんだなと、ちょっとびっくりした。

某さんのあれは、きっと番組的には求められているキャラなのだろう。
そして、あのキャラやあの発言に共感し頷いている人たちもきっといる。

でも私はあの発言はムリだったのでチャンネルを変えた。
自分の好きを否定されるの嫌だし疲れるし、好きを否定されている人を見るのを見るのもしんどい。

で、チャンネルを変えたら様々な推し活をする女性を集めたバラエティ番組がやってて、こっちは司会者が出演者をとにかく馬鹿にしていて、出演者が涙ぐんでしまうシーンまであり、うんざりしてテレビを消してしまった。

私は好きなものを早口で喋り倒すタイプの人を見るのが好きな方なので(もちろん限度はある)、こういう熱を持った人たちをわざわざ集めておいて馬鹿にするとはどういうつもりだととても不愉快だった。

自分の好きを否定されるの嫌だし疲れるし、否定されている人を見るのを見るのもしんどいんだってば。


こうして特定の芸能人が出ている番組を避け、チャンネル(局)を避け、
最後にはテレビを避けて、自分の好きだけが見れるネトフリやYouTubeに流れていくのだなぁ~と思ったりした夜だった。


いいなと思ったら応援しよう!