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IDWeek 2024

みなさま、こんにちは。
助教の栗田です。

2024年10月15-20日にロサンゼルスで行われたIDWeek2024に参加してきました。当科からは他に堀内弘司先生、岡本耕先生の3名が参加しました。

感染症系の国際学会は初めて参加したので、多くの刺激を受けました。IDWeekに参加する日本人の研究者と交流する機会も多く、拙い英語力で聞く講演も色々な意味で刺激があり、とても充実した4日間を過ごすことができました。

堀内先生のポスターの前でパチリ
企業ブースも日本と比較するとめちゃくちゃ大きい


ところでロサンゼルスは治安のよい場所を選んでホテルを取ったつもりでしたが、食事をした後にレストランからの短い距離を歩くだけでも、複数のホームレスが徘徊していたり結構な身の危険を感じました。改めて日本の治安の良さを嚙みしめることができた気がします。また、あちこちで無人配送カートが走っているのを見かけ、かなり未来感も感じる町でした。個人的にはこういう危険と最先端の融合にアメリカを強く感じますね(何の話だ)。

ロス市街をかなりの高速で走る無人配送カート。信号で停止した瞬間をすかさず撮影


さて、話を戻しますと、今回のIDWeekでは「全身性エリテマトーデス患者におけるHPVワクチンの患者実態アンケート調査」についてポスター発表しました。自己免疫疾患における感染症はまだまだ注目度が低い分野ですが、全身性エリテマトーデスはHPVの高い感染率と子宮頸癌の高い罹患率が問題ですが、残念ながらリウマチ医の関心は低い現状があります。さらに日本は報道メディアのネガティブキャンペーンによりHPVワクチンの接種率が先進国最低ランクに落ち込んでいるという状況が拍車をかけています。

栗田(筆者)のポスター発表

今回の研究では患者アンケート調査により、HPVワクチンを阻害する要因は主に知識不足であってワクチン忌避ではないことを明らかにしました。HPVワクチン接種率はリウマチ医が責任もって適切な支援と情報提供を行うことで接種率の向上が期待できるように思われました。

とてもニッチな話題であり、会場での温度感も低いと改めて感じたのですが、逆に言うと自分のオリジナリティを発揮しやすい話題だということも認識できましたので、これからも腰を据えて取り組んでいきたいと思います。

偶然お会いした阪大の佐田先生と盛り上がりました
現地の日本人懇親会は30名以上集まりました!

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