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2025年1月16日 Journal club

みなさま、こんにちは。

当分野で2週ごとに行っているJournal clubの内容をご紹介します。
今週は縣 智香子さんが担当で、Infection Control & Hospital EpidemiologyからComparative epidemiology of hospital-onset bloodstream infections (HOBSIs) and central line-associated bloodstream infections (CLABSIs) across a three-hospital health systemという論文を取り上げてくれました。

この論文では、中心ライン関連血流感染Central Line-associated Bloodstream Infection (CLABSI)と病院で発生する血流感染hospital-onset bloodstream infection (HOBSI) を比較されました。HOBSI発生率は経時的に増加しましたが、同期間のCLABSI発生率は変化が見られなかったこと、CLABSIとnon-CLABSI HOBSIのリスク因子や院内死亡に差があったことから、CLABSIとHOBSIは異なる性質があることが明らかにされました。

感想としては、HOBSIはどのプロセス(感染対策)を反映するか特定が難しいため、CLABSIと同様の指標として用いるには慎重な検討が必要と感じました。しかし、CLABSI以外にどのようなBSIが発生しているかモニタリングすることは、病院のリスク評価や感染対策立案や見直しにおいて有益であると考えました。

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