<論文掲載>Antimicrobial Stewardship & Healthcare Epidemiology 佐藤ルブナ先生
みなさま、こんにちは。
Antimicrobial Stewardship & Healthcare Epidemiologyに佐藤ルブナ先生の論文が掲載されました!
本研究の目的はオミクロン株流行期において、病棟内で発生したCOVID-19に対する接触者調査の有効性、最適な調査対象者を明らかにすることでした。
研究期間中に東京医科歯科大学病院の入院病棟でCOVID-19を発症した症例は781例であり、これらのCOVID-19症例の濃厚接触者と判定されたのは782例でした。濃厚接触者全体のCOVID-19発症率は10.4%であり、特にアウトブレイク下では23.3%と高くなることが示されました。
同様に、非濃厚接触者のCOVID-19発症率もアウトブレイク下でより高いことが示されました(アウトブレイク下 6.6%、非アウトブレイク下 1.0%)。 また、COVID-19症例の発症2日前、1日前、発症日以降にそれぞれに最終接触した濃厚接触者の発症率には大きな差はありませんでした。
このことから、従来の定義に従って濃厚接触者を特定し隔離することや、アウトブレイクを認知することは、院内でのCOVID-19の感染拡大を防ぐために重要であるといえます。
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