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体がえろーてえろーてかなん

フィールドワーク、京都から電車で2時間、そこから自転車で1時間かかる場所にある地域で行った。3日前から現地入りし、4日目の今日、卒論をかけた3日間が始まる。

ついに初日。1時間半かけて、ある人が台所をどのように使っていたのかを聞く予定だった。しかし、まっっったく思い通りにいかず、3時間粘って、結局聞きたいことはほとんど聞けなかった。なぜならフィールドワークに協力してくださるおばあちゃんが、自分の人生について3時間みっちり語ってくれたからである。もはや台所にすら入ってない。

事前に自分の研究の説明がてら挨拶に行き、聞きたいことをまとめた資料も手渡していたので、まさかここまで本題に入れないとは思わなかった。

でも、彼女の口から堰を切ったようにとめどなく出てくる、子育て、姑との関係、義父の介護、そして自分の病気、最後には認知症の夫の介護の話。愚痴めいた、でもどこか誇らしげに語る彼女の姿は、全て、とてもとても貴重だったような気がする。

とはいえどうこれらを噛み砕いたらいいのかはまだわからないので、一旦noteに保留しておく。

1.おばあちゃんの孫の話
👵「孫にここ(家)を継がそうおもたんやけどな、スノーボードにはまって、えらい遠い国へ行ってしもたんや」

我「へー!どんな国ですか?」

👵「日本から1番遠いところや」

我「ブラジルですか?」

👵「いや、もっと遠い」

我「!?」

👵「あのー、なんやったかな、ニュー、ニュー、ニューゼリアや」

我「ニューゼリア....」

2.方言で、「しんどい」のことを「えらい」というのは知ってたけど、「体がしんどくてしんどくて」を「体がえろーてえろーて」っていうの一瞬「!?」ってなる

3.最後に、「ありがとう」と言って塩飴をもらった。本来ならこちらがお礼するべきである。

「また10月にきてもいいですか」と聞いたら、「いいよ」と言ってくださったので、リベンジできそうだ。今度は、もっともっと厳密に「何を聞きたいのか」を明確にして、一緒に大きな画用紙を使いながら話そうと心に誓った。

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