音楽は僕らの暮らしに戻って来る

僕はヴィレッジ音楽塾という名前で音楽教室をやっている。
今現在うちで楽器を練習しているのは、ほとんどが小中学生。 友達が友達を呼んで着々とその人数は増えている。 その子達に対して僕が出来るのは機会を作ること。 みんなで楽器を演奏する楽しさを発見する機会、ライブをやる機会、レコーディングする機会、イベントを運営する機会、それで面白いと思ったら自分達で続ければいい。
そこからローカルヒーローが生まれたりして、この地域の人達の暮らしを面白くする事に貢献できればと思っている。
僕がやりたいのは、音楽を含め、クリエイティブな遊びを人々の暮らしに増やす事。 日本の社会に圧倒的に足りていないのは、遊びや創造性だと僕は思っているので、アーティストが増えまくって、そこら中でクリエイティブな動きが活発になれば、僕が日本に暮らしていて感じる息苦しさに風穴を開ける事ができるのではないかと思っている。
目指すのは地産地消的な音楽。 飛騨のミュージシャンが飛騨で活動して、ふらっと人が集まるようになり、そのライブを見たい外の人達は飛騨に足を運ぶという形が出来ればと思う。 それが広まった先には、なまり的な、各土地独自の音楽の発展もあり得るかもしれない。 その活動の基本となるのは、自分達で出来る事は自分達でやって、なるべく大きな力に委ねないという事。 そうすればCDやライブの値段を下げれるし、ビジネスだけで関わってくる人が少なくなれば、やりたい人だけでやれるので気持ちよく出来る。
今、音楽業界は配信最盛期。ライブ配信、ストリーミング 、YOUTUBE etc…。 それらはこれからどんな発展をしていくのか。 大きなコンサートやフェスはどうなっていくのか。 それはそれとして、そういった事には全く振り回される必要の無い普遍的な音楽の在り方を僕は夢見てる。
 たとえビジネスとしての音楽が衰退しようと、純粋な楽しみとしての音楽は僕らの暮らしの中に戻ってくる。 こんなに嬉しい事はない。

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