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ABCとたかし #勝てるデザイン

テクテク、キョロキョロ、深夜の六本木。

田舎者で25歳の自分は場違さと感じながら歩いた。当時は六本木ヒルズもまだなかったし、テレビでしか見たことがない眠らない街、六本木のイメージ。なんだか怖い人がいそうで(笑)

青山ブックセンターを探した。なんでかわかんないけど、渋谷から歩いた。大阪にももちろんデザイン書をたくさん取り扱っている書店はあった。でも、雑誌で頻繁に見る青山ブックセンターに行ってみたかった。良い本とで会いたいとかかっこいい理由ではなく、なんとなくいってみたかった。

当時の僕は必死でうまくなろうと手探りでインプットしていた。だからデザイン・アートのラインナップの豊富さにうれしくなった。かたっぱしから立ち読みをした。朝までいたこともなんどかある。近くのファーストフードで始発を待つ若者に紛れ買った書籍を朝まで読んでいた。

結局は、リアルな熱量に触れに行ってたんだろう。東京のデザイン会社の人が利用している書店、隣で本を探している人は、もしかしたらこの人はすごいデザイナーなのかもしれない。話してみたい(とても話せないけど)

目の前にいる同年代の人が熱心にデザイン書を探していたら負けてられない気持ちになる。本の先に可視化された熱量を感じた。

書店には、そんな力があると思っている。

2018年6月に青山ブックセンター六本木店が閉店になった。

僕は今でも関西が拠点。当時は今ほど東京に来てなかったし、六本木店が閉店になる日に、たまたま六本木にいたのは何かしらの運命を感じた。

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青山ブックセンター六本木店で、この本と出会った。ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン。当時は翻訳本はなく、ドイツ語でチンプンカンプンだった。だけど、その美しさに惚れ惚れした。この本を僕は師匠“とすると決めた。これをスタンダードにしようと目に焼き付けた。

結局、前田高志のデザインの今は違うベクトルに向かったのですが、この本が大きな柱になっているのは間違い無く、人生を変えた一冊なんです。


16年が経ち、自分たち前田デザイン室のみんなと雑誌を作った。


それが青山ブックセンター本店で取り扱ってもらえることになった。この山下店長からの声がけは震えた。

そして、その後トークイベントまでした自分はかなり僕としては誇らしかった。25歳の自分に見せてやりたかった。

その1年前、実は「本店」に来たのは2017年がはじめてだった。ずっと気になってたけど機会がなくて決して行きやすい場所ではないので。

『大貫卓也の仕事2』がフラゲできるというので早く手にとりたくて、そういえば本店に行ったことないやーと思って来てみた。六本木店とは雰囲気はことなるが、リアルな熱量は同じだった。レジにならんでいる巨大な『大貫卓也の仕事2』。1万円以上する本がどんどん売れていく。

THE NORTH FACEのリュックがパンパンになった。重かったけど、リアルな熱量の方が重くのしかかった。やる気出た。フリーランスでやってやろうという気持ちになった。

その後、3冊と1パンツのインディーズ出版をした時も青山ブックセンター本店で大変お世話になった。お世話なってますレベルをもはや超えて、以上現象だと思った。ベストセラー本のとなりに、一時期、前田高志コーナーができていた。

それだけではなく、コミュニティを一緒に作ることになった。

まだ、成功とはいえないが試行錯誤しています。


あ!!!!


おわーーーーーーーーーーーーーーーーっと!




告知でnote書き始めたのに、ぜんぜん告知できてない。


そもそも、こんな日記みたいなnote誰得なんだろうって気がしてきた(笑)


まぁ、あれですよ。


今日、そんな僕にとって大事な縁とゆかりのある青山ブックセンターなのです。(インディーズ出版はたくさんやってきたけど)出版社からの商業出版としては処女作、メジャーデビューなのです。

3月16日、今日は「前田高志“史上最大の前夜祭”」!

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今日は一日中、青山ブックセンター本店で店頭に立ちます。買ってくださった方にサインと似顔絵をプレゼントします。

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19時から、プレミアムなトークイベントです。チケットはこちらから
(のこりわずか)

・泣く泣く載せられなかった話
・この場だから言える話
・本当のダサいデザイン
・秘密のプレゼン資料
・勝てるフォントの使い方
・勝てるデザインを確実に勝率9割にする方法がわかった話
・この本で本当に伝えたかった話
……など


僕に取っては記念すべき運命の1日です。


それでは、青山ブックセンター本店であなたを待っています。

前田高志


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前田 高志(まえだ たかし)

デザイナー/
株式会社NASU 代表取締役/
株式会社VIEW 代表取締役/
前田デザイン室 室長

大阪芸術大学デザイン学科卒業後、任天堂株式会社へ入社。約15年プロモーションに携わったのち、父の病気をきっかけに独立を決意。2016年2月からNASU(ナス)という屋号でフリーランスとしてスタート。NASUとは、デザインで成(為)すの意。同年4月から専門学校HALにて非常勤講師に。2017年から大阪芸術大学非常勤講師に(現在はいずれも退任)。幻冬舎・箕輪厚介氏のオンラインサロン「箕輪編集室」でのデザインワークで注目を集めたのち、2018年、自身のコミュニティ「前田デザイン室」を設立。2018年、雑誌『マエボン』、2019年自身の集大成となる書籍『NASU本 前田高志のデザイン』を前田デザイン室として出版。前田デザイン室でのコミュニティ作りの経験を活かし、2019年10月よりNASUの新事業としてコミュニティ事業を開始する。
2021年3月17日にデザイン本『勝てるデザイン』を幻冬舎から出版。


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