そのデザイン、だから何なの?
〇〇を表現しました!
こういうイメージを表現しました。
こういう想いを伝えたくて…
「デザイナーの制作意図」の説明なんですが、大事なものが欠けてしまっていることがつくづく多い。欠けているものが何かわかりますか?
意図というのは「なぜそれをするのか?」です。
「かわいくポップに表現してみました」というのは、見たらわかります。「クールにかっこいいデザインにしました」それも、見たらわかります。「〇〇を表現してみました」「社長の〇〇という想いを形にしてみました」これは、見てもわからないことが多い。
ぼくは会社員時代に取引先からの提案に参加したり、デザインチームのグループでリーダー的なことをやったり、退職後は、専門学校や大学の講師をやったり、現在は前田デザイン室というクリエーターのコミュニティーやったり、自分の会社やクライアント先でもクリエイティブディレクターをやったりしてきました。
ここ数年、制作したものを見せてもらう機会がかなり多くなりました。そのたびにいつも思うことがある。ストレートにきつく感じてしまうかもしれないですが「見たまんまやん」となる。このことを誰もあんまり書かないので書いてみようと思いました。
今、どういう状況で「なぜ」その表現が必要なのか?
制作意図には以下の3点が必要だと思います。
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