「選挙に行こうぜ」忌野清志郎の言葉。
(忌野清志郎の言葉42)
裏金疑惑で政府が揺れている。どうしょうもない政党や政治家たちを一掃するには選挙で落とすのが一番だと思うのだが、日本の投票率は驚くほど低い。
なんと、世界147位だ。問題なのは、特に若者。海外では、選挙が近づくと、
ミュージシャンや俳優、アスリートたちが声を上げるので、若者の関心が非常に
高まるのだが、日本にはそれがない。インスタグラムを使って多くの若者を投票に導いた、ティラースウィフトのような人物が日本にも必要なのだろう。忌野清志郎も、かつて投票率をあげようと行動していた。
たとえば、選挙についての議論。爆笑問題の太田光が「投票なんか行くな」と
雑誌に書いた時、それを知った清志郎は、わざわざ本人と議論を交わすため会いに行っている。
音楽評論家の岩田由記夫氏のコラムでは、清志郎のこんな言葉が紹介されている。
投票率をあげようと、つくった曲がこれだ。
この「投票しようぜ」という言葉が出てくるのは、エンディング間近。
それまで、選挙や投票という言葉はいっさい出てこない。タイトルに選挙ソングと付けられているのは、最初に選挙の歌だということを知ってから、聞いてもらいたかったのだろう。目覚ましとは、何にもしようとしない政治家や、選挙に行かない若者たち、そして乱れた世の中へ向けたもので、どうか目を覚ましてくれ、気づいてくれ、と呼びかけているのだと感じる。
とんでもないのを選べなんて、選挙を茶化してるように感じるかもしれないが、誰にとってのとんでもないかによって、意味は大きく変わる。世の中にとってのとんでもないのを選ばれては困るが、政権を握る政治家たちにとってのとんでもないのが当選すれば、社会は良くなっていくのだ。
この曲は、「筑紫哲也NEWS23 選挙スペシャル」でも流され、「投票に行こう」と呼びかけたが、投票率はあまり伸びなかったようだ。
しかし、みんな、そろそろおきないとね。寝坊しすぎだ。