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子どもの偏食と17年間つきあい続けてたどりついた親子の付き合い方③《鉄ミネラルアドバイザー小東真由美さん》

*この取材は、2022年に行われたものです。年齢等は当時のまま表記しております。

17歳の息子さんの発達障害(ASD)と向き合い続けるシニアアドバイザーの小東真由美さん。偏食は生まれた時からあったといい、子どものために悩み学びながら、少しでも食べられる方法を模索してきました。2年前に取得した鉄ミネラルアドバイザーの学びを実践する中で、息子さんとの付き合い方が大きく変わったそう。また、息子さんがいたからこそ自分も変われたと言います。2人はどう変わったのでしょうか。自分の学びを発達に凹凸を抱えるお子さんを持つ多くのお母さん達に伝えていきたい―そんな思いを伺いました。

偏食がほんの少しだけ緩んだのを感じた時の感動は格別

鉄ミネラルの食生活を取り入れられる品数が少しずつ増えたある時、息子の偏食がほんの少しだけ緩んだことに気が付いたのです。それは、私にしかわからないような本当にささやかな変化でしたが、それが本当に嬉しかった。いつもとは少し色が違うご飯を見ても、「今日は天気のせいかな? 色が違って見えるけど」と言いながら食べてくれて、拒否されなかった時には、心底嬉しかったのです。

最近では、食材は彼の好みを尊重し、調味料やスープベースは鉄ミネラルの食生活を取り入れながら、彼には黙っておく部分として使い分けています。以前は、「この食材は、今日は食べたくない」と拒否されると、いちいち落ち込んでいたんです。でも、考えてみれば、大人だって、日によって食べたくない食材はありますよね。食材を選んでもらって、それ調理するときに鉄ミネラルのやり方を使う。その部分をまだ本人にオープンにしていないのは心苦しい部分ではありますが、いずれ段階を追って伝えて行きたいと思っています。

劇的改善を望まず、ダメもとでゆるくやってみてほしい

私の元には、同じような偏食の悩みを抱えたお母さん方が話を聞きに来てくださいます。最近では、栄養を満たすことが発達障害の子どもに有効だという話も広がってきているので、栄養のことを勉強されてきている方が多いです。実際に、サプリメントやタンパク質補給のためにプロテインを取り入れている方もいらっしゃいます。鉄ミネラルの食生活はとても有効だと思っていますが、「コレさえやっていれば大丈夫」というような過度な期待は持ってほしくなくて、いつもどうやって伝えようかと悩みながらお話をしています。

子ども達にはそれぞれに特性があるので、私が息子との信頼関係を築いていくのに苦労したように、ご家庭にはご家庭のやり取りがあります。子どもさんがどの程度受け入れてくれるのかというのは、親子関係の中で探っていくしかないのです。それは理解してあげられるけど、試行錯誤をしなければいけないのは、親御さんなのです。

だから、無理せずにやって下さいねってお伝えしています。すごく頑張って、子どもに受け入れてもらえなかったら、お母さんが傷ついて立ち直れなくなってしまいますから。試しに作った一品が食べてもらえた、じゃあ、次にはこれにトライしてみよう、こっちもやってみよう、と少しずつ試してできたことを、まず自分が喜んでほしいなと思います。そして、その積み重ねを経てできそうだと判断した時に鉄ミネラルの食生活を始められたらいいかなと思うんです。

彼に鉄ミネラルの食生活を渡してあげたい

彼の偏食は、残念ながらドラマのように解決したりはしないと思っています。これからも、信頼関係が崩れたり、立て直したりしながら試行錯誤は続くでしょう。それでも、ほんの少しずつの変化を喜んでいきたい。ほんの少し受け入れることができた息子を喜び、息子の反応に以前ほど一喜一憂せず受け入れられるようになった自分を褒めてあげたい。

最終的な目標は、彼が、自分の意志で選んで鉄ミネラルの食生活を取り入れてくれることです。彼がストレスなく、栄養をきちんと取れる方法として、鉄ミネラルのことを教えてあげたい。親の私がいなくなっても、鉄ミネラルの食生活を渡してあげられたら少し安心できるかな。でも、まだまだ道半ばです。

これからも、日々の彼との食生活に向き合い続けます。

2022.11 現在の情報です
(終わり)

子どもの偏食と17年間つきあい続けてたどりついた親子の付き合い方①はコチラ
子どもの偏食と17年間つきあい続けてたどりついた親子の付き合い方②はコチラ
子どもの偏食と17年間つきあい続けてたどりついた親子の付き合い方③はコチラ

鉄ミネラルシニアアドバイザー小東真由美(こひがしまゆみ):
大阪在住。現在17歳の息子の発達障害(ASD)と向き合う過程で鉄ミネラル生活と出会う。食生活を変えることで、子どもの偏食や胃腸の不調が緩和したことを実感。そのため、子供の発達や偏食に悩むママに食事からアプローチすることは遠回りに見えるけれど実は近道だということを伝えたい。現在は、発達障害の子どもを持つ親御さん向けの発達凸凹のサロンで、鉄ミネラルのお話会を開催している。

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2022.11.28現在の情報です

書き手:掛飛まどか
2020年11月より鉄ミネラルアドバイザー、2022年11月鉄ミネラルシニアアドバイザー取得。健康オタクだったはずなのにすっきりと元気になれない自分に劣等感をもっていたが、鉄ミネラル生活に出会って、学べば学ぶほど、自分がどうして不調だったのか、幼少期の不調が腑に落ちて、鉄ミネラル生活の奥深さ、面白さにどっぷりとハマっている。また、先人の食生活の叡智に深い畏敬の念を抱いている。鉄ミネラルのお話会を4年で300人以上に伝えているが、鉄ミネラル生活が、家庭科の教科書に載って、日本人の常識になるくらいまで広めたいと画策中。

鉄ミネラルアドバイザーとは:
鉄ミネラル生活を沢山の人に知ってもらうためにお話会を開催しています。発案者の野中センセの下で学び、情報交換しています。医療関係者や栄養学を学んでいる人、スポーツのサポートを得意とする人、美容関係、飲食関係、鉄を扱う仕事に携わる人など、実に多方面の専門家が集まっており、鉄が身体に及ぼす影響が広範囲に渡り関心を持たれていることがわかります。

このnoteでは、私達鉄ミネラルアドバイザーが、普段、どのように鉄ミネラル生活をしているのか、鉄ミネラル生活をする前としている今では何が変わったのかをお伝えしていきます。各アドバイザーの体験談やプロフィールを参考にどのアドバイザーからお話会を聞いてみるか選ぶ参考にしてください。

鉄ミネラル生活と、私達鉄ミネラルアドバイザーに少しでも興味を持っていただけるきっかけになったら幸いです。
とりあえず、お話会を聞いてみたい! という方は、鉄ミネラルアドバイザーの上級資格、シニアアドバイザーのお話会をご案内します。

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一般社団法人鉄ミネラルについて:
農業や人々の生活に鉄ミネラル技術を伝えていくことで、健康改善、自然の再生、環境保全をはかり、市民生活の質の向上や自然環境の向上に貢献したいという想いで活動する社団法人です。

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