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無宗教だからこそ選べる供養の形と、ある人物との出会い


東北地方における供養の現実

東北地方に住んでいると、供養の多くは先祖代々の寺院にお世話になるのが一般的だ。
僕も元々はそうだったし、父が亡くなった後も、本来なら同じようにお墓に納めるはずだった。

しかし、父の兄弟へお墓の継承者を変更せざるを得なかったことで、
僕は寺院との直接的な関わりがなくなり、結果的に無宗教という立場になった。

そのとき初めて、「お墓を継ぐ」ということがどれほど大きな意味を持つのかを痛感した。

寺院に属しているということは、単にお墓があるだけではなく、
・ お寺とのお付き合い(法要や管理費など)がある
・ お墓が既にある以上、散骨という選択肢は難しい
・ 葬儀(火葬)自体も、お世話になっているお寺の了承が必要

つまり、東北のような土地柄では「散骨する」という選択肢は、もともと難しい環境にあるのだ。


「散骨したい」と言う人は多い。でも、現実は…

僕の周りにはサーファー仲間が多く、彼らと話していると、よくこんなことを聞く。

「俺、死んだら散骨してほしいんだよね」
「海に還れたら最高じゃない?」

確かに、サーファーにとって海は特別な場所だし、
最期も波の音を聞きながら海へ還るというのは、すごくロマンがある。

でも、いざ現実的に散骨をしようとすると、いくつもの障害がある

散骨に伴う主な障害

  1. 法律の問題

    • 遺骨をそのまま撒くのは「遺棄罪」に該当する可能性がある

    • 適切な方法で粉末化(パウダー化)しなければならない

  2. お寺との関係

    • 先祖代々お寺にお世話になっていると、散骨の選択肢は難しい

    • お寺との付き合いがあり、法要や供養の流れが決まっている

  3. 家族の理解

    • 「お墓がないと寂しい」と感じる家族も多い

    • 「どこで手を合わせればいいの?」という問題が生じる

  4. 費用の問題

    • 散骨業者に依頼すると、それなりの金額がかかる(10万〜30万円ほど)

    • 自分たちでやる場合も、適切な場所や手続きを知る必要がある

こうした現実を知ると、単純に「海に撒けばいい」とは言えなくなる。

本当に散骨だけでいいのか?
海に還ることが理想でも、家族や法的な問題はどう解決すればいいのか?

そんなことを考えながら模索していたとき、ある人物と出会った


供養の選択肢を提案してくれた人物との出会い

その人物は、葬儀業界に携わる中で知り合った。
彼は宗教にこだわらず、「その人にとって最適な供養の形」を提案することを仕事にしている

彼に話を聞いてみると、僕が悩んでいた「散骨だけでいいのか?」という問いに、ひとつの答えをくれた。

彼はこう言った。

「散骨は、シンプルで自然に還る方法だけど、やっぱり『故人を偲ぶ場所』がないと、残された人が困ることがあるんだよね。」
「海に還りたい気持ちは大切だけど、海だけが全てじゃない。色んな形の供養があるんだよ。」

そして彼は、散骨と別の供養を組み合わせる方法をいくつか教えてくれた。


無宗教だからこそ、柔軟に選べる供養の形

彼の話を聞いて、僕は「無宗教だからこそ、自由な供養の形を選べる」ということを再確認した。

彼が提案してくれた選択肢の中でも、特に興味を持ったのが次の方法だった。

①樹木葬+散骨

  • 遺骨の一部を樹木葬として自然に還し、残りを海に散骨する

  • 環境に優しく、かつ家族が訪れる場所も確保できる

②共同墓(合祀墓)+散骨

  • 一部の遺骨を共同墓に納め、残りを散骨する

  • 「墓じまい」の心配がなく、管理の手間も少ない

これらの方法は、どれも「散骨だけでは解決できない問題」を補うものだった。
そして何より、無宗教だからこそ、こうした選択肢を自由に選べるという点が大きい。


まとめ:供養の形は自由に選べる時代へ

供養の形は、時代とともに変化している。
昔は「お墓に納める」のが当たり前だったが、今は散骨・樹木葬・手元供養など、選択肢が増えている

僕自身、無宗教になったことで「どんな供養を選ぶか?」を考える機会が増えた。
そして、その過程で**「散骨だけが正解ではない」ということにも気づいた**。

  • 海洋散骨は魅力的だが、現実的な課題もある

  • お墓がないと寂しいという家族の気持ちも大切にしたい

  • 散骨+手元供養や樹木葬など、柔軟な組み合わせが可能

大切なのは、「自分が納得できる形を見つけること」だと思う。
それができるのが、無宗教の良さでもある。

次回は、実際に「散骨+樹木葬」を紹介しながら、
より具体的な供養の方法について掘り下げていきたいと思う。


次回予告

次回の記事では、実際に「散骨+樹木葬」を紹介。
・ どんな方法で散骨するのか?
・ 家族の反応は?

こういったリアルな話を通して、「無宗教での供養の形」について、さらに深く考えていきたい。

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