Speech with Slide on Zoom
タイトルに何やら味のない横文字が並んでいるが、他に良いタイトルが思い浮かばなかっただけだなので気にしないこと。コロナ禍の中で Toastmasters の例会も online が主流となり、自然と Power Point Slide の使用が増えてたきた様なのだが、最近、どうも残念な使われ方や失敗例などを目にする。100人規模の聴衆を前にお話しする方々においても、である。実際、先日もゲンナリする発表に出くわし残念な気持ちになった。と言うわけで、その Slide の使い方が「本当に最善策なのか?」もう一度考えてみるべきではないだろうか?と言うお話し。
(1) そもそも必要か?
おいっ!使い方の話じゃないのかよ!・・・と言うツッコミは大いに歓迎する(笑)。Zoom の画面共有機能を用いて Slide を共有しようとすると、どうしても一定の時間がかかる。予め Slide Show mode に出来ていない場合は尚更だ。そんな Slide に文字しか書いてない場合、それを画面共有してまで見せる必要があるのだろうか?特に、時間に限りがある Topic session で、1回1回 Slide の共有をして/解除をして、共有して/解除をして、共有して/解除をして・・・を繰り返すぐらいなら、チャット機能を使って文字情報を共有しつつ、話している顔を見せた方が言いだろう。(IPPONグランプリの「写真で一言」のようなお題なら、まだわかるのだが。 )
(2) 聴衆を見失わない
これ、結構大事。一般的に(以下に書く設定をしないと)Slide を画面共有して Slide Show を始めると、発表者にはフルスクリーンとして画面いっぱいに表示され・・・そして発表者の画面から聴衆の顔が消えていく。聴衆の顔が見えなくなるということは、その反応がわからないわけで、つまりは相手のことなど考えず一方的に Speech, Lecture, Presentation を行うことになるわけだ。時には、画面共有が上手くいっていないのにも気付かずに話を進めている悲しい現場に出くわしたこともある。では、これを回避するためにはどうすれば良いか? 発表資料である Power point を開いたら、下図のように「スライドショー」タブを選択し、「スライドショーの設定」画面を出す。左上の「種類」を上から2つ目の「出席者として閲覧する (ウィンドウ表示)」をクリックして保存する。これを行うことで、Slide Show をフルスクリーンではなく自分の好きな大きさに変えることができ、Slide Show を画面の半分程度の大きさにしておけば、残りの半分に聴衆の顔をギャラリービューで表示しておくことができる。
(3) 準備こそ念入りに
何かの機能を使うということは、それだけトラブルの可能性が増すことを意味する(だから使わなくても良い時は使わないこと!二回目)。画面共有しながら、Speech, Lecture, Presentation を行う時も同様である。だからこそ、本番前の最終動作確認が必須。だが、発表/講演中にあたふたドタバタしている方に限って・・・、meeting room に入室後に動作確認をしていない。あたふたしながら、事前に(別の日に)リハーサルはやっているから、と大見得を切って言う方に出会ったこともあるが、本番前の最終確認は must だろっ!!・・・とも言えずに閉口してしまった(笑)。実は Online meeting の場合、meeting room に複数の端末から入室することで、ある程度「自分自身でも」最終確認が可能なのだ。ちなみに、私はデスクトップパソコンで Slide Show を使いながらお話をする時は、大抵、横にノートパソコンを置いてスライドの映り方を確認している(音声を流す時は音量も別の端末で確認する)。パソコン2台も持っていないとか言う人はいないと思うが・・・別にノートパソコンでなくても良い、パソコンとスマホの併用ぐらい皆さんでも出来るだろう。
要は・・・やるか、やらないか、である。
気軽に使えるようになったからこそ、その場面で本当に Slide を使う意味があるのか? その使い方が Best なのか? 本番を迎える前にもう一度考えてみるべきではないだろうか?
Think about it