チェーホフの銃
何やら最近コンテストの話題が多い。本年度の我が district は International speech contest 以外に Humorous speech contest もあるらしいし(…"らしい"とか書くなよと思っても、ま、そんな心持なんだなぁ、と大人は流して下さい(笑))、Division によっては新人戦などもあるらしい。
そんなわけで、たまには、例会やクラブ運営以外の話、スピーチの話を書いてみる。一応、それなりにスピーチコンテストに出たこともありますもので(笑)。私がスピーチの作り方やスピーチ作りのコツなどを聞かれた際に話すネタの1つが表題である
チェーホフの銃。
これは、「もし物語の序盤で壁に銃がかけられている描写があったら、その銃はその物語の中で必ず使われなければならない。使われないのであれば、そこにかけておいてはいけない」と言うような話に由来し、つまりは「伏線はちゃんと回収しなさい」と言うこと。そして、伏線にもならない部分はそもそも描写しない登場させない、と言うこと。Toastmasters に当てはめると「スピーチの後半・結びに繋がらないような描写やエピソードはそもそも入れちゃだめよ」と言うこと。
たいていのスピーチの制限時間は【たったの7分30秒】なので、本来ならば余計なことを話している暇はないのだが、どうしても自分が話したいエピソード・ネタがあるとメッセージや本線と関係がないのに、ついつい挿入してしまいがちだ。実際、私も時々やってしまう。コンテストで優勝するような諸先輩からはいつも言われるのだが、どれだけお気に入りの話でも、この「伏線にならない部分」をいかに削除できるかどうか。泣く泣く…なのはわかりつつ、いかにバサッと切れるか。これこそがスピーチをより洗練されたものにする1つのコツであると私も思う。
チェーホフの銃、覚えておくと良いと思う。
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