価値を下げない
河野太郎氏が昨日 Facebook にこんな投稿をしていた
ので、なるほどなるほど、と思いながら、私の Mentee の皆さんにはずっと言っている似たような話を書いておく。
それは「(特にスピーチの冒頭で) 言い訳をしないようにしよう」と言うこと。のっけから Negative な言い方で申し訳ないが、これは何も Prepared speech に限った話ではない。寧ろ、speech time の短い Evaluation や Topics speech にこそ当てはまる。もちろん、言い訳を上手く笑いに変え、聴衆の注目を引き付けるような opening に昇華できるのであれば良い。しかしながら、ここで取り上げる「言い訳」とは「自信がないから…」「練習不足だから…」「遅刻してきたから…」のようなもの。酷い例だと、諸事情で例会に遅刻し(事情があって遅刻する事自体はしょうがない)、Prepared speech の順番を入れ替えてもらった方が「遅れてすみません、忙しくて…」の後に、どれだけ忙しいかを1分間以上話し、その結果、制限時間内に終わらない…と言う状況に遭遇したことがあり「もったいないなぁ(…と言うか、冒頭部分いらねーだろ、削除しろ!)」と思ったこともある。
では、なぜ言い訳が良くないのか?
(1) そもそも聞き苦しい: 詳細飛ばします、主観によるかも知れませんが、そもそも言い訳を聞きたいと思ってる人…いますか(笑)?
(2) 貴重な時間がもったいない: Topics speech & Evaluation に特に当てはまる。speech の冒頭でついつい言い訳をしてしまう皆さん… 貴重な 2分30秒 or 3分30秒しかない時間のいったい何%を言い訳に使うのでしょうか?その時間で、聴衆は、皆さんの伝えたい話、その時の気持ち、Background、情景、理由、具体例、その後…などをもっともっと聞きたいと思うのだが。
(3) 自分のスピーチの価値を自ら下げている: で、これが表題にもなっている本題。皆さんは「自信がない…」と言う人の話を信じることができますか?「的外れだと思いますが…」と自ら言う論評を素直に聞くことができますか?同意できますか? 少なくとも Toastmaster として活動している皆さんのスピーチは全て「価値のある素晴らしいメッセージを含んでいる」と思います。その価値を、opening で自ら下げてしまうのはもったいない!と思う。
これらを踏まえて、スピーチをすることは、自分の話(idea, contents)をセールスすることだと思って考えてみてはどうだろうか?自分のスピーチ(商品)をどうやったら聴衆が受け止めて(購入して)くれるか? そう考えてみると、言い訳をすることより別のことに時間を使うべきことに気づくのではないかと思う。
「つまらないものですが…」と言って贈り物をする国の文化に若干そぐわないのは百も承知だが… 限られた speech の時間を有効活用するために、つまらない「言い訳」は避けるべきではないだろうか?
Think about it.
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