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河合優実、アイドルになる
今朝、宇宙人ジョーンズが登場するサントリー「クラフトボス」のCM最新作で河合優実がアイドルになりきり、名曲「なんてったってアイドル」を披露する動画を見た。
これはまさに「河合優美の時代」を象徴するようなCMだった。
河合優美の歌う「なんてったってアイドル」は、小泉今日子がアイドルを相対化して歌った1986年の原曲以来ようやく現れた「歌唱によるアイドル批評」だと感じた。
「アイドル=無垢」という構造を逆手に取った小泉今日子の「なんてったってアイドル」の戦略は、YOSASOBIによる歌唱「アイドル」(「アイドル=虚像」という構造の再利用)を経て、今回のCMに繋がる。
このCMに河合優美という極めて知的で意識的で翳りのある女優をアイドルとして登場させることにより、松田聖子以降の1980年代アイドル像を「破壊・再構成」したこのCMは(サントリーという企業の戦略に対しては少しばかり疑問を持っている)僕も脱帽せざるを得ない訳で。
このCMは(少し大げさに言うなら)2024年を代表する事件かも知れません。
※下記動画は役所広司、神木隆之介も登場した120秒バージョンでまるで短編映画を観たような気持になります。
https://youtu.be/mh5fVNlQRwk