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NO.26 アーティゾン美術館の方へ、勇気を持って
今年1月にリニューアルオープンしたアーティゾン美術館(旧ブリジストン美術館)のパウル・クレーの新しいコレクションがとても素晴らしいと聞き行きたいと思っていたけれど、オープン当初は完全予約制で混雑していると聞いて、少し落ち着いたら行こうと思っているうちに新型コロナの流行により外出もままならなくなってしまった。
気がつけば8月もそろそろ終わりに近づき(在宅勤務生活も半年になってしまい)展覧会に行きたいという渇きで落ち着かなくなってしまい、今日の午前中勇気をふりしぼって京浜東北線に乗りアーティゾン美術館を訪ねた。
やはり、コロナと暑さの影響で来場者はまばらで、好きなクレーの新しいコレクション(やはり素晴らしい)や常設のセザンヌ、ゴーギャン、ピカソなどの絵をゆっくり見ることが出来てとても満足し少し渇きがおさまった。
アーティゾン美術館では、今は企画展として《鴻池朋子 ちゅうがえり》が開催されていて、僕は鴻池朋子さんの作品を初めてちゃんと見たけれどこれもとても良かった。
最初は動物の剥製なんかがたくさんぶら下がっている会場を眺めて、ちょっと変わった作品だなあと思っていたけれど、次第にその作品の持つ土俗的と言いたいようなエネルギーと壮大な幻想的世界に心奪われた。
最近アイヌや沖縄の文化に不思議に心ひかれていて、何かプリミティブなものに呼ばれているような気持ちになっていたから余計鴻池さんの作品が心に迫るような気がした。
今のコロナ時代と僕の年齢的な要因によって、少し美への志向が変わってきたのかも知れません。