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NO.42 冷たい雨の朝のバッハ

磯山雅さんの『バロック音楽』がちくま学芸文庫になったので入手。

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端正な磯山さんの文章を眺めていたら無性にバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータが聴きたくなり、以前友人から紹介されたリチャード・トネッティによる演奏で聴き始めた。

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トネッティの演奏はあまり話題になることは少ないようだけど、少し癖のある語り口がヨーロッパの古いモノクロ映画に出てくる渋い脇役の演技のようで、微かに苦い翳りのある味わいが僕は気に入っていて時折聴き返したくなる。

ここ数日一気に寒くなり、バロック音楽の持つ光の裏側にある影の部分に心ひかれる季節になってきました。

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