生活工芸グループのスカーフ染め
友の会の活動の中で、生活工芸はとても大切なものです。羽仁もと子、吉一夫妻の美術教育に端を発し、生活の中の美しいものを愛し、作り出したいという願いから生み出される生活工芸の制作品は、人々の心に潤いを与えます。
多くの友の会で実践されている生活工芸の活動ですが、東京第三友の会でもその気持ちは受け継がれ、毎月活動をしています。
今日は生活工芸グループのスカーフ染めの日と聞いて、活動の様子を見学してきました。
生活工芸のスカーフやストールは、第三友の会のセールでも人気の品です。美しいグラデーションや色合わせが、いつもの服装に彩りを添えてくれます。
端を綺麗に縫い、形を整えた真っ白なガーゼを、色とりどりの染色液につけていきます。
液の色は、原色で使うこともありますが、染料を重ねて、好みの色に仕上げていきます。染め上がると液の色より薄くなるので、仕上がりをイメージしながら。
私もお誘いいただき、一緒に染色にトライさせていただきました。
染色液は火にかけ、80℃にしたものを使います。
いくつかの色を組み合わせるときは、境目の色合いがくすんだり、バランスが悪くなったりしないよう、組み合わせや濃さを考えながら染めるのが楽しい作業です。
私は最初、色が混ざらないように、色と色の間を少し離し、白い部分を残そうかな?と思っていたのですが、色と色が重なり、思いがけない色が生み出されていくのが面白いのよ、とお話を伺って、なるほど。。と思いました。
初めての体験でしたので、私はおっかなびっくり、似たような2色選んで染色しましたが、ビビッドな赤と緑を組み合わせているかたもいて、自分では思いつかない、様々な組み合わせを見ることができて目を楽しませていただきました。布を少ししばり、絞り染めをしている方もいらっしゃいました。
一つ一つの工程を丁寧に教えていただき、友の会が大切にしていることの本質に改めて触れることのできたひとときでした。
出来上がったストールは、東京第三友の会のセールなどで販売をいたします。
ご興味のある方は、東京第三友の会までお問い合わせください。
文責 東京第三友の会 ウェブ係 F