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月組『Eternal Voice / Grande TAKARAZUKA 110!』(2024/6_4回目)


東宝1階14列下手側

関西を飛び出して初の東宝遠征です。
まず入り口からチケットがないと入れない仕組みでびっくりした…!!あわてて会員カードを出しました。
全体的にムラよりも静かで小さい。宝塚を見に来た!というテーマパーク感覚はほぼなくて、普通の劇場に来たみたい。まあこの立地ならしょうがない…というか、2000席もあるんだから十分なんだけど。システムは同じなはずなのに慣れなくてそわそわしてた…行き慣れてるムラの方が落ち着きました。

ムラよりひと回り小さいから、この列番号でもかなり近く感じた。銀橋に来られると「存在」を実感できる。かなり下手よりなので音はそんなに真っ直ぐ聞こえなかったけど、やっぱり迫力はあった。

あと、たぶん分かる人には分かると思うけど「あの香り」がする。ジェンヌさんが近くに来た時の、パウダリーで甘い花みたいなあの香りです。大人数がばっと動くと芝居でも客席までふわっと漂ってくる。すごい。


Eternal Voice

4回目、そしてマイ楽。
もうほとんど台詞も入ってるぐらいだけど、それでも今までと少しずつ違っていて良かった。

ユリウス

今日のユリウスは随所に陽のオーラが感じられた。というか結構アグレッシブだったな。
序盤の「この首飾りは本物」シーン、目がきまりすぎてて若干怖かった笑
今日のフォザリンゲイでのアデーラに対する感情は(そもそもアデーラもそんな抱きついてなかったけど)、家族愛のようなものを感じた。
全体的にすごくあたたかいもので包まれていたなあ。
変わってたところといえば、ゼインの屋敷に乗り込むしかないシーン、ヴィクターへの台詞が「まーもーれーよ!(食い気味)」になってたことかな。今までは「なら守れよ!秘密警察はそんなにやわなのか!」みたいなこと言ってた気が。さらにテンポが良くなったと思う。同じ公演を違う場所で見たのは初めてだけど、やっぱり結構変えてくるんだなあ。
アデーラに綺麗になったと言うシーンとか、自己開示しあいシーンとか、真っ直ぐに笑顔を見せていた気がする。ひねくれ先行のユリウスも良かったけど、今回はさらに主人公っぽくなっててこれも良かった。
全体的に明るいと感じた今回だけど、それでも、歌ではキリッとした表情・悩ましい表情の迫力がすごい。以前よりパワーアップしてるように感じた。オペラ越しに鋭い目線で射抜かれたような…綺麗な眼差しがぐんぐん迫ってくる。当たり前に声量もすごくて本当に良い空間でした。

アデーラ

毎回思うけど、序盤のオドオドした固い表情が、終盤にかけてものすごく柔らかくなるのすごくすごく好き。「それが本当のあなた」だと見抜いたユリウスも好き。
でも、自分(たち)にしかできない!と分かってることに対してはキリッと凛とした表情なの本当に本当に好き。
生まれ変わったらなりたい理想の女性像だな〜凛としてしなやか。頼るし頼られるし。
前から好きだったけど、この公演を通して海乃さんのことをもっともっと好きになった。だからこそ苦しいね。

その他

以下、雑多に箇条書きで。

・ヴィクター、アデーラが初見で「メアリースチュアートの首飾り」と言った時、一瞬驚くけどすぐに「ほらな?」みたいな良い笑顔してたの初めて気づいた。アデーラの能力を信じているからこその笑みだなあ

・鳳月さん、あまりにも骨格から美しすぎる。毎回新鮮にそう思う。今回みたいな体型がもろに出る衣装が似合いすぎる。

・エゼキエル&マキシマス姉弟〜!!今回も迫力満点。みなさんそうだけど、ここ2人は特にアニメから出てきたと言われても納得するぐらいキャラとして「良い」。今回もマキシマス怒りの開眼と、それより先に爆音で怒り出すエゼキエルが見られて幸せでした。

・暗転明けホテルスタッフさん「お茶の準備は…?」「バッチリです!」かわいい

・エイデンが囚われてエゼキエル&マキシマスに呪いをかけられるシーン、何て言ってるかすごく聞き取りやすくなってた!前までの半角カタカナっぽい喋り方(それも面白かったけど)が、ちゃんと言葉になってた。2回目は「本当にもうやめてー!」でした(前回聞き取れなかったところ)。

・今回も大好き白河メアリースチュアート。麗しく激しく切なく。目力がすごい。

・アデーラの先祖シーン、後ろのスクリーンに消えていく光が映る→残像を少し残してヴィクトリア女王シーンへ の流れ、正に「消え残る想い」で良かった。

・初めて凛城きらさんバージョンのおじさんを見た。より「おじさん」ぽさあって良かったな〜

・おじさんの奥さん(羽音みかさん)、本当に声が聞き取りやすいし綺麗な声。声優さんみたい。そしてかわいい。

・最後の乱闘シーン、カイがヴィクターの背中にぴったり隠れててかわいい。いつの間に仲良くなった?それとも反射的に?

改めて考えると、ユリウスとアデーラはどう見ても「変わってる人たち」で、ザンダーの意見の方が大多数だよなあ。
だからこそ心を通わせた2人が、自分の居場所を見つけて真っ直ぐ歩けるようになった、いいお話でした。

Grande Takarazuka 110!

幕が開いて、真ん中に立ってる月城さんを見て胸がいっぱいになった。ああ、最後なんだなあ。

月城かなと様

・キラッキラの笑顔でいっぱいだった。特に組子さんと目を合わせたり、絡んだりしたときに弾けるような笑顔になってらして、本当に仲間思いな方なんだなあと思った。

・これまでに魅力は語り尽くしてきているけど、どこまでも誠実で真っ直ぐで麗しい、私の理想とするタカラジェンヌだなと感じた。

・ムラのときに比べて髪色が明るくなった…?前髪に強めのウェーブがかかっててすごく素敵だった。

・音の終わりをストンと切った後の口元の余韻が好き。

・黒燕尾の削ぎ落とした衣装も、マスカレードの盛り盛り衣装もどっちも似合うから月城さんってすごい。

・中詰で一旦はけてもう一回出てくるところ、それまでかぶってたハットを外してお顔がしっかり見えて嬉しい。

・雪月、ウィッグのせいか男役というより少し中性的に見えて、それが一層「人間を超えた存在」感が出ていた。本当に行ってしまうんだ。

・黒燕尾の時、左手で右のこめかみを触る振り付け(説明が難しい)、キレが良すぎてびっくりする。どこまでも真っ直ぐシンプル(に見えるだけかもしれないけど)な表現、本当に好きです。

・デュエダン前の大階段で、1人ずつ組子さんの目を見て組子さんもそれに返すのすごく好き。今日は若干目がうるうるしてたような?照明のせいかな?

海乃美月様

・世界で一番プリンセス。愛し愛される表情が本当に素敵。心が洗われる。

・かと思えば中詰衣装で綺麗な女性の色気を出されて辛い。こんなん誰でも好きになっちゃう。

・「だから少しだけさようなら」やめて!!!!!!

・歌唱のとき、一音一音丁寧に歌われているのが印象的だった。音に合わせて海乃さんの表情が変わる瞬間が好き。

・「生まれ変わっても〜」のクリスタルクリアボイスに泣く。

・デュエダンの時のいたずらっ子さがパワーアップしていた気が?月城さんが鼻ツンするとき、なんか口が動いてたので何かおっしゃってたのかも…。なんだその2人の世界……。銀橋で海乃さんの鼓動を聞くシーン大好き。いつまでもいつまでも幸せであってほしい。

客降り(月乃だい亜様?)

とんでもなかった……。通路席だったのでいろんなジェンヌさんとハイタッチさせていただいた。
始まるまでは「いくら通路席だとはいえ、自分からミーハー面してハイタッチなんて…」と思ってた。けど、いざ目の前にわーっといらっしゃると、皆さんめちゃくちゃ笑顔なもんだからハイタッチしたくなってしまう。私もすっごい笑顔だったと思う。
基本ふわっとしたハイタッチだったけど、お一方だけ、ちょっと強めのハイタッチの後に私の手をぎゅっと握った男役さんがいて……。

???????

え今握られた?そしてニヤッとされた?うわ顔ちっちゃい待って何か良い香りする何?あと手大っきくない?待って自分の手からものすごく良い香りする→いつの間にか風間さんパート開始

あの数分間で色々とものすごい速度で駆け巡って、しばらく放心状態でした。
まんまと釣られたので一生懸命お名前を調べているのですが、月乃だい亜さん説が有力そう。私の前に座ってた男性(ちょっと所在なさげにしてた)にも覗き込んでハイタッチしてたり、めちゃくちゃ客席へのアピールが凄かった。本当にどなただ?ハットがあるからちょっと分かりにくいんだよな……。
その方からは、上述したタカラジェンヌの「あの香り」とは別で、もっと濃い甘い香り(ムスク?)がしていました。自前の香水とかかな?そのまま手を握られたもんだから私にもその香りが移って、しばらくオペラ上げたり拍手したりのタイミングでふわっと香る状態に→以降どのシーンでもふとした瞬間に思い出すことに。

いや策士か???

分からない。初めてジェンヌさんとハイタッチをしたから、これがスタンダードなのかもしれない。だとしても凄かった。本当に記憶がパンっと飛んだ。風間さんの髪整えシーンを見ようと思ってたのに……。まんまとやられました。罪作りすぎるので絶対にお名前を特定したい。
→月乃だい亜さんで同じような経験をされたポストを複数確認しました。ほぼ確定かな?

その他

ここからは印象に残ったシーンごとに。

・下手側だったのでアバンギャルドのあれこれが近くて嬉しい。

・彩海さん、やっぱりすごく素敵だな〜。もうステージの掌握力がすごいと思う。小柄だけど溢れ出すエネルギーがすごい。若々しさ故のキラキラ感、と思えば急に渋くなったりするのすごい。今後大注目です。

・地味に注目しているのが英かおとさん。スタイリッシュな魅力に目がいく。

・アバンギャルドの鳳月さん……。ずっとオペラで追ってたら、一瞬すごい目線が飛んできて(錯覚)心臓止まった。

・アバンギャルドの銀橋キス、する前から鳳月さん若干ニヤッとしてて罪…天紫さんもそれを分かってる微笑み罪……。新体制が楽しみすぎる。

・何回か「あ、この方すごく素敵!」と思ってオペラを上げたら、きよら羽龍さんでした。キラキラな瞳がチャーミング。

・風間さんのロケットボーイ、なんか長いな?!と思ったけどそうだ、組回りしてるんでした。風間さんの歌がたくさん聞けて嬉しい。スキャット?が粋で良かった。この場面はいつもよりオラオラしてたのと、いつもの素晴らしい洒落感が混ざっていて大満足の風間さん堪能シーン。

・彩さん天紫さんのムーンライトセレナーデ大好き。彩さんの「マイラァヴ💛」ありがとうございます。

ありがとう、トップコンビ様

フィナーレは月城さん・海乃さんを目一杯焼き付けました。最後に晴れやかなお二人を見られて良かった。

間違いなく私の宝塚人生に大きく残る方々。
例えこの先、別の方を追いかけるようになっても、はたまた宝塚自体から離れたとしても、きっと人生のふとした瞬間に思い出すと思う。キラキラした思い出と一緒に記憶が蘇って、どこかで生きているお二人の幸せを願うんだと思う。
「巡り会えたことが奇跡」のような歌詞があったけど本当にその通りで、私と今の月組さんとのご縁が繋がった結果をすごく喜ばしく思う。

観劇回数自体はそこまで多くないけれど、こんなに素敵な感情にさせてくださって、本当にありがとうございました。

何となくお二人とも、すっぱり表舞台から居なくなってしまう気がするけれど……。どうあれ、お二人が幸せで過ごせますように。七夕の夜空に祈っています。

そして!これからの月組さんも楽しみにしています。月組さんへありったけの愛を。ありがとうございました。

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