配信のお守りになる?Mini Converter UpDownCross HDについて学ぶ
今回のテーマはBlackmagicDesignさんのコンバーター「Mini Converter UpDownCross HD」です。
先日、とあるコミュニティメンバーさんの現場を見学させていただき、そこでこの機材について知りました。
その後調べてみると、この機材は一つ持っておくと配信現場の映像トラブルを解決してくれるシーンもあるように思いました。
今回はそんな調べたことを紹介したいと思います。
メンバーさんの配信現場にて
先日、コミュニティメンバーの小林さんの配信現場を見学させていただきました。
そこで目に留まったコンバーターがありました。「Blackmagic Mini Converter UpDownCross HD」です。
この現場ではHDMIからSDIに変換する目的で使われていましたが、同時に出力の弱い映像を増幅する目的もあると言っていました。
何となく名前は聞いたことがありつつ、私はこの機材のことをよく知らなかったので、もう少し調べてみることにしました。
Mini Converter UpDownCross HDとは
このコンバーターはシンプルに言うと、HDMIとSDIを双方向に変換できる機材です。市場価格22,000円ほどで売られています。
ただ、HDMI⇄SDIの双方向変換なら「MicroConverter BiDirectional」という機材もあり、こちらの方が1万円以上お安いです。
こちらも便利な機材で、以前に紹介記事も書いたことがあります。この価格差は一体何でしょうか?
まずは幅広い解像度に対応しています。640x480、800x600、1024x768といった古いPCの解像度も、16:9の配信解像度に変換することができるようです。
出力の数も多く、SDIなら最大3つの映像出力があります。それ以外にも魅力はあり、Vookさんの記事がとても分かりやすかったです。
Twitterで検索すると「Mini Converter UpDownCross HDに助けられた」という評価も多数見かけました。配信現場のお守り的に活躍してくれそうです。
VC-1-SCと比較すると?
現場のお守りと言えば、「Roland VC-1-SC」も同じく活躍するイメージがありました。同じように「これに助けられた」という評価をよく聞くコンバーターです。
ただ、VC-1-SCは165,000円と7倍近くの差があります。かなり高額なこともあり、正直なところ私もまだ使ったことがありません。
ただ、その分だけ対応解像度はVC-1-SCよりも多いです。Mini Converter UpDownCross HDが対応していない解像度で、以下のものがありました。
また、RCAピンの入出力端子もあり、音声をここで追加/分離(エンベデッド/ディエンベデッド)できるます。映像以外に音声も操作できるのは、利便性が高いと聞くことが多いです。
これら以外にも、製品としての信頼性もより高いのかなと想像します。8年前の記事ですが、こちらの検証からもそんな印象を覚えました。
安価なお守りになるのでは
とは言えVC-1-SCはお高いです。中古でもまぁまぁお高いので手は出しづらい。一つあれば様々なトラブルを防げそうなんですけどね。。
そんな中、Mini Converter UpDownCross HDも比較的安価なお守りになってくれるのかもしれません。VC-1-SCには劣りますが、幅広い解像度・フレームレートに対応しています。
また、とりあえず挟むとトラブルが解決することも少なくありません。例えばATEM miniはMacとの色問題が解消したこともありました。
紹介してくれた小林さんの現場でも、映像信号を増幅する目的でも使われていました。そんなお守りとしても使っているようです。
私は一段下のMicro Converter Bicirectionalを使っていましたが、タイミングがあれば一つアップグレードで購入してみたいなと思いました。
【追記】BiDirectionalの方が便利な点
情報をいただきまして、「MicroConverter BiDirectional」の方が優れている部分がありました。
MicroConverterの方はHDMI→SDI、SDI→HDMIを同時に行うことができます。しかし、UpDownCross HDの方は排他的で、同時に行うことはできないようです。
そのため、解像度に対応していることが分かっている状況なら、BiDirectionalの方がお得なシーンもあるかもしれません。
コミュニティメンバーのなべちゃん、情報をいただきありがとうございました!