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ミキサーの「プリ送り(プリフェーダー)」と「ポスト送り(ポストフェーダー)」を学ぶ

今回のテーマは音響ミキサーです。

私は音響関係はずぶの素人なのですが、新しい言葉として「プリ送り」「ポスト送り」を学びました。

今回はこの言葉の意味と、配信でどのように意識すべきなのか、私が調べて分かったことをご紹介したいと思います。

きっかけの話

今回のnoteのきっかけは、今度オフ会で扱うデジタルオーディオミキサー「Behringer Flow 8」について調べていた時のことです。

この機材のメリット・デメリットを調べていた時に出てきた単語が「ポスト送り」でした。どうやらFlow 8は最近のアップデートまでポスト送りができなかったようで、そこをデメリットに挙げている方がいたのですね。

見つけた評判の一例

幸いにも今ではポスト送りはできるようですが、そもそもお恥ずかしながら「ポスト送り」という単語を知りませんでした。そして、この対となるのが「プリ送り」だということも、この時は知らなかったのでした。

知らない言葉が出たら、それは新たな学びのチャンスです。これをきっかけに調べてみることにしました。

プリ送り・ポスト送りとは

まず前提として「プリ」は何かの前を。「ポスト」は後を指す言葉です。つまり、何かの前を送るのか、後を送るのかという言葉何と無く想像できます。

では何の前後なのか。それはフェーダーの前後です。フェーダーで調整した前の音を「プリ」、後ろの音を「ポスト」としてAUX・モニタリング端子などから出力します。

そのため、言葉としては「プリフェーダー」「ポストフェーダー」とも言うようで、むしろこちらの方がよく使われている印象を受けました。

私なりに調べた結果をまとめたのが以下の図です。

EQ(イコライザー)に関しては、3機種ほどのブロックダイアグラム図を見た限りではプリにも含まれているようです。ただ、その他のWebページを見た印象では機種によっても仕様は異なるのかなと想像しています。

この辺り、ぜひ詳しい方にもアドバイスをいただきたい点です!

使用シーン

では、具体的に配信ではどのように使われるのでしょうか。基本的に、配信で使うのは「ポスト」の方だと思います。

配信においてAUX・モニタリング端子から出力するのは、主に会場スピーカーや遠隔登壇者への返しになるはずです。これが「プリ」である必要はなく、むしろポストでないと困るはずです。

「プリ」が活用されるのは、例えば音楽ライブの演奏者へのモニタリング音声のようです。演奏者には事前に調整した一定の音量が常に返って欲しいもので、途中で変わると混乱してしまいます。このような時はプリフェーダーの音を送るということですね。

Webを検索していると、ある音響さんのブログには以下の言葉で書かれていました。私は音楽イベントの経験が浅いため、とても参考になりました。

『本番になったら、左の人の声がリハの時よりだいぶ大きいなあ。ちょっと下げよう。』 となった時、左の人を下げてオモテのバランスを取ったら、同時にモニターに出ている左の人の声も一緒に下がってしまって、具合が悪い。
・・・ということになります。

出典:http://ips.fc2web.com/pa/pa_a1f.html

プリ・ポストの切替は機種次第

そんなプリ・ポストですが、この切替機能があるかは機種次第のようです。Flow8に限らず、切り替えられないミキサーも少なくないようです。

例えば、YAMAHAのオーディオミキサー「MG12XU」は2つのAUX出力を備えています。しかし、この内プリ・ポストを切替えられるのは片方のみでした。

実際に本体のツマミを見てみると、AUX1の方だけ「PRE」のボタンがあります。

引用:jp.yamaha.com

実際に音声の流れを表したブロックダイアグラム図を見てみると、プリの切り替えがあるのはAUX1の方のみでした。

こう見ると、切り替えができるのはパーツやプログラムが増えることに繋がるので、それだけ高機能な機種になっていく感覚なのかもしれないなと思いました。

引用:jp.yamaha.com


以上のことで、私なりにプリ送り・ポスト送りを理解することができました。少なくとも、私の対応するような配信ではポスト送りの方が重要そうです。

ただ、あくまで私が調べて範囲のため、誤っている点や追加の情報もあるかと思います。ぜひそういった内容があればコメントいただければ嬉しいです^^

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