V-02HDの魅力を語る 〜スイッチャーに留まらない、小回り利きまくりの便利な子〜
昨日のnoteでは、Roland社が発表した新製品について紹介をしました。今回はその内の一つ、「V-02HD」について語りたいと思います。
私自身、V-02HDがあることで"クオリティ・オブ・配信ライフ"が向上したと言いますか...実はただのスイッチャーではなく、色々なシーンで役に立つ便利な機材だったりします。
今回は初代機を使ってきた身として、V-02HDの魅力を語っていきたいと思います!
V-02HDとは?
初代 V-02HDは2018年に発売されたコンパクトスイッチャーです。カバンのポケとに入るサイズで、当時のリリース文には「世界最小」が謳われています。
映像の入出力はHDMIが2つずつ、音声入力は1つの端子が用意されています。一見すると物足りない映像スイッチャーのようですが、実はこの小さな機体にパワフルな機能が詰まっています。シーンによってはメインスイッチャーを張れる能力もありますよ。
そして何より、私はサブの利用が一番多いです。カバンに忍ばせておけば、配信現場の「これが足りなかった」を助けてくれる存在です。ではその魅力を実際のケースを交えて紹介していきます。
参照:V-02HD プレスリリースより
映像の分配器になる
私が一番お世話になるのは、実は「分配器」の用途だったりします。スイッチャーと言いつつ、出力が2つあるので分配器にもなってくれるんですね。
V-02HDには全ての入出力にスケーラーが搭載されています。また複数の色情報(カラー・スペース)に対応しているので、接続先との相性によるトラブルが起きにくいんですね。
もちろん最初から分かっていれば普通の分配器を持っていきます。V-02HDは念の為持っていくサブ機ですね。メインの方が上手く動かなかったり、急遽追加で必要になることもあります。結構多いのが、返しモニターが突然もう一台必要になった、とかですね。
そんな時V-02HDをカバンに忍ばせておけば、活躍してくれるシーンが多いです。また、分配器だと相性問題で泣いたことも多いのですが、今のところV-02HDではそういった経験もなく信頼性が高いのもポイントです。
大塚さんの配信現場でも分配器として活躍していました(笑)
音声の分配器になる
映像だけでなく、音声の分配器としても活躍することがあります。具体的にはWeb会議を組み合わせたハイブリット配信ですね。
Web会議の映像をスイッチャーに入力する時、当たり前ですが音声はHDMIケーブルからスイッチャーへ流れていきます。ただ、これだとWeb会議を操作する担当者が音声を聞くことができません。そんな時は、HDMIから音声だけ切り出したくなります。
これが事前に分かればそういう機材を用意しますが、また現場で急遽必要になったりするんですね...。そんな時、またカバンに忍ばせたV-02HDの出番です。本体にモニタリング用のイヤホンがあるので、そこから担当者にイヤホンを渡したことが何度かあります。
先日の配信でも急遽リハで必要なことが分かり、大活躍してくれました
ATEM MiniとMacの色問題を解決する
このnoteでは何度も取り上げて来ましたが、ATEM MiniとMacには色の相性問題があります。どうやらMacが出力する映像のカラー・スペースは、ATEM Miniが対応していないようです。
そこで間を取り持ってくれるのがV-02HDです。複数のカラー・スペースに対応するV-02HDを挟めば、Macの映像もATEM Miniで綺麗に映るんですね。この辺りは、さすがRoland製品といった具合。お値段が高くなるのも納得です。
もうちょっとコンパクトな変換器も欲しいのですが、なんだかんだV-02HDがこなしてくれるのでお世話になりっぱなしです。いやー、ほんと小回りが利くんですよね...😂笑
一台あると、助けられること請け合いです
とまぁ、こんな形で細々した所でV-02HDは活躍をしてくれます。配信現場の「これがなかった!」な所に、するするっと入ってくれるんですよね。
また、特殊な配信ではメインでも活躍してくれます。私の自立型ライブ配信や野外からのライブ配信ではメインスイッチャーでした。地味にカメラバッテリーで動くのもありがたい点です。
こんな感じで、V-02HDは色々な現場で役に立ってくれると思います。余裕がある方は、1台持っておくと助けられるシーンが必ず来ると思いますよ^^
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