自分の照明環境を元に紹介する、ライティングの基本「3点照明」(前編)
今回の テーマはライティング。
初心者の方に向けて、ライティングの基本と言われる「3点照明」を私の照明環境を元に紹介したいと思います。
ここまで用意する配信は比較的リッチな環境だと思いますが、応用が効くベースとなる考えだと思います。
私もまだまだ照明は勉強中ですが、一つの結果としてご参考になれば幸いです。
最終結果
まず最終的な映像を紹介します。正面にカメラを置き、キャプチャデバイスでOBSに取り入れて画像保存しました。
今までの配信から角度など微調整しています。
この映像では4種類の照明を使って照らしています。今回はこの4つを順番に紹介していきます。
3点照明
前提となる知識に「3点照明」というライティングの基本があります。
これは3方向から照らすことで、被写体を立体感のある映像にする手法です。
3点照明は「キーライト」「フィルライト」「バックライト」から構成されます。
キーライト
メインとなる照明です。被写体から向かって、斜め左右のどちらかから45度の高さで被写体を照らします。
フィルライト
キーライトとは反対の斜め左右に設置する照明です。
キーライトでは照らせなかった部分を照らし、またキーライトでできた影を和らげる目的があります。
もう少し暗い方が影が出来て印象的な映像になりそうですが、今回は比較的明るめに設定値てみました。
バックライト
被写体のエッジを際立たせる照明です。
これにより人物の立体感が増す効果があります。後方の50〜60度の高さから照らします。
もう少し引いた位置から照らしたかったのですが、部屋の位置的にこれが限界でした。
バックライトの有り・無しを比較してみました。
無しでも映像としては成立していますが、バックライトが入ることでより人物が浮立って見えるのではないでしょうか。
背景の照明
人物用の照明は以上ですが、他に背景を照らす間接照明を設置しています。背景が暗いままだと映像もダークな印象になってしまうためです。
完成版から背景の照明だけを引いたのがこちらです。人物だけが浮きだっていますね。
暗いのはフィルライト・キーライトの指向性を強めていることもあります。ライトにハニカムグリットを付けることで、光が広がらないように方向を整えています。
後編では具体的な照明機材について
以上、自分の照明環境を元にした3点照明の紹介でした。
後編では、具体的に使用している照明機材や、その設置方法についてまとめていきます。どうぞ併せてご覧ください。