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タリーライト「FlexTally」とATEM mini Extremeの連携を試してみました

今回のテーマはタリーライト機材。Cerevoの「FlexTally」をレンタルしたので試してみました。

今回はATEM mini Extremeとの連携を試してみましたが、思っていたよりも簡単に設定ができました。

今回はその流れを紹介しつつ、感想を書いていきたいと思います。


FlexTallyとは

LiveShellシリーズをのメーカーCerevo社が販売するタリーライトです。

タリーライトはカメラに装着するもので、カメラマンや出演者に配信に使われているカメラを教えるためのものです。スイッチャーと連動して、切り替えと連動して点灯します。

以前から気になっていたので、今回はPanda Studioさんでレンタルをしてみました。

Panda Studioでレンタルした同梱品

構成の考え方

FlexTallyはステーション(親機)とランプ(子機)があります。この間は無線接続・または有線接続で通信します。

一般的には無線で接続して、電波が通りにくい、または大きな会場などでは有線接続するのかなという印象でした。

左:ランプ(子機)×2 右:ステーション(親機)

ステーションとスイッチャーの接続は、ネットワーク経由または有線接続で行います。これはスイッチャー側がどちらの方法でタリー連携に対応しているかによるようです。

有線接続の場合は機種によってケーブルも異なるらしく、対応製品ごとの接続ケーブルが販売されていました。

ネットワーク経由で接続する場合は、スイッチャーとFlexTallyのステーションを同じネットワークになるように接続をします。

引用:https://flextally.cerevo.com/ja/docs/qa/switcher_configuration/

ATEMとの連携

FlexTallyは様々なスイッチャーと連携しますが、今回は以下のマニュアルに沿ってATEM mini extremeとの連携を試してみました。

まずは親機のステーションをネットワークに接続します。

ステーションにはLANケーブルの端子があるので、ATEM mini Extremeを接続しているスイッチングハブと繋げました。

連携設定は「FlexTally Utility」という設定ソフトから行います。

ソフトは以下のサイトからダウンロードします。残念ながらWindowsのみ対応とのこと。

ネットワーク上に正しく接続されていると、設定ソフトがステーションのIPアドレスを見つけてくれます。

IPアドレスをクリックすればステーションに接続が可能です。

設定ソフトでは4種類の設定項目があります。スイッチャーと連携するには一番上の「Switcher(ETH mode)」を選びます。

連携できるスイッチャーの選択肢があるので、今回は「Blackmagic Design ATEM Series」を選びます。

ATEM mini ExtremeのIPアドレスを入力すれば、連携が完了します。

ちなみにATEM mini ExtremeのIPアドレスは、「ATEM Setup」を開いて確認をします。今回は192.168.1.21でした。

ATEM Setupの画面

ステーションとランプの接続

ATEM mini Extremeとの接続は以上で完了です。次はステーションとランプを接続します。基本的には電源ONで自動接続をしましたが、色々と設定が必要です。

ランプ側の設定はDIPディップスイッチを使います。これは電子回路の基板に直接搭載された設定用の小形のスイッチです。配信機材でも、業務用機材や変換アダプターで見かける印象です。

今回の場合は8つのスイッチがあるので、これを上下で切り替えて設置を行います

余談ですが、DIPスイッチが陥没してる?

このスイッチを使って「チャンネル設定」「グループ設定」「接続設定」を行います。

まずチャンネル設定は、ATEM mini Extremeの切り替えるチャンネルとの連携設定です。ランプそれぞれに1〜8を割り振ることで、ATEMの映像切り替えボタンと連動してくれます。

DIPスイッチの1〜4を使い、以下のように割り当ての設定を行います。

引用:https://flextally.cerevo.com/ja/docs/preparation/lamps/

「グループ設定」は、複数のFlexTallyを使う時に混線しないためのグループ設定だと思います。小規模な配信では使わなさそうですが、ステーションとランプを同じグループに設定しておく必要があります。

「接続設定」は、ステーションとランプを無線と有線のどちらで接続するかの設定です。混在はできないようなので、いずれかだけにして設定します。

試してみた

以上で設定は完了です。実際にATEM mini Extremeで切り替えてみると、ランプが切り替わる様子が確認できました。

赤色がProgram、緑色がPreviewを表しています。設定でPreviewの点灯はOFFにしたり、明るさを4段階で設定することも可能です。

ただ、試している中で1台だけ動作が不安定なものがありました。

赤色だけ点灯が安定せず、途中で点滅または消えてしまいます。最初は何かの機能かと思ったのですが、点滅周期は一定ではないですし、ヘルプにも記載はありませんでした。

おそらくはこれだけ故障していたのかなと思います。まぁレンタル品ですので、こんな時もありますね。

現場での安定性は気になる

以上、FlexTallyを試してみたご紹介でした。

1台不安定は子機はあったものの、それ以外は安定していて設定が簡単なのも好印象でした。なかなか良い機材だなという感想です。

気になるのは、実際の会場での安定性です。ある程度距離が離れて、人や障害物もある中だと、無線接続がどの程度信頼できるものかは気になりますね。

実際にこんなツイートも見たので、やはり距離があると安定性は下がりそうですね。有線だと確実ですが、色々なコストが増えるのは気になりました。

この辺りは機会があれば、また試してみたいと思います!

レンタルのすすめ

今回検証に使用したCerevo FlexTallyはパンダスタジオ様にてお借りしました。

気になる方はまずレンタルで試されてみてはいかがでしょうか。

▼Cerevo FlexTally BP(タリー子機4個+親機)
https://bit.ly/3ZJt4S7

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