ATEM MiniとSTREAM DECKを連携して「緊急ボタン」を作る方法
今回は昨日のnoteで紹介をした「緊急ボタン」について、実際の設定イメージを紹介したいと思います。
緊急ボタンは、トラブルが発生した時にワンボタンで蓋絵に切り替えるもの。当日はATEM MiniとSTREAM DECKを組み合わせて作成していました。
今回はその設定イメージをご紹介したいと思います。
緊急ボタンとは
昨日のnoteでは実例をご紹介しましたが、トラブル時にワンボタンで「準備中」に切り替えるボタンです。
一回押すと準備中、もう一度押すと元の画面に戻るように設定していました。トラブル時だからこそシンプルに逃げの画面に移るのは重要で、実際にこの時も2回のトラブルでも冷静に対応することができました。
仕組みとしては、ATEM miniでマクロを設計し、「Elgato STREAM DECK」でボタンを配置した形です。今回はこの設定方法を紹介したいと思います。
ATEM MiniとSTREAM DECKの連携
まずはATEM Miniシリーズと「Elgato STREAM DECK」を連携について。
実はSTREAM DECK自体は標準機能だとATEM Miniシリーズと連携ができません。この2つを連携するには、更にサードパーティのツール「Companion」を使います。
Companionは無料で利用できるサービスです。ただ、寄付の窓口はあるので、お世話になったら積極的にお布施したいですね。
実はSTREAM DECKが無くても使える「バーチャルボタン機能」もあります。なので、スマートフォンやタブレットからも使うことができるので、興味がある方はぜひ触ってみて欲しいです。
iPhoneからローカルネットワークで接続したWebボタン
Companionの設定
Companionの基本的な使い方は省略して、実際の設定をご紹介したいと思います。(基本設定はWebに色々な記事があるので検索して見てください)
今回の「緊急ボタン」は、Companionでこのような設定になっていました。最初に押したアクションとして「マクロ6」、2回目に押した時のアクションで「マクロ7」を実行する設定です。
この設定自体はヘルプに以下のような記載がありました。右上の方にある「Latch/Toggle」をオンにしてから、「Key down/on ACTIOSNS」と「Key up/off ACTIONS」に設定をしていくものです。
蛇足ですが、同じ機能を使いマルチビュー/プログラムビューの切替ボタンも配置しています。同じように、最初押した時は「プログラムビュー」に、2回目は「マルチビュー」に切り替える設定をしています。
これはATEM Mini本体にもあるボタンですが、配信中に使うことが結構多いです。地味にRolandスイッチャーでは、ワンボタンでできなかったりします。
ATEM Miniのマクロ設定
最後にATEM Miniのマクロ設定です。それぞれ以下のような設定をしていました。
地味なポイントは、全編を通して音声を「AFV(オーディオフォロービデオ)」にしていたことです。これがカメラごとのONだと、マクロ7で戻す音声を全体のパターンごとに作る必要が出てきます。それは面倒ですし、誤操作のもとですからね。
AFVができる構成にしておくと、地味にこういった所で操作がシンプルになるので好きです。ただ、機材が増える要因にもなるので、この辺りは良し悪しですね。
さいごに
設定としては以上です。そうなんです、実際の設定は意外とシンプルなんですよね。
大変なのは全体の進行を整理して、必要な切替パターンを落とし込んでいく作業だと思います。これが整理できていると安心して配信もできますね。
そのためにも、進行表を作っておくと整理ができるので、余裕があればぜひ作っておきたいです。