WebカメラをHDMIに変換するアダプターがこれから出始める予感...!
今回のテーマはWebカメラ。実は最近、WebカメラをHDMIに変換するアダプターが出始めています。
先日のオフ会で話題となったこのテーマ。今日はこちらについて深堀して紹介して行きます。
Webカメラの変換アダプター
配信に関わる皆さんであれば、HDMIをUSBに変換する所謂「HDMIキャプチャデバイス」は使ったことがある方も多いのではないでしょうか。
カメラの映像をWeb会議に入力したり、スイッチャーの映像をOBSに入力したり、キャプチャデバイスは配信をする上ではなくてはならない存在です。
では、皆さんは逆にUSBをHDMIに変換するアダプターを見たことはあるでしょうか。例えばWebカメラをHDMIに変換するような機材ですね。
そう言われてみると見たことがない、という方が殆どではないでしょうか。私自身も中華の怪し〜いデバイスは見たことがありますが、まともなものは見たことがありませんでした。
実はUSBをHDMIに変換する機材は、あるようで無い機材だったのです。
オフ会で話題となった変換アダプター
しかし、そんな状況も変わりつつあるようです。先日のZoomオフ会では、しゅうじさんから変換アダプターの情報が提供されて話題になりました。
これはAI追跡Webカメラ「obsbot」のブランドから出てきた製品で、どうやら今年の4月頃に販売が開始されたようです。obsbotは深圳のREMO TECH社が販売しており、webカメラでは徐々に認知が広がってきた印象です。ある程度の信頼感は置けるのかなと思います。
価格も約25,000円と比較的高価で、気軽に手を出せないデメリットもありますが、逆に言えば安かろう悪かろうなものではなさそうです。
製品概要
製品ページによれば、このコンバーターはUVCのWebカメラに対応しています。
UVCとはWebカメラの接続規格で、ドライバーのインストール不要でWebカメラを利用できるというものです。標準規格なので、今のWebカメラは基本的には対応しているものです。
本体にはUSB端子3つとHDMI端子1つが搭載されています。USBは一つが電源用、一つはWebカメラ操作のリモコン用、最後がWebカメラの映像入力用です。
Webカメラ操作のリモコンは、obsbot社のWebカメラは対応していますが、他社の動作については不明です。個人的には4Kの映像入出力に対応しているのが印象的でした。
実際の使用感は?
では、実際の使用感はいかがでしょうか。オフ会後には、コミュニティメンバーの伊藤さんが海外YouTuberのレビュー動画をツイートしてくださっていました。
この動画では多少の遅延はあるものの、問題なく使用できている様子が紹介されています。またWebカメラを活用できることによる、コストパフォーマンスの高さがアピールされていました。
また興味深いのはATEM mini ExtremeのUSB出力も問題なく変換ができたことです。これを使えば、ある意味ATEM miniのHDMI出力を増やすことができるのは、面白い活用方法だと思います。
kurojakkiさんも活用!
また、このコミュニティメンバーでもあるkurojakkiさんも導入、早速Twitterにてその感想をツイートしてくださっていました。
ファーストインプレッションとしては、良い印象を持たれたことが伺えます。これはいよいよ、魅力的な商品に見えてきました。
これから出始めてくるかも!?
コミュニティメンバーのnakajimaさんからは、もう一つ興味深い情報を共有いただきました。どうやら他社からも同様の製品が出ているようです。
販売しているのはRGBlink社で、中国の廈門市に本社のある映像機器メーカーです。以前から配信に関わる機材も多く販売しています。
興味深いのは、外側以外はobsbot社のものとほぼ同じ製品なことです。端子も仕様も全く同じようでした。
HPを見るにobsbot社とも仲が良い?ようで、パクったと言うよりは、連携しながら販売し始めたようにも見えます。
どうやら発売はこちらの方が早いらしく、2021/12頃から情報が出始めていました。
想像するに、RGBlink社のOEM品としてobsbot社が販売しているか、もしくはどこかのチップメーカーが開発したものが出回り始めているのかなと思いました。
いずれにせよ、これからこういった製品も増えていくのかもしれないですね。Webカメラを配信で使いたいニーズは高まっているように思うので、これからも注目し続けたいと思います!