丸だってキャラクター!キャラデザ不要!シンプルだからこそ奥深い、感情表現の世界
なんだってキャラクター!
「アニメーションを作りたいけど、絵が描けない…」
そう思っているあなた!朗報です!実は、複雑なキャラクターデザインがなくても、魅力的なキャラクターアニメーションは作れるんです!
さあ、こちらをご覧ください。
…ただの丸。そう、どこにでもいる、何の変哲もない、生まれたてのまん丸です。まるで、卵みたいにつるんとしてますね。
でも、この丸、侮るなかれ。このシンプルな形に、悲しみ、喜び、怒り…人間の複雑な感情を表現できるとしたら…ちょっと面白そうじゃないですか?
今回は、キャラクターとしての「丸」にスポットライトを当てて、その奥深い世界を覗いてみましょう。
キャラデザ不要:無限の可能性を秘めたシンプルな形
複雑なキャラクターを描くのは、時間も労力もかかりますよね。でも、丸ならどうでしょう?
AEなら楕円形ツールをShift+ダブルクリックで正円がつくれますし、フリーハンドで描いても、ちょっと歪んでいても、それはそれで味になります。
つまり、キャラデザにかかる時間を大幅に短縮できるのです!
これは、アニメーション制作を始めるための大きなアドバンテージになります。
シンプルさゆえの基礎力強化
そして、「シンプルだからこそ奥深い」。
これは、アニメーションにおいて非常に重要な考え方です。
なぜって?それは、シンプルな形は、まるで素材の味を最大限に引き出す料理のようなものだからです。 高級食材なら、適当に調理しても美味しくなりますが、シンプルな食材ほど、料理人の腕が試されますよね?それと同じで,ごまかしがききません。
わずかな動きの変化、0.1秒のタイミングのズレ、ほんのちょっとの変形が、表現する感情を大きく左右します。
丸がアニメーションの練習に良い理由
情報量の少なさ:目、鼻、口といった情報がないため、動きだけで感情を伝えなければなりません。これは、ジェスチャーだけで海外の人とコミュニケーションを取るようなものです。言葉が通じない分、ジェスチャーの表現力が重要になります。
抽象性:具体的なディテールがない分、見る人の解釈に幅が生まれます。つまり、あなたが「悲しい丸」を作ったつもりが、他人からは「別の感情」に見える可能性もあるのです。だからこそ、明確な意図を持ってアニメーションを作る必要があります。
基礎力の要求:シンプルな形を動かすには、アニメーションの基本原則を深いところまで理解している必要があります。これは、基礎体力がなければ長距離マラソンを完走できないのと同じです。
何からつくり始める?
まずは、その丸のキャラクター性を考えてみましょう
あなたはその丸をどんな性格にしてみますか?
怒りっぽい?子供のような無邪気さ?もしかして人じゃない?
…どうでしょう
そのキャラならではの動きが想像できてきたのではないでしょうか?
その次に簡単な動きから初めてみましょう。
一つの感情を表現するだけでも、思いのほか難しかったりします。
喜ぶだけ、怒るだけ、のように作りたい感情を限定してつくってみてください!
丸で感情表現:アニメーションの真髄に触れる
では、このシンプルな丸で、一体どうやって感情を表現するのでしょうか?アニメーションの基礎とともに、いくつかの方法をご紹介しましょう。
タイミングと間隔:感情表現において、タイミングと間隔は、音楽におけるリズムと同じくらい重要です。例えば、悲しみを表現するなら、ゆっくりとした動きと長い間隔を使います。喜びを表現するなら、素早い動きと短い間隔を使います。
動きの軌跡:動きの軌跡は、感情の足跡です。例えば、不安を表現するなら、不安定な揺れを表現します。怒りを表現するなら、直線的で力強い動きを表現します。
変形:わずかな変形は、感情のサインです。例えば、驚きを表現するなら、丸を少しだけ大きく膨らませます。落胆を表現するなら、少しだけ潰します。ただし、squash and stretchとは異なり、感情表現のための変形は、より繊細に行う必要があります。
色味:色の変化で味付けしたってかまいません。怒りは赤、悲しみは青など。ベースの丸からどれだけ想像させることができるかがカギになります。
ただし上記がの例が必ずしも正解ではありません!
すべてはあなたの想像力と演技力でキャラクターに性格がつくんです。
アニメーションの基本:12の原則
これらの方法を効果的に使うには、「アニメーション12の原則」を理解していることが重要です。特に、Timing(タイミング)、Spacing(間隔)、Exaggeration(誇張)の3つの原則は、丸のようなシンプルな形での感情表現において、重要な役割を果たします。
やっぱり基礎がどんなところでも効いてきます!!
▼12の原則については、以下の記事で詳しく解説しています。
シンプルな形から得られる学び:無限の可能性
重要なのは、わざわざ複雑なキャラクターを描かなくても、キャラクターアニメーションを作れるということです。丸でも四角でもシンプルな形を使うことで、アニメーションの基礎を徹底的に学ぶことができるのです。
そして、この経験は、将来どんなキャラクターを動かす上でも、必ず役に立ちます。シンプルな形での感情表現は、アニメーターにとっての基礎トレーニングであり、表現力を大きく向上させるチャンスなのです。難しいからこそ、勉強になるのです。
まとめ:丸は可能性の塊
丸というシンプルな形は、一見簡単そうに見えますが、感情を表現するのは奥深い課題です。しかし、だからこそ、挑戦する価値があります!
この挑戦を通して、アニメーションの奥深さを学び、表現力を磨き、そして、シンプルな形が持つ無限の可能性を発見していきましょう。
ご質問やご意見などお気軽にコメントください!
おまけ
ここから下はおまけとして、
記事内に出てきた2つの丸アニメーションaepデータを置いておきます。
AfterEffectsさえ持っていれば、簡単に作れる内容だと思いますので、
どこから作ればわからない!というエフェクトやキーフレームが気になる方、
Takuanに寄付してやるかーという方のみご覧ください。
AfterEffects2024以降のバージョンをお使いください。
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