悪口を言うと損をする!悪口のきれいな言い換えとは?
世の中には自分から積極的に悪口を言わないのに、相手から勧められるとせきを切ったようにドバドバ悪口を言い続けて止まらない人がいる。
たとえば採用面接で「前職の在職期間が短いのは何か問題がありましたか?」と尋ねたり、仲の良くなった相手から「苦手な人いる?」と聞かれる場合だ。
特にビジネスで何も考えずに悪口を言うと、相手からの評価は地に落ちる。そのため、悪口には気をつけるべきだ。同時にどう回答すればいいかを考えたい。
悪口を言う人はこうも印象が悪い
どんな事情があろうとも、ビジネスマンたるものその場にいない人の悪口は言うべきではない。
自分は社員やバイトの人事面接をしてきたが、「苦手なタイプはいますか?」と質問をすることがある。ここで「待ってました!」とばかりに前職の上司や同僚の悪口を言い始める人がいる。たとえその悪口が事実であり、日頃の鬱憤が溜まっていて、聞いてくれる人が現れたとしても印象が悪くなるので絶対に言わない方がいい。
過去に悪口を言う人を採用したら、バイト仲間とグチグチ陰口をいうようになったので対応に困ってしまったことがあった。本人は引っ越しを機に退職することになったが、最後も「あの人はこういうところが~…」と悪口を言うことを忘れない。採用する側は、悪口を言う人は職場の人間関係の空気を汚すことを知っている。さらに大人になって悪口をいうことが社会的にどのように見えるか?とメタ認知能力が低いと取られるので確実に心象を悪くしてしまう。
逆に依存体質ではなく独立している人、他人との適切な距離感を取れる人は悪口は言わない。「得意、苦手という枠では考えません。友達を作りに来たわけではなく仕事ですからそこはうまく立ち回ります」といった回答をするのだ。こういう人は入社後もトラブルを起こさない。
きれいに悪口を言う方法
とはいえ、一種の「ゆさぶり」として悪口を言わざるを得ない場もある。
たとえば採用面接において「前職で不満はありましたか?」といったものだ。この質問は相手がどれだけ冷静に対処する力があるかを見極めるものなので、バカ正直に不満をぶちまけるような稚拙な胆力を見せると落ちてしまう。かといって「何もありません」とは答えづらい。ではどうすればいいか?
結論、客観的なデータを答えるのだ。たとえば、「残業時間はコンスタントに60時間を超えていましたね」と答えるのだ。また、転職理由を尋ねられたら「不満を持っていたわけではありませんが、より高度なスキル獲得を求めて新天地に挑戦したいと思って転職を決意しました」とポジティブな言葉に変えるのだ。
職場の人間関係で「経理のBさんって正直、細かすぎて面倒くさいやつだよな」みたいに振られて自分も一緒に悪口を言うのではなく「確かに忙しい時は大変なこともありますが、Bさんが几帳面なチェックのおかげで出した書類の再提出とかないのでいいですね」みたいに相手に同調を見せつつ、相手を立てるようにする。
「陰口をいうとはいかがなものか」と悪口を振ってきた相手を否定するとそれはそれで角が立つので、ポジティブな言葉に言い換えたりしてうまく流すのだ。
厳しい事を言うと、30歳を超えても悪口ばかり言うような人格は誰からも信用されない。寄ってくる人は同じく、悪口ばかりいって信用が地に落ちたビジネスマンばかりだ。結局、そういう人からも不在時に陰口を言われてしまうので信頼関係を築く価値は低い。悪口を一切言わないこと自体が信用を作るので、ビジネスマンは何があっても悪口は言わない方が良いのだ。