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サプリメントでカプセルと 錠剤がある場合、どちらを選べばよいのでしょうか?

通販サイトで輸入品サプリメントを探していると、全く同じ商品でカプセルと錠剤の両方を販売しているケースが多くあります。
カプセルと錠剤、どっちがいいのか迷ってしまいます。

そこで今回は、カプセルと錠剤はどう違うのか、どちらを選べばよいのか、判断するポイントを解説します。
(記事の文末に動画を貼っています)

結論を言うと

まず、カプセルと錠剤はどう違うのか、というテーマの結論ですが、「ほとんど違いはない」というのが結論です。

なので、あまり細かいことは気にしない、考えないという人はどちらを選んでも結構です。
大きな違いはありません。

では、やはり細かいことも気になる、という人のために、小さな違いは何かを説明します。

サプリメントの添加物

多くの人が気になるのは添加物ではないかと思います。
とくにカプセルタイプのカプセルの部分、あれは添加物でしょ、できれば飲みたくない、と考える人もいるかもしれません。

カプセルの原材料はというと、9割前後がゼラチンかセルロースです。
それ以外ではグリセリン(アルコール)、プルラン(糖類)などを原材料にしています。

大半を占めるゼラチンはタンパク質、セルロースは不溶性食物繊維です。
ですから、添加物と言ってもけっして有害なものではありませんので、気にする必要はありません。

それと同時に、錠剤タイプのサプリメントにも添加物はしっかり入っていることを知ってください。

錠剤に用いられる添加物は、固めるための凝固剤、製造する機械に錠剤がくっつかないようにするための滑剤。
マルチビタミンのように、一つの錠剤の中に水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンが混在する場合には、それを馴染ませる乳化剤が必要になります。

「サプリメントは添加物なしでは作れない」ということです。

吸収速度の違いは?

次に、吸収速度におけるカプセルと錠剤の違いを見ていきます。
あくまでも傾向として、吸収が速いのはカプセルのように思えます。

錠剤の吸収速度は幅があるようです。
それは、使っている凝固剤の量だと推測できます。

酷い商品になると、凝固剤を使い過ぎているために十分に溶けない、よって吸収されないものもあると聞きますが、大手メーカーでそういったことはないと思います。

では、吸収速度は速い方がよいのか、ゆっくりな方がよいのかという話ですが、栄養素によってはゆっくりの方が好ましいと考えられます。

その栄養素は水溶性ビタミンであるビタミンCとビタミンB群です。
水溶性ビタミンは、短時間に大量に吸収しても、体内で貯められる量がごく限られているために、一定量が十分な仕事をせずに尿と一緒に流れていってしまいます。

そのため、例えばDHCのビタミンCとビタミンB群(タイムリリース処方)、FANCLのビタミンB群(ロングタイム製法)のサプリメントは、ゆっくり時間をかけて溶けるような設計を採用しています。

海外の各メーカーからも、名称はそれぞれ異なりますが、「ゆっくり吸収」方式を採用しているビタミンC、ビタミンB群の商品を販売されています。

水溶性ビタミンの部分を考慮すると、どちらかというと錠剤の方がいいのかなと考えます。
大きな違いではないですが。

「中身だけ飲む」は?

今の話と最初の添加物の話、両方に関わる件ですが、カプセルに使われる添加物が嫌でカプセルを割って中身を出して飲む、という話を稀に聞きます。
しかし、吸収速度を考えるとあまりお薦めできません。

メーカーは、カプセルが溶ける時間も含めて適正な吸収速度を計算して製造しています。
そこでカプセルなしになってしまうと、吸収が速すぎる、という事態を招く可能性があります。

ですので、カプセルだと飲み込めないなど、やむを得ない理由を除けば、カプセルのまま飲んだ方がよいのではないかと私は思います。

【おまけ】顆粒と粉末

顆粒や粉末のサプリメントはどうか、という話です。
これは、ボトル(袋)タイプなのか分包タイプなのかで結論が違います。

ボトル(袋)タイプはコストは抑えられますが、使っている間に空気(酸素)に触れて酸化が進んでしまいます。
このタイプは極力避けてほしいと私は思います。

一方で、分包タイプは酸化の心配は少ないですが、価格は高くなりがちです。
予算的に大丈夫な人は検討の価値があります。 

顆粒や粉末で注意が必要なのは、プロテイン、アミノ酸、ビタミンCです。
そのままだと大変苦いプロテイン、アミノ酸、またはとても酸っぱいビタミンCの味を整えるために、人工甘味料を使用する商品があることです。

人工甘味料に関しては下の記事で解説していますので、参考にしてください。

まとめ

サプリメントを選ぶ際のカプセルと錠剤の違いは、「ほとんど違いはない」というのが結論です。

カプセルの部分に使われる添加物を気にしてる人もいるかもしれませんが、カプセルにも錠剤にも添加物は使用されています。
また、添加物と言ってもけっして有害なものではありません。

吸収速度の違いを見ると、錠剤の吸収速度には幅がありますが、傾向としてカプセルの方が吸収が速いと感じられます。

水溶性ビタミンであるビタミンCとビタミンB群は、短時間に大量に吸収しても、一定量が尿と一緒に流れていってしまうので、どちらかというと錠剤の方がゆっくり吸収されて多くの仕事をしてくれるように思えます。

この記事の内容については動画もアップしています。合わせてご覧ください。


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