スマホの利用を制限するデジタルデトックスiOSアプリ「時もち」をまず日本国内向けにリリースしました!
「時もち」はスマホの利用を自主的にブロックして自分の時間を大切にするためのアプリ
追記: 使い方の動画を撮ったのでまずはこちらをご確認ください!
時もちの基本的な機能はシンプルで、以下の通りです。
利用を制限したいアプリを選ぶ
クイックブロック or 「毎日」または「曜日」と時間帯を決めて利用を制限
利用制限中に解除したい場合は100円寄付
ブロック解除さえしなければ完全無料
アプリはこちらからインストールできます!
https://apps.apple.com/app/id6476399286
アプリについてのより詳しい情報は以下のサイトに載せています。
「時もち」のスローガンは、「時は金なり、時もちになれ」
私たちは平均で1日に2600回以上、合計4時間スマホに触り、10分に1度スマホを手に取っているそうです。スマホの過度な使用が、睡眠障害やうつ、記憶力や集中力、学力の低下を引き起こすと言われています。
2000人近くのアメリカ人を調査したところ、SNSを熱心に利用している人たちの方が孤独を感じていることがわかったそうです。5000人以上を対象にした別の実験では、現実に人と会う人ほど幸福感が増していた一方で、Facebookに時間を使うほど幸福感が減っていたそうです。
「時もち」は、「時は金なり、時もちになれ」をスローガンにしています。私たちは健康に幸せに生きたいし、私たちの時間は有限です。
スマホにはブルーライトやSNSによる他人との比較など様々な課題がありますが、その一番の課題は、私たちの時間を奪うことです。
スマホに奪われすぎた時間を取り戻して、家族や友達と会話したり、運動したり、ぐっすり眠ったり、より健康で幸せに生きるために時間を使ってください。
時もちについての詳しい思いは「時もちや今後の活動で私たちが実現したいこと」に書いたのでぜひご確認ください!
2023年の振り返り
2023年はこちらのブログを立ち上げたり、初めてのスマホアプリ「ぴよぴよサウンドパーク」をFlutterで開発して公開したりして、本業以外のサイドプロジェクトを少し形にできた年でした。最近全然ブログを更新できていなかったのはこのアプリ(や他のWebアプリ)を開発していたからだったのですが、それでも継続して毎日10人くらいには見ていただけるサイトになってきたようです。
ぴよぴよサウンドパーク の方も地味にインストールが伸びていて、今は合計で63(iOS: 44, Android: 19)インストールいただいています。このアプリは開発自体はめちゃめちゃシンプルでとりあえず出してみたかったというのが大きかったんですが、当時1歳前後だった息子も今は2歳目前まで成長して、結構本格的に動物や乗り物の指差しクイズに使えるようになってきました。特に病院で順番待ちしてる時に子供がグズった時なんかに活躍していますw 広告なし、インターネット不要、無料で子供の注意を引いてくれるシンプルなアプリなので、子育て中の親御さんにはぜひインストールしてみていただきたいです。マジで入れておいて損はないと思います。
秋頃にそろそろ本格的なアプリを作りたいな〜と考えていて、興味を持った分野がメンタルヘルスケアでした。少子高齢化やそれに伴う社会保障費の高騰の影響がかなり大きいと思いますが、昨今は定期的な健康診断等を通して体のヘルスケア、特に予防についてかなり意識が高まっています。しかしながら、10代〜30代の死因一位は自殺だったり、20〜60歳代の入院理由1位は精神疾患だったり、メンタルヘルスケアや予防についてはまだまだ課題が多い印象です。
参考: 厚生労働大臣指定法人・一般社団法人 いのち支える自殺対策推進センター
参考: NISSAYデータブック2023
ざっくりアイデアはあったものの、私一人だと特にマーケティングが上手くいかないだろうなと思って、医療系のスタートアップでマーケティングをやっている新卒の頃の同期に連絡して会って、俺が何らかアプリを開発するからマーケで協力してくれない?と声をかけてみました。その場でたまたま両方が読んでいた「スマホ脳 (新潮新書)」の話になりました。(この本、かなり面白いので読んでみてほしいです) その後しばらく経って、彼の方から「時もち」の根本的なアイデア (スマホの利用を制限し、解除にお金の支払いが必要になる) についてプレゼンしてくれて、面白そうだね、やってみよう、となり、年末頃から具体的な技術調査を開始して、年明けから本格的に開発開始し、この度初期版のリリースに至りました。
時もちの技術面の話をちょっと
時もちはiOSのスクリーンタイムAPIを使っています。スクリーンタイムAPIは Parental Controls の機能の一部なので、基本的には子供のスマホ使用の管理のために提供されている印象を受けますが、自身のスマホの使用制限にも利用できます。私も親ですが、子供のスマホを制限する前にまず自分が脱スマホ依存しなきゃなとすごく思います。本当に。
「スマホ脳 (新潮新書)」はじめ世界的にもスマホの過度な使用がもたらす危険について話されるようになってきてはいますが、とっくにAPIまで提供されているのはさすがAppleだなと思います。
制限自体は標準機能だけでできるのですが、一つ問題があって、制限を非常に簡単に解除できてしまいます。したがって、制限のカスタマイズができたり、解除を難しくしたりといったサードパーティーのアプリがいくつか既にリリースされています。時もちも基本コンセプトはこれらと大きく変わりませんが、シンプルであること、気が散る機能をつけていないこと、解除に100円の寄付が必要であること、などいくつかユニークな特徴を持たせています。
元々Flutterでアプリ開発したいと思っていたので最初はこのスクリーンタイムAPIをFlutterから触る方法はないかなと調べてたんですが、iOSが提供しているAPIなので当然Swiftでの情報ばかりです。結局Swiftでプラグイン的なものを開発した上でFlutterから触るような手順になりそうだったので、まあ別にFlutterにそんなこだわりがあるわけでもないし、iOSのAPIを使うならどのみちAndroidは別コードになるし、いっそSwift UIで書いちゃうか、ということで、まずは適当に本を買って勉強から始めました。
書いてみた感じ、Swift UIは個人的にはFlutterより好きでした。調べていくと想像していたよりもかなり開発周りのエコシステムが整っていることが分かってきて、5〜6年前に触った時にはなかった宣言的UIが本当にいい感じで、これは開発対象を一旦iOSだけに絞るくらい思い切る価値があるなと思わされ、数年ぶりにプライベートの端末すらAndroidからiOSに乗り換えるに至りました。自分で開発したアプリを自分で日常使いしないのは開発者として絶対ダメだと思いますし。
今考えていることと今後やりたいこと
世間のtoCアプリを開発してるIT企業は、それがお金になるので、基本的には「1秒でも長くユーザーにスマホを見てもらおう」と脳のハックを頑張っていますし、実際それにかなり成功しています。私もそういった企業の一員ですが、企業の立場からして、その先のユーザーのメンタル不調やその他の健康被害まで考える (つまり脱スマホ依存を薦める) ことはかなり難しいのではないかなと思います。
SNSをはじめスマホアプリは無料で使えるものが多いですが、その提供者である企業は当然慈善事業でやっているわけではないので、実際にお金を払ってくれる広告主や企業に寄り添う必要があります。つまり、無料アプリの商品はユーザーである私たち自身ということになります。
私たち自身が商品である世界線の先にあるのは当然、企業による私たちの時間の奪い合いです。私は、そういった奪い合いとは一線を画した、本当の意味でユーザーファーストなものづくりをしていきたいなと思っています。
まだ時もちもブラッシュアップの余地が多分にありますしこれからも改善を続けますが、今他にあと3つほどヘルスケアやそれに関連するアプリのアイデアがあって、絶賛開発中です。今年中に最低あと1つ、できれば2つMVP(Minimal Viable Product)を出したいなと思ってます。
少しでも共感いただけたら嬉しいです、今後とも応援よろしくお願いいたします!
時もち、かなりいいアプリです
主観抜きで、はさすがに無理ですが、時もち、個人的にはかなりいいアプリだなと思ってます。自分で言うのもなんですが。これが流行ればソーシャルグッドだなーと本当に思います。
あぁやべえ、今スマホ触りすぎてるなと思ったら、パッとクイックブロックで1時間とかブロックしちゃって、本を読んだり、筋トレしたり、走りに行ったり、子供と遊んだり、有意義に時間を使えます。22時以降はスケジュールでブロックとかしておけば、だらだらスマホを触って夜更かしして次の日の体調がイマイチ、なんてことも起こり得ません。ブロック解除さえしなければ完全無料なので、マジで入れておいて損はないです!
https://apps.apple.com/app/id6476399286
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