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犬を飼い始めました

最近、犬を飼い始めました。

きっかけは、2人の息子がほどほどに自立したのを見た母親が、日々仕事しかなくなんだか寂しそうなのを見て、新しい生きがいをプレゼントしたいと思ったことでした。

3LDKのそこそこ広い持ち家に、単身赴任の父親と、県外で就職した弟と、毎日せんべろしてる僕は、母を1人閉じ込めてしまっていたみたいでした。

子犬を初めて飼うのは大変で、飼い主としてのコンパスを持たない僕たちは五里霧中、お迎えして一週間で寄生虫感染の影響から嘔吐したのを見た時には阿鼻叫喚でした。

生まれてすぐの躾が大切と、ペットショップの店員さんも、かかりつけの獣医さんも、飼い主経験が先輩な友達も、皆んな言ってます。言うが易し、行うは難し。自分がしたうんちで遊ぶのは、どう躾けたらやめるんでしょうか。そもそも、これを止めるのは、正しいんでしょうか。わかりません。

さて、愛犬の躾もままなっていないとの自覚を抱きつつも、立派に飼い主顔をして、ことあるごとに愛犬と初めて会ったペットショップを訪れます。ごはんやおもちゃの買い出しのついでに里帰り。

ゲージでお迎え待ちの子犬に窓越しに飛びつく愛犬。そばを歩く店員さんにはしゃいでまとわり付く愛犬。他のお客さんの連れてきた大きな犬に飛び込む愛犬。

飼い主の躾はどうなってるのか。そんなことを思う僕の前を、舌を出しながらものすごい速さで嬉しそうに駆け抜ける愛犬。

速すぎて見えなかった。と思った直後に、販売用のゲージにぶつかってどんがらがっしゃん。

躾が上手くできてるとか、あまり自信ない。何もわからないし、日々手探りです。

けど、そこには大きな世界が広がっていて、何にも物おじせず飛び込む愛犬がいて、それを見た僕は、怖いもの知らずな小さな子犬が、たくさんたくさんたくさん愛されてすくすく育っていることを確信できて、だから、なんて言うか、まぁいっか。そう思えました。

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