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MY STORY NO.3

【なぜ、地域でOBP(作業に根ざした実践)の考え方が必要なのか?】

結論から言うと

地域に暮らす人々それぞれの

“安心・安全な心理状態を生み出し、その人らしく(GIFT:強みを生かしながら)日々の生活に参加するため” だと個人的に考えている。

WFOTの作業療法の定義にもあるように
“作業を通して健康と安寧(Well-being)の促進にかかわるクライエント中心の専門職であり、その目標は人々が日常生活の活動に参加できるようにすること”

にも通ずる。

もともと人の社会性は系統発達学的に考えても、さまざまなストレスや脅威から身を守るために、複数のコミュニティで人と人とが顔をつき合わせ相互のコミュニケーションを図る(社会交流システム)ことで、闘争/逃避反応などの防衛反応を抑制してきた。

そうすることで、安心感や安全な心理状況を作り出し、人のホメオスタシスを維持しながら気の遠くなるほどの長い年月をかけて進化してきたのだ。

その人の特徴に合った安心・安全な心理状況を作り出すことで、感覚器官で得られた情報が無意識的に脳へ送られ、迷走神経の緊張を促進させる。

例えば、心臓のドキドキを抑えたり、表情筋や頭部の筋を緩め笑顔を作ったり、中耳の筋肉の調節をし人の声を聞きやすくしたり、生理学的反応をコントロールしている。 

 自律神経系が適度にコントロールされた状況では、人の生理反応が落ち着き「健康」、「成長」、「回復」が促進される(Stephen W.Porgesポリヴェーガル理論より)

この時初めて、人それぞれの強み(GIFT)が発揮される状況が生まれるのだと考えられる。

恐怖や不安にさらされ自律神経系が不安定な状況では、いくら興味関心のある、習慣的な、価値のある作業を行なったとしても参加レベルの行動変容は大きく見込めないのではないか。

現代の極度のストレス社会で、落ち着いた環境で心の不安に丁寧に耳を傾け、会話して不安を一つ一つ取り除いていく。

まずはそうした心理的な安心・安全を保障(保証)されることが、地域では必要であり、CBOT(Comunity based Occupatinal therapy)における作業療法士の役割ではないだろうか。

新たな舞台で、このことにOBPはひと役買うのである。

そうだとしたらワクワクしませんか?

自分がいる地域、自分がいない地域を比べた時、OBPによってどれだけポジティブな社会的インパクトが与えられ、どう社会が変わったのか。

変えられない障壁は山のように積み重なっているのは重々わかっているが、それでもその氷山の一角を削ってみたいのだ。

残念ながら、これを実証できる力は今の僕にはないが、いつかこれを実証してみたい気持ちが湧いてきてしまった...悪い癖だ(汗

ここから逆算して走り続けよう。

Aiming to achieve Occupational justice.

The Occupational therapy!!


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