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「一億総起業家」時代を考える〜起業を通じて思うこと〜
みなさん、こんばんは!
2025年が明けて早くも1ヶ月が過ぎ、心機一転でお仕事に邁進されている方、ご自身の趣味や嗜好の活動に励まれている方、変化の年にしようと大小様々な挑戦をしている方など、色々な想いがあるのではないでしょうか。
僕は以前自己紹介のマガジンなどでもまとめていますが、大手企業でメガバンク系のSEを経験した後に、同時並行で起業の準備を実践を通して進め、紆余曲折がありながら経営をしてきました。
僕が起業準備を始めた初期によく言われていたことが、「なぜ専門的な仕事でスキルや経験を磨いていく道があるのに、経営を目指しているのか?」でした。
最初は、経済的な基盤や時間の融通が効く状態を目指して踏み出しましたが、振り返ってみると、起業の準備を始めてから、SEとしての仕事のやり方や成果がより上がるようになっていました。
自分の経験や、周りの仲間の経験や体感を踏まえて思うことは、
専門的なスキルや経験がある人は、経営者(層)としての視座や仕事の進め方、人の巻き込み方を知ることでステージを上げられる
ということです。
さらに言うと、専門職に限らず、仕事をするすべての人が経営者としての視座や経験を持つことが活きてくると考えています。
今回は、このことにについて自分の考えと経験を盛り込んでお伝えしていきます。
高い視座で仕事に取り組む意義
まずは、イメージしやすさのために、会社組織の昇格の仕方を考えてみます。
最初は新入社員から始まり、サブリーダー、リーダー、マネージャー、課長、部長・・のように上がっていきますが、当然ながら各役職に応じて役割と責任範囲が異なります。
会社の場合は、試験や日々の仕事の実績を考慮して昇格があるため、ゲームで言うとレベルアップをするように昇格するイメージを持たれている方が多いと思います。
ですが実際には、上の役職の仕事を任せても良いと判断されているから昇格している場合が多いと考えます。サブリーダーの時に、リーダーの視座や仕事の仕方をしている(任せられる)からリーダーになるというイメージです。
シンプルに考える例を挙げます。
営業職で、以下のようなA、B、Cの3つの製品(価格はほぼ同等)があるとし、成績は販売数の実績に応じてつけられるとします。
A:売りやすさ◎、利益率△、将来性が△
B:売りやすさ◯、利益率◯、将来性◯
C:売りやすさ△、利益率◎、将来性◎
販売数が成績になる場合、平社員やプレーヤーの視座だと、売りやすいAを多く売ろうと考えやすくなるのではないでしょうか。ただAの商品は利益率が低く、将来性も課題があるため、個人の成績として上がるとしても、会社としては販売数が増えても利益を生みづらいと言えます。
そこで、リーダーやマネージャーの視座に立つと、会社の利益や将来に寄与するCを多く売っていきたいと考えます。
Cをどうやって多く販売できるか、戦略を立てたりチームを巻き込んだりしながら仕事をしていると、昇格しても活躍することが期待されるのではないでしょうか。
経営の学習と経験でステージを上げる
会社や組織はそれを経営する経営者がいて、フリーランスであっても、仕事の依頼主がいます。
仕事は、する側、受ける側の視座や経験だけでなく、任せる側、発注する側の視座や経験を持っていることで、チャンスが広がったり、評価が高くなることが多いです。
世の中に自分だけで完結する仕事や、一つの役割だけで完結する仕事がほぼない以上、関わる方の立場に立つこと、高い視座で取り組むことで広がりを見せていきます。
僕は当時、システムを発注する会社の経営者は、その案件の継続的な効果とコストに金銭的責任を負っているため、任せるベンダーにはコストを適正な範囲に抑え、継続的に活用できるシステム構築を求めていると考えました。
それを現場レベルに落とし込んだ時に、「コストが膨れてしまうようなリスクを先読みして抑え、必要な要件を満たしながら、人員が減ったり替わっても仕事が回るような運用方法を考えること」と検討・整理し、それに向かう仕事を提案していました。
日頃の作業や成果物に起こすときも、上記の観点を踏まえて進めることで、クライアントに評価いただくことができ、その後立ち上がった別案件では、最初からリーダーとしてのポジションでアサインいただくことができました。
今回の例は一例となりますが、どんな仕事であっても源泉をたどれば経営者が描いたものを実現することにつながっているため、その経営者としての視座を座学だけでなく実践を通じて体感することで、現状とは異なるものが見え、成果、プロセスも変わってくると考えています。
キャリア、仕事での成長や発展に活かすという意味でも、経営に触れていく方が一人でも増えていけば、会社を、業界を、日本をより良い方向へ進めていくことになると信じて、邁進します!