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私たちのキャリア戦略 〜常識を超えて〜 第2回

みなさん、こんにちは!
諏訪剛史です。

キャリア支援や起業・独立支援の経験や実績から、複数回に渡ってキャリア戦略に関する記事を書いていきます。
前回は、「常識を疑い、超える」をテーマとして、
常識や通説に惑わされることなく、理想のライフスタイルや人生100年時代の老後を含めたキャリア、収入、資産、人間関係を描いていく
ことをお伝えしました。

今回は上記を踏まえて、仕事に対する前提と、キャリアを描くうえでの土台となる考え方を分かち合っていきます。


何のために仕事をするのか?

まずは、キャリアを描く前にそもそも仕事の目的や意義をどう捉えて行くかを考えていきましょう。
就職、転職、独立のときは考えることも多いかもしれませんが、日々目の前の仕事や人間関係に向き合っていると、頭の片隅に行ってしまったり、考えることも減ってしまうこともあると思いますので、読みながらそれぞれでノートやスマホに書き留めてみることもおすすめです。

何のために仕事をしていますか?と問われたら、なんと答えるでしょうか。以下の4つだとしたら、近いものは何で、優先順位はどういったものがあるか考えてみてください。

  1. お金のため

  2. 自分を高めるため

  3. 人と関わり共に作り上げるため

  4. 世の中に貢献するため

大事なことは、4つに優劣はなく、皆さん一人一人が改めて向き合うことで、今の自分の仕事、これから進んでいくキャリアがその目的に合っているのか、向かっているのかをきちんと把握することです。
今目の前の仕事に対するやりがいの有無、好き嫌い、待遇や人間関係の質なども気になるところですが、何よりも自分が大事にしたい目的や意義と合っているのか?それにつながるところなのか?を問うことは重要です。

3つの資本

仕事の目的や意義を考えた後は、私達のキャリア=人生設計の土台となる3つの資本を改めてご紹介します。
全ての方に関係のある資本の考え方ですので、是非一緒に押さえて行ければと思います。

人的/金融/社会資本の図

①人的資本

自身の能力や知見を活用し、労働力を対価に稼ぎ出す資本です。一般的には会社員として雇われる働き方や、個人事業主として業務委託契約を結んでの働き方などが該当し、想像しやすいと思います。自分が働く現場に赴き、自分が実際に労働をして稼いでいきます。

②金融資本

金融資産から稼ぎ出す資本です。株や不動産などの金融商品、著作権等の各種権利収入や、収入を生む事業を保有して稼いでいく仕組みが該当します。人的資本と対比すると、自分が現場にいなくても、収入が発生する状態を作り出すための資本です。

③社会資本

人との繋がりや、仲間や友人との関係を紡いで行く資本です。共通点、価値観、趣味や嗜好性で繋がりを広げていき、コミュニティに属したり、コミュニティを作り出すことで資本を広げていきます。
学生時代の繋がり、会社、地域、サークル、ママ友、趣味など様々なものがあります。

それぞれの特徴

上記3つの資本について、その特性や留意しておくべき観点を整理します。

①人的資本
自身の労働力を投下して稼ぎ出すため、体力、知識、スキルなどが関わってきます。一般的には、30代後半から40代前半をピークに、定年退職に向かって収束していきます。

②金融資本
日本の場合は特に、義務教育や学生時代に習う機会がなく、実際に先人から学ぶ、読書や勉強会、自身で挑戦してみて体感していく必要があります。日本は特に金融リテラシーが低いと評価されることが多いです。

③社会資本
学生時代の繋がりや、会社での繋がりは、各々のライフステージの変化や転職・独立などによって減少していきます。自身で主体的にコミュニティを形成しない限り、減っていくことが自明です。

それぞれの特徴を踏まえると、以下のような戦略が必要となってくることが見えてきます。

効果的な戦略

人的資本がピークを迎える前に、金融資本を形成するための主体的な学習と実践を行い、学生時代・会社での繋がり以外のコミュニティを形成していく

実際に上記の戦略を取っている人は、皆さんの周りでも意外と少ないかもしれません。社会情勢や人生設計に関する情報が取りやすくなっているとはいえ、まだまだ労働による収入を磨いていけばいわゆる「普通」の人生が送れると考えている方が多いと感じています。

3つの資本の特性を考えれば、人生100年時代で老後が伸びていくと言われている時代に人的資本だけに掛けていくことのリスクも見えてくると思いますので、3つの資本を得ていくことを見据えたキャリアの考え方を、次回の記事でお伝えしていきます。


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