小さな成功体験が従業員を育てる!「一貫性バイアス」で目標達成を後押し
私は、一度何かを始めると
途中で休むことをしたくありません。
例えば、筋トレやストレッチなど
一旦休んでしまうと、
その後もズルズルとやらなくなるのが
自分でも分かっているので、
一度はじめたら、できるだけ
休まないようにするので、
まあまあ続くのですが・・・
以前はしていた筋トレやストレッチ、
今は、案の定(?!)、
何かと理由をつけてお休み中です。
そろそろ再開しなければ・・・
このような心理効果を
行動経済学では「一貫性バイアス」と
いうそうです。
「一貫性バイアス」とは?
人は一度決めたことや
発言したことに対して、
後からそれを覆すことを
嫌う傾向があります。
これを「一貫性バイアス」と言います。
「一貫性バイアス」を労務管理に活かす
この「一貫性バイアス」は、
従業員のモチベーションを高め、
目標達成を促すために活用できます。
1. 目標設定の段階で従業員を巻き込む
目標設定の段階で、
従業員一人ひとりに目標を立ててもらい、
その目標を達成するためには
どのように行動していくつもりかの
計画も立ててもらいましょう。
従業員自身が目標を設定し、
達成するための行動計画を立てることで、
目標と目標を達成するための行動を
意識するように促すことができます。
2. 公に行動計画を宣言する機会を作る
目標を立てたら、
目標を達成するための行動計画を
チームや会社全体に対して
発表する機会を作りましょう。
発表・宣言することで、
行動に対する意識がより一層高まり、
周囲の人の応援も得やすくなります。
また、一度公に発表した行動は、
周りの目もあるので
途中で投げだしにくくなるという
効果も期待できます。
3. 小さな成功体験を積み重ねる
大きな目標を達成するのは
容易ではありません。
そこで、
大きな目標を達成するための
小さなステップ(マイルストーン)に
細分化しましょう。
細分化にあたっては、
クリアしやすい程度まで
小さなステップに分けることが重要です。
そして、
小さなステップをクリアすることで
小さな成功体験を積んでもらいます。
これにより、
「このステップがクリアできたのだから、
きっと次のステップもクリアできるはず」
とクリアに対して一貫性バイアスが働き
自信を持ちやすくなります。
このとき、人によっては、
小さなステップをクリアしただけでは
自信を持てない場合もあります。
そのような人には、
小さなステップをクリアする都度、
上司や先輩が
「やったじゃない!」
「このステップがクリアできたんだから、
君ならきっと次のステップもクリア
できるよ!」
といったように、
”あなたは出来る人”という良い
ラベリングをしてあげましょう。
もし、
小さなステップがクリアできなければ、
次回はそのステップを
必ずクリアできる程度にまで
さらに細分化するとよいでしょう。
このようにして、
小さなステップをクリアする体験を
積むことで少しずつ自信がついてきます。
このような小さな成功体験の積み重ねが、
従業員のモチベーションを
向上させていきます。
まとめ
行動経済学の「一貫性バイアス」を
活用することで、
従業員のモチベーションを高め、
目標達成を促進することができます。
ぜひ、あなたの会社でも、
一貫性バイアスを意識した取り組みを
取り入れてみてください。
従業員のモチベーション向上につながり、
ひいては企業全体の成長にも
貢献できるはずです。
【注意】
※行動経済学は万能ではありません。
人それぞれ価値観や
思考回路が異なるため、
必ずしもすべての従業員に
有効な施策とは限りません。
また、
状況や組織文化によっては、
かえって逆効果となる場合も
考えられます。
行動経済学は、
あくまで一つのツールですので、
行動経済学を活用する際には、
自社の状況や従業員の特性を
しっかりと把握し、
柔軟に対応することが重要です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?