【速報】『三笘薫の2ゴールで、日本がW杯への切符を掴む』~オールトラリアVS日本~

2022/3/24
18:10 K.O. @シドニー
オールトラリア(0-2)日本
89分三笘薫
94分三笘薫

カタールワールドカップアジア最終予選は、最終局面を迎えた。日本代表は6勝2敗の勝点18で2位、オーストラリアは4勝3分1敗の勝点15で3位。日本が勝点差3の直接対決に勝利すれば、予選2位内が確定し、本大会出場が決まる。


大雨が降るシドニーのスタジアムに乗り込んだ日本代表は、主力の酒井宏樹、冨安健洋、大迫勇也が不在。CBには板倉滉、右SBに山根視来、FWには浅野拓磨がスタメンに入った。前回大会のオーストラリア戦でW杯出場を決めるゴールを決め、前回対戦でもチームを勝利に導いた“オーストラリア・キラー”の背番号18に期待がかかる。


対するオーストラリアのスタメンには、横浜FMに在籍していたミロシュ・デグネク、ファジアーノ岡山に所属するミッチェル・デュークが入った。


立ち上がりから、日本はサイドからチャンスを作る。1分、右サイドからパスを受けた南野拓実がターンしてシュート。9分、浅野が左サイドから抜け出すと、マイナスに折り返す。これを遠藤航がシュートを打つも、ジャストミートしない。28分には、南野がPA内で冷静に切り返してから放ったシュートは枠を外れる。さらに32分、伊東純也のクロスを南野がヘディングシュート。これはクロスバーを叩いた。


決めきれない日本は、オーストラリアにカウンターからゴールを脅かされる。11分、右サイドから切れ込んだマーティン・ボイルがシュート。25分のCKは、権田修一が弾こうとするも、触れない。これをジャンニ・ステンスネスに押し込まれてネットを揺らされたが、オーストラリアの権田への競り合いがファウルの判定で、ゴールは取り消された。34分には、相手ボランチが打ったミドルシュートを、ゴール前でデュークにコースを変えられる。枠を捉えなかったが、権田の逆を突いていた。


日本は前半終了間際に、南野が2本連続でシュートを放つも、ゴールネットを揺らすことができなかった。ゴール前を行ったり来たりする“打ち合い”の展開になり、両チームにチャンスはあったが、前半はスコアレスで折り返す。


後半の立ち上げは、オーストラリアにチャンスを作られる。46分、正面からのフルスティッチの強烈なFKは、権田がセーブ。48分には、ロングボールをデュークが落として、フルスティッチが左足を振り抜く。オーストラリアの2トップが持つ推進力に苦戦した日本だったが、集中して守る。


前半よりもパスをつないで、落ち着く時間を作るようになった日本は、着実にゴール前に入っていく。61分に浅野が反転して左足を振る。伊東、南野がクロスを上げるも、味方には合わない。なかなかゴールを決められない日本は64分に選手交代し、投入された上田綺世が積極的にゴールに向かう。69分、ゴール右隅を狙いすましたミドルシュートを放つも、惜しくも枠を外れる。74分には、中山雄太からのクロスに飛び込むも、合わせられなかった。積極的な姿勢が日本に流れを引き寄せる。80分には右からPA内の奥に侵入した守田のクロスを、南野が合わせたが、決死のブロックに遭ってしまった。


状況を打破するべく、森保一監督は攻撃的な選手を投入すると、積極的な采配が吉と出る。89分、守田とのワンツーで右サイドから抜け出した山根がクロス。これを途中出場の三笘薫が流し込んだ。待望の先制ゴールを決めると、日本の切り札がさらに躍動する。94分、左サイドから三笘が縦に突破し、PA内に切れ込んで放ったシュートはGKの手を弾いて、ゴールに吸い込まれた。


試合は2-0で終了。三笘の大車輪の活躍もあり、日本は本大会出場を掴んだ。


本当に良かった。サウジアラビアに敗れたときは、『もしかしたらW杯に行けない』とすごい不安になった。日本がW杯に出場するのは当たり前だと思っていたから。だけど、いろんな野次が飛ぶ中で、日本代表はたくましく戦い、勝ち続けて、遂に本大会への切符を勝ち取ってくれた。勇敢に戦った監督、選手、スタッフのみなさんに心の底から『ありがとう』と伝えたい。

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