この横浜に優るあらめや'22

5つ目の星

勇猛果敢なアタッキング・フットボールを貫いて、2019年以来となる3年ぶり5度目の戴冠!

ベストイレブンは全員初受賞の5人。
・GK:高丘 陽平
・DF:岩田 智輝
・DF:小池 龍太
・MF:水沼 宏太
・FW:エウベル

過去の受賞者を並べても
2021:前田 大然
2019:チアゴ マルチンス、喜田 拓也、マルコス ジュニオール、仲川 輝人
と人が入れ替わっても同じサッカーを貫いてきた、まさに「誰が出てもマリノス」を体現したシーズン。

そして栄えあるMVPは、岩田 智輝
フィールドプレイヤー最多出場試合数・時間を記録した鉄人、試合最終盤でも最後尾から最前線まで駆け上がるキン肉マン、今季の柱でした。

全試合フル出場のGK高丘を除き、FPトップの32試合出場(28試合フル出場)、時間にして2,715分=30試合相当+15分。
今季の特徴的なマネジメントだったターンオーバーのため他の選手が最大でも2,160分(24試合相当)以下の出場時間だったことを鑑みると、不可欠さが圧倒的でした。
J. League Data Site (j-league.or.jp)

歓喜の瞬間


クラブ30周年のシーズンにユニフォームネームを「MIZUNUMA」へと変更して臨んだ水沼 宏太も圧巻のパフォーマンスでしたね。オールドファンにはエモさ爆発するシーンが何度もありました。

そして今季は宮市 亮に何度感情を揺さぶられたことか。
最高に輝き始めた矢先の4度目の悲劇、仲間たちのエール、そしてチーム日暮でリハビリに務める姿…。意外なキャラクターも相まって泣いたり笑ったりもう大変。

宮市亮 公式ブログ Powered by LINE (lineblog.me)


優勝インタビューが多数配信されるのも時代の趨勢ですね。


パートナーの歓喜

近年は単なるスポンサードではない、共に価値を創り上げる共創の関係を築いてきました。パートナーの皆様の熱量もひとしおです。
(試合直後から翌朝のツイートを時系列で)

ホームタウンも3年ぶりの歓喜に沸きました。

中でも近年のマネーフォワードの「みんなでつくる」クリエイティブシリーズはサポーターとの共創で、皆が当事者となるファミリー感を醸成しました。#マリノスファミリーみんなでもっと前へ

そしてその一つの結実として、今年マリノスが策定したクラブフィロソフィーは、マネフォのそれを枠組みとして参考にしており、企業文化すら共創のフェーズにあることを示しました。

(追記)
中の人からちょうど対談記事が公開されたのでぜひご一読あれ。


マリノス君500試合、そしてマリン誕生

クラブ創設30周年のシーズンに満を持して「Jリーグマスコット総選挙」に出馬したマリノス君
サポーターとしても絶対に負けられない戦いを制し、見事最初のタイトルを勝ち取りました。

そして7/30鹿島戦では500試合出場を飾ります。
1993/5/15から喜怒哀楽を共にしてきた偉大な足跡。

今年はさらに、マリノスケの妹マリンが海外生活から帰国しました。

スタジアムであっという間にファン・サポーターを虜にし、「マリンプロ」の異名をほしいままに。

さらにデビュー以降、参戦するホームゲームでは8月まで無敗を誇り、横浜DeNAベイスターズとのコラボ「I☆YOKOHAMA」シリーズで横浜スタジアムを訪れれば、不調にあえいでいたベイに勝利を呼び込み、あまつさえその後本拠地17連勝をもたらす女神ぶりを発揮。

『I☆YOKOHAMA SERIES』スペシャルユニフォームを9/11(日)の東京ヤクルトスワローズ戦から再着用決定!選手からの要望を受けて実現! | 横浜DeNAベイスターズ (baystars.co.jp)

縁起物のコラボとして好評を博しました。来季以降も是非。

ただ悔しい「沈黙の8月」は、その神通力が途切れたときでもありました。
8/10ルヴァンカップ準々決勝広島戦で今季ホームゲーム初めて土がつき、タイトルを一つ逸すことに。この日はよりによってマリンの誕生日…! 来季こそ「怒涛の8月」でお祝いしたいところ。


黒澤社長の4年半

11月末での黒澤 良二社長の勇退が発表されました。
2018年途中に就任し、アタッキング・フットボールを継続して在任中に2度のリーグ制覇を達成。
穏やかな人柄で黒子に徹するタイプでしたが、退任インタビューが熱いサッカー観を知る貴重な機会となりました。アタッキング・フットボールに舵を切ってすぐの頃に黒澤社長が来てくれたことはこの上ない僥倖だったと言えます。

「Brave & Challenging 勇猛果敢」をチームスローガンに掲げ、トップチームのサッカーだけでなく、クラブの行動規範としていきます。(前述のクラブフィロソフィーもそれが反映されています)
コロナ禍という未曾有の時代において、それでも前へ前へとチャレンジしていく姿勢は様々な施策に現れていました。

前回優勝時にも書いた挑戦と変革のいくつかは黒澤時代に始まった施策。

「THE DAY」に代表される映像コンテンツに力を入れたのもそうですね。

記念すべきシーズンに密着した記念ドキュメンタリーがまさか映画化にまでなるなんて…。今から楽しみです。

また、ここでもパートナーとのコラボレーションがいくつも。

経営面でも大きなポイントとなる組織改革がありました。
20年末に、ホームタウン活動やアカデミーを主軸とする一般社団法人F・マリノススポーツクラブを設立。Jリーグ「シャレン!」やフトゥーロを始めとした障害者スポーツもこの社団法人の管轄とし、トップチームの興行を執り行う株式会社はより事業性を高めます。

Jリーグから発表されるクラブ経営情報を見ると、特に20年以降はコロナ禍で入場料収入が大幅に消えた中、それでもチーム人件費をカット(=チーム弱体化)させることなく、なんとか黒字着地させてきた努力が窺えます。

損益計算推移

債務超過を脱して8年ですが、かつての累積債務の残りを毎年少しずつ解消している状態。コロナ禍がなければ去年を以って解消できたのではないかとも思えますが、ここはまた長い戦いになりますね。

貸借対照表推移


ファンにとっては、有終の美を飾った黒澤社長の姿が見られた嬉しい場も。
今年はコロナの影響で夏からシーズン後に延期となったトリコロールフェスタ。結果として見事"優勝スペシャル"として祝祭ムードいっぱい、社長まで参加するスペシャルな回となりました。

翌日の優勝報告会もトリフェス延長戦の様相でしたね。


このオフシーズンに特設サイトは見返しておきたいところ。


次の5年へ

中山 昭宏新社長で迎える新シーズン。
勇猛果敢なアタッキング・フットボールを継続し、常時タイトル争い、そしてアジアでの頂点を狙えるように。

シティ・フットボール・グループの中ではマンチェスターに次いで一番結果を残しているクラブだと思うので、もっともっと世界の中で存在感を高めていきたいですね。

傘下クラブの祝辞も続々。


23シーズン、開幕スーパーカップは"ジャイアントキリング"甲府が相手。
足元を掬われがちなルヴァンカップ天皇杯のカップ戦タイトルも。
そしてリーグ連覇への挑戦。優勝ラインとして1試合平均勝点2.0/得点2.0という点で見ると19年・21年・22年と安定してきています。ただ、20年・21年の異次元の強さだった川崎を超えていきたい。

勝点率・得点率

そしてシーズン移行するACLの舞台で勝ち上がれるように。

新たな練習拠点・久里浜マリノスタウン(仮)でさらに上を目指して。

Brave & Challenging !!


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