同人誌の部数とお金の話(4/24追記)
印刷費や部数の話はちょっとしたタブーである。
いくら仲が良くても聞き出すようなものではない。一般的に「貴方って給料いくら?貯金は?資産はどれぐらい?」とか聞くようなものである。
リアルでこんな話題を出したらドン引きされるかもしれないから気を付けろよ!
そんな部数と印刷費の話ですが、今回は有料にして話そうかなと思います。
最初は無料にしようと思ったけど、時間に余裕のある人が「コイツ誰か当てようぜ!」とかやられたら怖すぎるのでやめた。
身バレしない程度の自己紹介。
説明が面倒なので過去に居た1ジャンルのみを抜粋しています。
・私は二次創作BL小説を書いている
※一次創作=オリジナル、二次創作=原作がある
※BL=男性と男性の恋愛
・主な活動場所はPixiv
※Pixiv=オタクのSNS
・いわゆる「流行ジャンル」だった
※ジャンル=音楽で言うところのJポップ、演歌、オペラなどを指す。ジャンルがイコール原作名だったり、アニメ・ゲーム・漫画…という分類だったりする
・私はすごく良いタイミングで参入してしまい、4桁ブクマ数の作品がいくつかある。ランキングにも載ったが、これは「流行ジャンルになる少し手前から居て作品を定期的にアップしていた」ことがすげー効いているので、たぶんオリジナルとか書いたら爆死する。
※ブクマ=ブックマークの略。人気のある作品はブクマが多い
※爆死=調子に乗ったら死ぬぞの意味
・イベントでは合同サークルとか隣接とかよくしていたが、単独で誕席をもらったことがある。過去の栄光ってやつさ。いつもは島中にいるよ
※イベント=同人作品を発表しあう場所、コミケが有名
※サークル=同人作品を発表する側はサークル登録しなければならない。サークルは1人でも複数人でもOK。合同サークルは普段は1人だけど友人などで集まって合体したサークルのこと
※隣接=イベントで隣同士で配置してもらうように事前申請すること。暇な時はお喋り、トイレに行きたくなったら荷物を見ててもらったりと助け合える
※誕席、島中=イベントでのサークルの配置のこと。シャッター前>壁>誕席>島中という順に「混雑が予想されるサークル」とイベント主催に認識されている(のだと思う)
私が居たジャンルでは有名な神絵師がいて、常にシャッター前、人気すぎて本が買えないから確実に欲しい人は書店で予約、転売屋が十倍の値段で転売したのに売れる(売るな買うな)、過疎地の地方イベントに参加することが決まった途端にそのイベントの参加人数が数倍になった、同人活動の売り上げだけで生活していたらしい……などの武勇伝が多い。
絵・小説サークル関係なくノベルティも充実してて「みんなオシャレで意欲的だなあ」なんて思ってたら、仲の良い人気字書きに「黒字になり過ぎたためノベルティを作った」と聞く。(もちろん皆が皆そうではないし、その子も毎度そうだった訳じゃない)
このジャンルでの本の印刷費でマイルが貯まり、海外旅行に行く猛者。
そんなジャンルでした。
平成の終わりでこれなら、バブルの頃ってどんなだった?って誰かに聞きたくなります。
ここから本題です。
部数と純粋に本を作るためにかかった費用を算出します。
だからサークル参加費(スペース代とかその他もろもろ)は除いてます。
2021/9/4追記:一冊分を追加しました。
2022/4/8追記:二冊分を追加しました。
2023/4/24追記:再販した話を追加しました。
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