ブルーアンドサマー

8月に突入した。気温は連日40℃に迫る。

夏。全くキラキラしていない、ムシムシした夏。

果物の汁が弾け飛ぶようなみずみずしい夏なんて虚構なのではないかと思いたくなる。

リリースから6年経っても褪せない名曲。

毎年夏になるとチャート上位に組み込み、むしろ年々その順位を上げているという恐るべき夏曲だ。

この曲は、タイトルの通り、青い。

しかしそれは単に、青春の「青」だけではない

青にも種類がある。

ブルーになる、と言う時の「青」は決してプラスの意味では用いられない。

曲を再生すると、イントロから爽やかで疾走感あるサウンドに惹き込まれる。

涼しい風吹く 青空の匂い

炭酸のような爽快感あるサウンドと歌詞が続く。

次の恋の行方はどこだ

間違いなく、青春の「青」を基調として曲は展開していく。

しかしこの曲は、それ以外のも確実に纏っている。

友達の嘘も 転がされる愛も 何から信じていちんでしょうね

MVも常に、どこか、憂いを纏って進行していく。

寂しいな やっぱ寂しいな
いつか忘れられてしまうんだろうか

友達との付き合い。明るい表と、そうじゃない裏。眩しい笑顔と、その奥にある本音。眩しい青と、その裏にあるくすんだ青。

それらを全て包括して「青と夏」と歌い上げるこの曲が好きだ。

夏が始まった 君はどうだ?

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