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【初陣】J1第1節 大分vs.徳島 レビュー

どうも。こんにちは。Kaiです。
昨日、大分トリニータの開幕戦が行われました。長い長いシーズンの幕開けです。
では、早速本題にいきます!

スタメン

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スタメンは上図の通りです。基本フォーメーションは両チーム変わりはありませせんでしたが、新戦力を加入してきましたね。大分の注目は、鈴木と岩田のポジションに誰を起用するのかでしたが、鈴木のポジションに坂、岩田のポジションには小出を起用しました。個人的に気になったのは、WBに高畑と井上をスタートから起用したことですかね。

【選手交代】

大分
45’ 野村→町田
76’  高澤→伊佐
90’   渡邊→刀根
97’   井上→長沢

徳島
56’ 吹ケ→川上
77’ 石井→安部
81’ 藤原→渡井
81’    垣田→河田

【得点者】

大分
58’ 渡邊

徳島
37’ 岸本

大分の新システム

大分は、昨シーズンまでの基本システムは、攻撃時は3-4-3で守備時は5-4-1の可変でしたが、この試合は攻撃時は昨季と変わらず3-4-3でしたが、守備時には4-4-2に可変するという新しいシステムに挑戦しました。結果、徳島にサイドで数的優位をつくられたことにより、飲水タイム後に渡邊と高澤を2枚残す5-3-2に変更しました。

前半は、徳島に指導権を握られ続け苦しい展開になりました。徳島のビルドアップは、CB脇に左SBの吹ケor藤田が落ちる形。大分は2トップの脇から前進を許してしまいます。そして、下図のように右サイドでは岸本が幅をとり、インサイドに浜下を配置します。大分は4枚で守備をしているので、浜下は誰が見ればいいのか曖昧になってしまい、数的優位をとられ続け、サイドを揺さぶられ手も足も出ない状況になりました。

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大分の新システムは、不発に終わってしまい、飲水ブレイク後にすぐさま後ろを5枚にし、高澤、渡邊の2枚を前線に残す5-3-2へと変更します。

システムをもとに戻しますが、前半は変わらず徳島がボールを握られ、苦しい時間が続きます。そして、38分には、岸本のゴールで徳島に先制を許してしまいます。徳島は5バックに変更したと見るや否、岩尾を筆頭にロングボールを多用し、5バックの泣きどころのWB-CBの間にボールを落とし込んできます。岩尾は本当に厄介な選手。得点シーンも、岩尾から岸本が大外からのランニングで背後をとり、高畑と高木の連携ミスからこぼれたボールを流し込まれました。高畑は、この試合求められたタスクをこなしたとは言えませんが、まだ若いのでとにかく頑張ってほしいですね。

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新戦力の躍動

前半終盤に野村が負傷したことにより、後半スタートから町田を投入しました。

大分は、前半は基本的に守備時にプレスを行いませんでしたが、後半からハイプレスを行い、徳島のビルドアップを阻害します。そして、前半ボールを保持しても、選手間の距離感は悪く徳島のハイプレスに苦戦し、パスコースがなくなり、高澤に蹴ることしかできず、蹴っても競り合いで負け、セカンドボールを回収されるという悪循環に陥り、早くも長澤を投入してくれ!という前半でしたが、後半には修正していました。ハーフタイムでの修正力は流石という感じです。

そして、後半58分についに大分の必殺”擬似カウンター”から同点に追いつくことに成功します。

大分は、最終ラインで細かく繋ぎ、徳島のプレスを剥がすことに成功。坂のロングフィードに井上が背後を抜け出し、町田へとボールを渡し町田が左足でシュートを打ちますが、DFにディフレクションし、こぼれたボールを渡邊がボックス内で拾い、左足を振り抜き、上福元は反応しますが、ボールはネットに吸い込まれ、同点に追いつきました。

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まさに新戦力が躍動したというゴールでしたね。坂のロングフィードは本当に大分の新しい武器。得点シーン以外にも何度も高精度のフィードで前線にボールを届けていて。守備でも垣田に苦戦はしていましたが奮闘していて、本当に素晴らしい選手を獲得しました。

活性化する右サイド

大分は、後半に町田を投入したことにより、前半死んでいたも同然の右サイドから好機を演出します。町田は、気がきいていて、戦術理解度が抜群に高いですよね。彼が入ってから、大分はボールを持てるようになりましたし、彼がチームの潤滑油のような働きをしてくれたことが大きい。
そして、右サイドは小出、井上、町田の3人で徳島の左サイドを何度か崩すことに成功します。かつての、松本、岩田コンビを彷彿とさせるような阿吽の呼吸で。

岩田がいなくなったことにより、かつてのように右サイドからの攻撃がなくなることを危惧していましたが、小出は岩田の存在を掻き消すような大車輪の活躍。対人の強さと、思い切りの良いオーバーラップで、右サイドを支配しました。そして、井上も速さだけではなく、うまくビルドアップにも絡んでいて素晴らしかったです。

最後に

結果、1-1の引き分けに終わりましたが内容は、前半はお世辞にも褒めたものでありませんでしたが、後半には修正できていましたし、新戦力も躍動したので、ポジティブなものだったと思います。ただ、後半の同点の状況に長沢ではなく、刀根を投入したことは、疑問に感じました。交代は昨季に続き、5名までOKなので、下田も出場させてもよかったと思いますし、長沢を投入したのも終了間際でしたし。開幕戦だから、負けることだけは避けたかったんだとは思いますが、みたかったですよね。(笑)

そして、久しぶりにスタジアムで、背番号13をみれたことが何より嬉しかったです。小出のクロスに反応してれば!という感じですが、まだシーズンは始まったばかりなので、焦らずに頑張ってほしいです。

最後までご覧いただきありがとうございました!次回は、ルヴァンカップですが3月2日火曜日に神戸をホームに迎えます。19時からですが、新戦力を起用すると思いますので、観れる方は観ましょう!


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