「不完全であることはいいな」イチロー(米野球殿堂入り決定を受けての会見より)【今日のトゥデイ|#035】
今ね、先日行われたイチローの会見動画を見ながら、この記事を書いています。
日本人初となる、米野球殿堂入り決定を受けての会見です。さらにこの場で、背番号「51」が、マリナーズの永久欠番になったことが発表されました(永久欠番も日本人初)。
これは、本当に本当に、すごいことなんだよってことを、野球になじみがない人にも伝えたい。米野球殿堂も永久欠番も、本当に狭き門なんです。殿堂入りの候補者になれたとしても、実際に入るには期限(10年だったかな)をはじめとする多くの壁があって、「え、この選手入れなかったの?」と思うような有名な選手がゴロゴロいる。
マリナーズの永久欠番だって、これまでたったの3人しかいなかったんです。その3人とは、ジャッキー・ロビンソンの「42」、ケン・グリフィーJr.の「24」、エドガー・マルティネスの「11」。
ジャッキー・ロビンソンは、全球団共通の永久欠番となっているので、マリナーズ単体で見れば、イチローが3人目。(マリナーズは永久欠番に関して、かなり高いハードルを設けているらしい)
そして今、YouTubeで会見動画を見ている理由は、Web記事で見かけた「不完全であることはいいな」というイチローの発言を前後の文脈も含めて、しっかり聞きたいと思ったからです。
実は今回の殿堂入り、満票に1票だけ足りなかったんですよ。記者394人の中で、たった1人だけイチローに投票しなかった。そのことに関して、会見で語ったのが「不完全であることはいいな」なんです。
会見を聞きながら、文字を起こします。
誰よりも試合に出続け(NPB/MLB通算3563試合出場)、誰よりもヒットを打ち続け(NPB/MLB通算4257安打)、誰よりも完璧な選手に近づいた。そして、誰よりも「完全」を目指し続けたイチローだからこそ、「不完全であることはいいな」にとんでもない重みがあり、説得力がある。
今日も、おはようございます。
こんなコメントされちゃったらさ、「1票入れなかったやつ、誰やねん!」なんて言ってる私、なんか恥ずかしいじゃん!