
【月刊】創作レポート|2024年8月に制作した5作品を紹介
先月から始めた連載「【月刊】創作レポート」。無事に2回目を迎えました。
今月も先月と同じように、5作品のラインナップとなります。いやしかし、またやっちまいました。作品数こそ同じなんですが、作風がまったくもって違うのです。
先月は、水彩絵の具を使用した抽象画でしたが、今月は、鉛筆や色鉛筆で描いた風景画です。5作品とも、千葉県の養老渓谷で撮った写真を元にした絵です。実際に目で見て、写真に収めて、絵にする。このプロセスを気に入っています。
今回は、写真の構図をそのまま残したかったので、トレーシングペーパーで大まかなアウトラインを紙にトレースすることにしました。構図に関しては、写真を現像する際にトリミングをしているので、そのまま引き継ぎたかった、ということです。
1.『2本の木』

駐車場だと思うけれど、車が一台も止まっていなかった場所の景色。近くには、バリバリにガラスが割れた心霊スポットのような廃ホテルや、すでに閉業したキャンプ場があった。それらの施設が元気だった頃に、駐車場として利用されていたのだろう。
当初は、2本の木の幹をかなり濃い色(8Bあたり)の鉛筆で塗っていたんだけど、なんかしっくりこなくて消した。色が濃いもんだから、綺麗に消すことができなくてご覧の通り、薄く色が残っている。でもそれが、すごく気に入っている。
創作を続けていると、そんなことがよくある。貼ってみたら気に入らなかったけど、強引に剥がしたら跡が残ってなんかいい。アートのそんなところが、なんかいい。
2.『養老渓谷』

「THE 渓谷」って感じの景色。川を渡るための飛び石からの眺め。
川に木々が写っている景色なんだけど、言われないと川だとわからないかもしれない。でも、自分にはそもそも「実物を忠実に再現したい」みたいな思いがないので、よくわからなくてOK。そういうのは写真に任せて、せっかく絵にするのなら少し捻くれたい、なんて思うのです。
3.『マルコが住む森』

この森で、ヤマドリを見つけたんです。そしてヤマドリに「マルコ」と名付けたんです。
作品に関しては……葉っぱの点々を頑張って描きました。何じゃそりゃ。小学生の感想文か!ですが、それくらいしか思いつきません、ごめんなさい。
以下の記事では、マルコに出会ったときの様子をつらつらと書きました。暇すぎて、天井をボーッと眺めているくらいでしたら、ぜひコチラを読んでください。
4.『弘文洞跡の岩壁』

養老渓谷に「弘文洞跡」という場所があります。およそ140年前に耕地を開拓するために造られたトンネルで、1979年に頭頂部が崩壊して今の形になったそうです。
この絵は、そのトンネルの近くの岩壁を描いたものです。上には木々が生い茂っていて、下には川が流れています。そういう説明がないと、絵を見ただけでは、わからないかもしれません。ヘタクソなりの表現を模索しています。
5.『養老川』

養老渓谷に流れるメインの川は「養老川」です。この絵、こう見えて、養老川です。いろいろと、がっつり端折っちゃいました。今シリーズで初めて色鉛筆を使っています。かなり抽象的ですが、このくらい力の抜けた感じは、結構好きであります。なんかこの先、このシリーズを続けるとしたら、ヒントになるような絵だと感じています。
「2024年8月」の創作レポートは以上です。ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
それでは、また次回!
【作品購入について】
掲載作品は購入可能です。ご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。
*作品の状態や在庫状況により、ご希望に添えない場合がございます。
*作品購入以外のご相談に関しても、以下のお問合せページをご利用ください。
▶ お問い合わせはこちら:https://takurokishibe.com/contact/
【最新作品をチェック】
新作や展示情報など、最新情報はInstagramでご覧いただけます。
▶ Instagramをチェック:https://www.instagram.com/tkrksb1/
いいなと思ったら応援しよう!
