理系阪大生がTOEIC950と英検一級をとるまでの話(第一章)
イントロダクション
英語の勉強は4年生から本格的に独学での勉強を始めました。その結果、最終的には英検一級などをとることになるのですが、その礎となったのは中学と高校での勉強だと考えています。そこで本章では、その当時の勉強について振り返りたいと思います。
中学時代
中学時代、勉強がそもそも好きで、英語の成績はほぼ常に5点中5、定期テストは満点近くとっていました。自分一人で勉強するだけでなく、親に頼んで、塾(秀英予備校)に中一の終わりから通わせてもらって、中3の時にはZ会にも入りました。添削問題はおそらく全部提出していたと思います。
定期テスト対策のための英語の勉強方法は、教科書の文を文法の観点からきちんと理解した上で暗記する、というものです。テスト範囲になっている文章を、ノートに書き出せるまで繰り返していました。ただそこまでやるなら、音源を利用しながら、口に出して暗唱するまでやっておけばよかったなと思います。塾やZ会での勉強は正直覚えていませんが、おそらく先生に言われた通り素直に勉強し、受験対策をしていたと思います。結果として、愛知県公立高入試で高得点を取ることができました。ただ、愛知県の入試は簡単という説があり、何も自慢にはなりませんが。
高校時代の勉強
合格した後の春休みに、秀英予備校(名古屋本部校)で入学前のスタートアップ講座が開催されたので参加しました。英語と数学だけの講座でした。その後、一学期の終わりまで、英語の講座を受講しました(数学は大学入試までずっと受講しました)。高校の授業をしっかり聞いて、秀英の授業や宿題も丁寧にやったおかげで、一学期の中で理解すべき文法事項は習得しました。定期テストや夏休み後の実力テストでは良い点数をとることができました。二学期以降は秀英で英語の授業を取るのはやめて、学校指定の参考書であるForest(現・Evergreen)と Next Stageを使って家で自分で英語の勉強をしました。腰を据えてForestを読み進めるのはとても楽しかったです。
二年生および三年生での英語学習の時系列は正直覚えていません。二年生は部活(バドミントン)と深夜番組にハマってしまい、英語の勉強に割く時間は一年生に比べて減りました。三年生は、物理や化学といった入試に必要な科目を真剣に勉強しはじめたので、英語の勉強をどういう流れでやっていったか記憶にありません。詳細を言えない代わりとして、二年生と三年生で主に使った参考書を以下に羅列し、受講した塾の講座についても述べます。
システム英単語/英文読解入門基本はここだ!/ポレポレ英文読解プロセス50/大矢復 英作文講義の実況中継/阪大過去問/阪大の英語20カ年
高三から秀英予備校で、英語の講座を再度取りました。阪大志望だったので、「難関大英語」みたいなのを受講しました。講師は、大阪の駿台の英語も担当している人でしたが、名前を忘れてしまいました。授業の内容は英文和訳や長文問題を扱ったものでした。授業外に英作文・自由英作文の添削(ネイティブチェックあり)をしてもらい、大変お世話になりました。
ちなみに当時の秀英には、スタディサプリでおなじみの関正生先生が中堅大(MARCHレベル)向けの講座を担当していました。とても人気で、講座の申込開始直後すぐに締め切られていました。ただ僕は講座が違かったので、思い出という思い出はありません。ちなみにちなみに、ただよびでお馴染みの寺島よしき先生も在籍していました。名古屋の出向はなく、静岡か神奈川の校舎に出向していたかと思います。
英語の成績と大学受験時の成績、そして反省
三年生では毎回、河合塾の全統模試を受けてました。英語の偏差値は60から65くらいの間だったと思います。センター模試では170から180くらいでした。センター本番は155点くらいでした。リスニングは50点中25点くらい。阪大二次の成績は全く覚えていません。英語以外の科目の点数も全く覚えていませんが、ギリギリで合格できました。
ここまでが阪大合格までの話になります。志望校にも受かり、後悔なんてないように思う人もいるかもしれませんが、自分としてはこうしておけばよかった!という点はいくつかあります。
例えば、高校の授業は好き嫌い関係なくきちんと受けるべきでした。オーラルコミュニケーションの授業は受験に関係ないと思って、サボってました。ただ多角的に勉強する事で総合的な英語力は上がった可能性があり後悔している。また、単語と語法をもっと暗記すべきでした。受験生のとき暗記に時間を割くのがもったいないと思い、シス単はセンターレベルまでしか暗記せず、Next Stageは語法パートに手をつけなかったです。これらを修得するだけで、センターでもっと高得点を取り、二次の英文和訳で推測に頼りすぎることはなかったと思います。
大学入学後、学部三年生までの英語学習
大学一年生ではリーディングとスピーキングどちらかの英語の授業を選ぶことができました。私は前期後期ともにリーディングを選択しました。人文系の教科書を一文一文訳していく授業だったと思います。
二年生の時に、将来のことを考えた際、大学院に進学して博士号を取得したいと思いました。それと同時に、博士号取るまでには英語をある程度(自力で英語で論文を書くレベル、海外の研究者と会話できるレベルで)操れるようになりたいと考えました。
そこで、ネットで英会話教室を調べ、評判の良かったTIE外語学院というスクールを発見しました。体験授業をして、メソッドに納得した上で受講を開始しました。
メソッドの核となるのは「英語で考える」という考えです。伝えたい内容を日本語で考えて英訳する、ではなく、内容を絵的に頭でイメージして、それを英語で伝えられるようになりましょう、といったものになります。そのためのトレーニングとして、動物(例えばイカ)や物(例えば滑り台)の絵が書かれたカードがフラッシュカード的に出題されて、それの意味を英語で答えるものがありました。他にもトレーニング方法がありましたが、忘れてしまいました。
TIE学院の学習進度は遅く、このまま受講してもTOEICなどで高得点取れるようになるのに、すごい時間がかかると半年通った後に思ってやめました。この判断は適切で、数年度にTIE外語学院は経営破綻しました。
大学三年生が終わるまで、それ以外の英語の勉強は全くしていなかったです。その代わり、学部の専門分野の勉強に集中していました。課題はもちろんやってましたが、専門分野のいろんな教科書を買ったり図書館から借りたりして、腰を据えて読み進めていました。自主ゼミや自主研究もやっており非常に充実した学部生活でした。
まとめ
本章では中学から学部3年までの英語の勉強を説明しました。次章から学部4年からの本格的な勉強についてお話ししたいと思います。