理系阪大生がTOEIC950と英検一級をとるまでの話(最終章)
イントロダクション
ここではTOEIC835点を取得後、TOEIC950点及び英検一級を取るまでの話をしていきたいと思います。
2016年5月-2017年3月 (博士二年)
英語独学期で教材をつまみ食い的に勉強していきました。きちんと勉強していたのは英単語と多読でした。英単語では究極の英単語vol.3の暗記をP-studyを使ってしていました。多読ではHolesとWonderを読みました。これらの勉強のおかげでリーディング力は一段階上がった気がします。また2017年2月に、あまり対策はせずにTOEFLを受けたら85点に上がっていました(前回は78点)。正直90点くらいいくかなと思っていたので、少しショックでした。やはり対策は必要ですね。
瞬間英作文とリスニングの勉強の負荷を減らした代わりに、英語カフェに通い始めました。大阪にあるColor English Cafeというオシャレなとこに二週間に一回くらい通いました。当時は靱公園近くにあって、スクールはなく英会話カフェのみの運営だけしていました。スピーキングの瞬発力が上がり、何より気分転換になりました。
2017年4月-2018年2月 (博士三年)
もう一段階、英語力をあげたい、博士号取得前に英検一級を取りたいと思い、英会話スクールに通うことを決めました。瞬間英作文のメソッドで英会話力を上げたいと思っていたため、インターネットでそのメソッドがあるスクールを探しました。まず最初にNCC綜合英語学院を見つけましたが、東京にあるということで諦めました。その後、同じ系列のKEC英語学院が大阪梅田にあることを見つけ、説明会に参加することにしました。
メソッドそのものは英語上達完全マップの瞬間英作文と似たものだったので、すぐに納得しました。クラス分けテストの後、中級準備か中級コースどちらにするか決めるため体験授業に行って、5月から中級コースの受講を始めました。授業の最初に、日本語で書かれた会話文と10例文が印刷された紙が渡されます。複数人に当てて英文を言わせて、先生が回答が合ってるかどうか、言い換え表現や関連する文法事項を教えてくれます。独学だとこういう学習はできなかったので、大変ありがたかったです。NCCとの違いは以下のツイートを参考にしてください。
KEC外語学院の宿題以外に、英検一級の勉強も始めました。学習進捗は以下の通りです。英検一級において、2017年の10月の一次(2017年度第二回)は不合格、2018年1月の一次(2017年度第三回)は合格、二次は不合格でした。2017年9月に対策なしで受けたTOEICでは950点を取得しました。主に使った教材も学習進捗のあとに紹介します。
演習: 旺文社が出してる過去問と予想ドリルを使って演習しました。予想ドリルは本番に比べて優しいので、あまり意味なかった気がします。
単語: 究極の英単語とパス単で勉強しました。前者はP-Studyを、後者はmikanを使って暗記しました。文単はKECの毎週の宿題だったので使っていました。
リーディング: 基本は過去問でリーディングをやっていましたが、解く問題がなくなったので、過去の文章が120個載ってる"英検一級 長文読解問題120"を使いました。しかし、最新の問題の方が難易度的に高かった気がします。
リスニング: 旺文社から出てる"英検一級リスニング問題150"と朝日出版社の"CNN English Express"を使って多聴しました。ディクテーションやシャドーイングはせず、何回も何回も聴くという感じで勉強しました。このやり方ではあまり伸びなかった気がします。
英作文: KECの先生に添削をお願いしたり、アイディアはジャパンタイムズから出ている"英作文問題完全制覇"を使って記憶したりしました。この本は、政治、経済、教育といったテーマごとに1パラグラフ程度の英文がたくさん掲載されている本になります。勉強のやり方は、それらを読んで理解して暗唱するという形です。完璧に覚えることはできませんでしたが、3周くらいすれば、なんとなくの流れは覚えることができます。英検一級対策本で数少ないオススメできる本です。
二次試験: 二次対策では定番である英検一級面接大特訓を使いました。
2018年3月-2018年9月 (博士号取得-社会人一年目)
この時期はかなりバタバタしていて、前年度ほど英語の勉強はしませんでした。一時は合格していたので、次回以降三回は一次試験は免除だったので、面接対策だけはしていました。しかし2018年ど第一回及び二回共に不合格。第三回は日程的に受けることができませんでした。
2018年4月-2019年11月 (社会人一年目-二年目)
仕事で忙しかったですが、英検一級取得までは英語をしっかり勉強したいと思い、NCC綜合英語学院に行くことを決意しました。NCCについてはホームページや、先ほど紹介したツイートを参照してください。また、まばらにしか記録をつけていなかったので、この節では学習進捗を示すことはできません。
英検一次の勉強は、先生には相談せず、今まで通りの勉強で対策を進めました。究極の英単語vol.3 と4で英単語を、過去問でリーディングとリスニングを、完全制覇で英作文対策をする、といった感じです。同時に面接対策をコツコツと進めました。これはNCCの先生の「100個のテーマで文章を作って、それを暗記する」というアドバイスに従って勉強していきましたが、覚えたのはせいぜい50個くらいでした。
NCCでは中級コースからのスタートでしたが、通常の宿題と英検対策を行うことで、2019年10月に一次合格、11月に二次合格しました。二次はかなりギリギリでした。面接対策でNCCの教え通り、100個文章用意して、完璧に暗唱できるまで練習すれば、もっと簡単に受かることができたと思います。社会人には厳しいですが...
まとめ
この章では、TOEIC950点と英検一級を取得するまでの過程を話しました。英検一級一次までの対策方法はリスニング以外は自信持って参考にしてくださいと言えますが、二次はギリギリだったので胸を張ることはできません。しかしNCCのアドバイスは英検一級を目指す人にとって参考になると思います。
連載のまとめ
ここまで4章に分けて、私の中学生のときからの英語学習歴についてお話ししてきました。読んでくださった方、誠にありがとうございます。学習歴を時系列的に書いたまとまりのないもので、読みづらかったと思います。しかし、序章でも述べたように、本連載が部分的にでも、読者の英語学習法の参考になれば嬉しいです。