理系阪大生がTOEIC950と英検一級をとるまでの話(序章)
はじめに
英語学習者の勉強記録をネット上でたくさん見つけることができます。多くのフォロワーがいるような方のブログ、ツイート、YouTube動画を覗いてみると、その方々がこれまでとてつもない努力を英語に捧げていることがわかります。例えば、英語ジムらいおんとひよこを運営しているJunさんとサラさんの英語の学習歴が語られている動画を見ると、努力の一端を見ることができます。私自身、英語学習のモチベーションの維持のために、様々な英語学習者のアカウントをフォローしています。
一方で、世のすべての人が、家庭や仕事の優先度の関係で、語学に多くの時間を割けるわけではありません。のんびり時間をかけて、例えば1日1時間を5年かけて英語の勉強をしたい、その結果として試験で高得点を取りたい、英会話を少しでも特になりたいという人は少なからずいると思います。しかしながら、そのような経験を持った人の話は、とてつもなく努力をした人の話に比べて、魅力的ではなく目立ちません。
そこで今回の連載では、私が10年以上、長い時間かけて英検一級を取るまでの話をします。ゆっくりのんびり遠回りしながらでも、我慢強く勉強していけば、そこそこ英語が得意になりえることを伝えることが今回の話の目的です[3]。
話の流れですが、多くの英語教授者が行うような、「その人が考える適した最短の英語勉強法」ではなく、自分自身の英語学習を時系列的に話すといったまとまりのないものです。そのため、読みにくい可能性があります。少なくとも、最適な勉強法は提供していません。
私がこのような方法を使う理由の一つは、私が英語の先生ではなく、教えた経験すらないからです。学校や塾で様々なレベルの生徒を教えた経験が豊富にあれば、自信を持って勉強法をお伝えできたかもしれません。しかし、自分はいち英語学習者であるため、そのようなことはできません。つまり責任回避です。
ただ、私の勉強歴は事実であるため、これをお伝えすることで、何かしらのヒントになるかと思い、中学からスタートした英語の学習歴について執筆を始めた次第です。今回の連載から、読者の英語学習法や教授法に何かしらの貢献ができれば幸いです。
連載の構成
序章 (本章): はじめに、連載の構成 、プロフィール
第一章: 本格的に英語を勉強する前の勉強歴(中高 ~ 学部)
第二章: TOEIC770点取得からTOEIC835点取得までの道のり(学部 ~ 博士一年)
最終章: 英検一級までの道のり(博士2年 ~ 社会人)
の4本立てになります。本章である序章では、私のプロフィールを簡単に紹介したあとに、第一章から第三章のリンクを掲載いたします。
プロフィール
公立中学校 → 名古屋市で3、4番目の高校 → 大阪大学の理系学部 (現役) → 大阪大学大学院 博士前期・後期 → 博士号取得→ 社会人といったものになります。TOEIC950は博士課程の時に、英検一級は社会人のときに取得しました。
リンク
第一章: 本格的に英語を勉強する前の勉強歴(中高 ~ 学部)
第二章: TOEIC770点取得からTOEIC835点取得までの道のり(学部 ~ 博士一年)
最終章: 英検一級までの道のり(博士2年 ~ 社会人)