Jリーグスローガン紹介2024【J2編】
J2編です!!!今日このスローガン紹介を見て、スローガンのことは忘れましょう。スローガンオブザデッド!それでは、今年もスポーツ観戦を楽しんでいきましょう!
去年のJ2はこちら!!
今年のJ1編はこちら!
仙台
昨年は「GRAV」という造語を作ったところ、ルーマニア語で「深刻」という意味になってしまうという悲劇を経験した仙台ですが、今年は造語をやめたようです。「PASSION」ということで、ご丁寧に読みまできちんとつけていて、並々ならぬ意気込みを感じます。ただ、パッションと聞いて私はピンときました。
そう、スペイン語と英語の違いはあれど、すでに「情熱」を掲げたチームがあったんですよ!2017-2019のエスナイデル政権下のジェフユナイテッド千葉が「Pasion」を掲げて、結果はみなさんのご存じのとおりです。また、J1編で触れましたが、B1のエヴェッサ大阪の今シーズのスローガンも「PASSION」でした。エヴェッサは序盤調子がよかったものの、途中10連敗を経て現在は下位に低迷。呪いの言葉ですか。最悪のジンクスですが、ベガルタ仙台のみなさまのご健闘とご活躍をお祈りいたします。いっそ監督をエスナイデルにしてはどうでしょうか。
あと、報知の記事にはこの先の説明があったんですが、「サッカーのパスを表す「PASS」と「ON」をつなげるイメージ」というわかったようなわからないような説明の中で、なぜか引退した梁勇基の背番号がサンドイッチされていて笑いました。今年の10番鎌田大夢はどういう気持ちでいればいいんですか!PASSION!!!
それでは、同じ街の野球チームのスローガンを紹介しましょう!
「頂=いただき」連鎖はスローガン界におけるダジャレゲートウェイドラッグとして知られており、安易にここに手を出すと「真価=進化=深化=しんか」などのより依存性の高い言葉遊びドラッグにハマってしまうことが多いです。引き返すなら、今ですよ!覚せい剤打たずにホームラン打とう!
秋田
相変わらずサムネが切れててほほえましいです。誰か教えてあげてください。「秋田一体」→「超秋田一体」→「シン秋田一体」というガラパゴス進化ツリーを着々と辿ってきた秋田ですが、今年は「秋田一体+」という正統進化を遂げました。説明を読んでももはや何を言っているのかよくわかりませんが、「吉田監督の代名詞でもある」という通り、監督が吉田さんである限りは秋田一体で押し通すしかないのでしょう。まさに「徹底を徹底する」、「徹底に終わりはない」という吉田監督の鉄のフィロソフィーがスローガンにも浸透しているということですね。ただ、問題はこの先です。このまま吉田監督が10年くらい留任するとなると、毎年新しい秋田一体を用意するしかないのです。「秋田一体2号」「秋田一体クウガ」「秋田一体RX」など仮面ライダー方式はいずれ東映に怒られそうです。ここは映画方式でどうでしょうか。「ワンス・アポン・ア・秋田一体・イン・アメリカ」、「エイリアンVS秋田一体」、「ワイルドスピード17 秋田一体インパクト」、「ショーシャンクの秋田一体」などいくらでも私はアイデアを出すことができます。ご連絡をお待ちしています。それでは、同じ街のバスケチームのスローガンを見ておきましょう!
説明がクッソ長くて5組の田中さんが3回貧血で倒れてますし、もう「ドゥ、オア ドゥ 」のカタカナの字面もヤバい上に、「光の射す方に」でちょっとミスチルってるんですが、一番すごいのは、これ。「言わずと知れた、とある映画作品に登場する銀河の平和と正義の守護者のマスターが残した有名なセリフ」という説明が面白すぎます!もうスターウォーズのヨーダって言いなよ!!!
山形
昨年は「ブッチギレ」というスローガンを掲げて、序盤にクラモフスキー監督をブッチギった結果、プレーオフ進出ということになりました。一昨年も「ブッチギレ」を採用していたので、ブッチギレではプレーオフどまりになるということで変えてきたことが予想されます。新しいスローガンの「ゼンシン」ですが、「前進」はJリーグ再頻出ですし、よくよく考えたら2020、2021に既に山形自身が使っているんですよね。
原点回帰なのか、ただ単に担当者が変わってスローガンを忘れているだけなのかはわかりません。一応カタカナか漢字かという違いはありますが、たいした意味はないので深く触れることはやめようと思います。ただ、ゼンシンの漢字が「善神」だった場合にはゼウス聞いてないよって感じで話が違ってきますので、お知らせください。それでは、みんな大好き(なのか知らないけど、俺は好き)山形青年会議所の今年のスローガンを見てみましょう!
相変わらずめちゃくちゃに多い上に興味深い!!! 特に「ATM~明るく、楽しく、前向きに~」というスローガンは我々のATM概念に新しい気づきを与えてくれます!あと、「BE FIRST」とその後の関連性が薄くてとてもよい!まさか山形青年会議所のみなさまもこんなところで注目されてるとはつゆ知らずでしょうが、来年もよろしくお願いいたします。
いわき
昨年は「RELENTLESS」という聞いたこともない謎英語を押し込んできたいわきですが、今年も「UNLEASH」というレアものを持ってきました。一応意味を検索しましたが、「解放する」でちゃんと合っているようで安心しました。「UNLEASH」の本当の意味が「妊婦油地獄」とかでも97%の人は気づきませんからね。気をつけていかないといけません。昨年は「RELENTLESS」を掲げて、「遠慮したり、手加減したり、情けをかけたりせずに、全力で攻撃などを行う」という余計な説明を加えた結果、今オフシーズンでは全く遠慮も手加減も情けもなく選手の草刈り場になってしまったこともあり、ちょっと考えたのかもしれません。でも、「本能を解放する」もめちゃくちゃ強奪クラブに言い訳を与えているような感じでもあり、大丈夫でしょうか。草刈り場になることを避けるために、「Take it easy(手加減して)」とかにしたほうがいいのでは。「「Never rob players(絶対に選手を強奪しないで)」、「Don't drain all the water from the pond(池の水全部抜かないで)」、「Don't destroy the ecosystem(生態系を壊すな)」、「Don't fool Brazilians(ブラジル人を騙すな)」もオススメです。ありがとう、Google翻訳。英語もいいですが、やはりスローガンには日本語を使いたい。そんな思いを形にしたJ3のチームのスローガンを紹介いたします。
勢いがすごい!!!その割に超える目標が「4連勝」なのがつつましくていいい!そして、ファイル画像を保存しようとしたら「【確定】」とファイル名に入っていて、「【ドラフト】スローガン文言確定前.png」「【修正版】スローガン(2).jpg」「【再修正】【社長チェック済】スローガン(4)−2のコピー.png」などのファイルもフォルダにあるかと思うとほっこりしてきますね。
水戸
今年も水戸のスローガンはありません……。水戸スローガン大好きマンとしては悲しいのですが、スローガンを出さないという判断は全面的に正解なので何も言えません。代わりに、同じ県のバスケチームのスローガンを紹介します。
デザインがテクノアルバムのジャケットみたいでかっこいい!!ただ、入場者数は上がっているようですが、成績は3勝28敗(1/26時点)でB1最下位をひたすら走っています。今こそ水戸ホーリーホックの2017のスローガンを思い出しましょう!なぜか今年の山形と被っていて前進でした!すすめ!あがれ!
栃木
栃木は今年も「KEEP MOVING FORWARD」を継続。どうせなら「矢野貴章結婚おめでとう」をサブスローガンにしておいてもよかったのではないでしょうか。特に何もコメントがないため、同じ街のバスケチームのスローガンを見ておきましょう!
スローガンはともかく、動画がパチンコの大当たり演出っぽいので是非見てください!
群馬
スローガンのグチャグチャさ多彩さにおいて定評のある群馬ですが、今年は「Evolution Together」という割と普通っぽい感じのスローガンを放り込んでできました。去年の「MORE AGGRESSIVE」とは、「アルファベットである」ということ以外にはほぼなんの関連性がなく、毎年毎年打ち出してはみるものの花火のように消えていくJリーグスローガンのはかなさを深く理解しているな、と驚嘆しています。さすが虚無系スローガンの大家・群馬。来年のスローガンが唐突に「生麦事件」とかになったとしても、私は一切驚きません。Evolutionなのだから、もう一歩踏み込んでいっそのこと「Revolution」にして選手を20人くらい入れ変えてもよかったかと。ロゴもいいですね、「EVOLUTION」からなぜか「TOGETHER」で文字が小さくなり、さらに「日々是」で小さくなって、「進化」で大きくなるという。何の意味があるんですか、この上がり下がり。千鳥の鬼レンチャンの高音・低音でしょうか。華原朋美がブチ切れてしまうじゃないですか。さて、長年群馬のスローガンを見てきたのですが、「適当なそれっぽい言葉をルーレットか何かで選んでるのでは?」という疑惑が年々強くなっていて、ここ数年は確信に近い感触を得ています。絶対に口外しませんので、ザスパクサツ群馬の忘年会の目玉イベントである「ドキドキ!来年のスローガン決めダーツ大会!」に参加させていただけないでしょうか。参加費はもちろん払いますので。それでは、同じ県の野球チームのスローガンを紹介します!
粘ぎば!!思いついてもスローガンにしちゃダメ!!
千葉
今年もありません。強いていえば「WIN BY ALL」なのでしょうが、それも特に公式でアナウンスされている気配がないので、どうも違うようです。仙台にならって「PASSION」に回帰するという手段もあったかと思いますが、あれは呪われているのでやめておきましょう。やはりプロサッカーチームとしては楽しいことが一番ですよね。そして、チケットの料金が安いということも重要です。その2語を組み合わせて「安楽」というスローガンはどうでしょうか?え?だめ?なんでですか?逆立ちですか?それでは同じ街の野球チームを……と思ったのですが、延々発表されません。パイの実の層を作るのに忙しいのでしょう。ということで、何の縁もゆかりもありませんが、力強いスローガンを紹介して終わりにしたいと思います。
リーグ1所属花園近鉄ライナーズの2021-22スローガンですが、力強い!!「近鉄漢」に「KINTETSU MAN」とルビを振るのはすごい発明です。近鉄のホームに近鉄顔の漢たちがラグビーのユニフォームを着て並んでいる姿が容易に想像できますね。千葉も「千葉漢」というスローガンを掲げて「CHIBA MAN」もいいのでは、と思いましたが、頭金髪のドゥドゥが変なポーズ取ってる姿しか思い浮かばなかったので、これはもうやめにしておきましょ。終わり、終わり。
横浜FC
こちらもスローガンをやめてしまった横浜FCです。J2に再入部ということで炎のスローガンを出して欲しいものですが、うまくいかないものです。若手FWを大量に集めているので「当たればいいな若手ガチャ」「出ろ!!SSR!」とかでどうでしょうか。ところで、実は横浜はENEOS野球部の本拠地でもあるんですね。そういえばどんなスローガンを掲げてるんだろ?と思って調べたら、これが宝の山でした。
「LOVE BASEBALL 勝、勝、勝」ということですが、気でも狂ってるんですか。前半部分と後半部分の乖離が海よりも深いですね。「愛してる、でも殺します」といういまや懐かしいヤンデレ風味がすごいですね。そして、ENEOSは過去分もすごいんですよ。
4年分遡ってみましたが、どうですか、この脳筋スローガン。2022年の「前勝善勝全勝」が全く意味がわからないのですが、説明を読むと「前へ前へ勝ちに向かって奔走し、チームとして人として善い行いをして、己に、相手に、試合に勝つといった「勝つ」こと対して強烈にこだわって一年間戦い抜く」そうで、余計に意味がわかりませんでした。また、2021年の「〇〇の為に」も誰かを思い浮かべてということなのでしょうが、こういったスローガンでそれをやるのは斬新過ぎます。2020年の「V字回復」と「忘己利他」を同居させる荒療治もかなりの手練れと言えるでしょう。なぜ今まで私が注目しなかったのか、悔いしか残りません。横浜FCもENEOSを見習って鮮烈なスローガンをまた出してほしいものです。
甲府
緊褌一番!!!?なにそれ???と思いましたが、造語ではなく実在する四文字熟語のようです。全然知りませんでした。漫才師のキングコングの一番ファンを自称する厄介オタクかと思いましたよ。すさまじい勢いのデザインで書かれた謎四文字熟語を見ると、ぱっと目が覚めますね。朝にものすごく味の濃いみそ汁を飲んだ感じがします。緊褌一番の意味は「心を引き締め、決意を新たに、覚悟を持って物事に取り組むさま。 」だそうです。ただ、「褌」がふんどしなので、大一番にふんどしをきつく締めてがんばろうぜ!という感じなのでしょう。なんらかのコンプライアンスに引っかかりそうですが、あえて深入りするのも避けたいと思います。私としてはやはり大一番にふんどしなど不要だと思うので、「緊裸一番」で体を縄で戒めていくべきだと考えます。えっ、おまわりさん、縄は服と認められない……?なぜパンイチのマスコットは逮捕されないのに私だけ……?さて、一年間で許容できるふんどしについて考える時間が致死量に達しましたので、ここで終わりにしましょう。ヴァンフォーレ甲府は「全裸一番」のスローガンのもと、今年もがんばってください!
清水
さあ、今年もグイッグイで来てくれました、清水!前回の「STRONG WILL」に続いて、大文字アルファベット路線踏襲です。2020年「RE-FRAME」、2021年「PENETRATE」、2022年「HERE GOES!」、2023年「STRONG WILL」と年々球速を増してきていますね。そこにきて、今年の「ONE FAMILY」のストレートの伸びと来たらとんでもないじゃないですか。そろそろ100マイル突破というところでしょうか、大谷のバットをへし折って欲しいです。そして、清水と言えばスローガンポエム。やはり今年も超絶にエモエモです。冒頭の「「ONE FAMILY」俺たちは一人じゃない。」とか、書き出す前に『東京卍リベンジャーズ』を通しで読んでないと出てこないですよ。去年昇格をぎりぎりで逃したことなんて、まるっと完全に無視です。私が担当だったら「いぬい、よけいなこというな」と縦読みを仕込んでしまうところですが、清水はそんなことしません。全体的に本気(マジ)のステゴロです。でもそれでいいんですよ、清水は。そうです、清水のスローガンを全体的に支配している空気は、少年マガジンのエモ枠漫画なんです。そうじゃなきゃ、「昇格の自身は200%」と100分率を無視した発言はできません。
それだけで100億点あげたいのですが、やっぱり今年もHPが右クリック禁止状態のままなので、マイナス2000億点です。私がどういう気持ちでスローガンポエムをこのnoteに手打ちしてると思っているんですか。HP右クリック解禁すれば昇格できると思います。
藤枝
藤枝は今年も「一体感」を継続。大学受験超基礎シリーズJリーグスローガン頻出単語500(学習研究社)に掲載されている言葉なので、安心安全のスローガンですね。ただ、サブスローガンの「伝播」はなかなか見ない単語です。同じ読み方で「電波」としておけば、二文字で他のチームにかなりの威圧感を与えられたのに、と残念でなりません。やはりスローガンの主たる目的は他チームへの威嚇なので、来年以降は「滅殺」「焼却」「猖獗」「憂鬱」などのパワーある二文字を使っていきたいものです。さて、近くのバスケチームのスローガンを見ておきましょうか!
鼻息が荒い!今シーズンからB2へと昇格したこともあり、かなりイケイケです。どうですかこのお手本のようなスローガンポエム。このセンタリング、そして行間はかなりのエモ力(えもぢから)がないと中々できない芸当ですよ。ただ、やはりFC東京、清水、アースフレンズなどとの強豪にはまだ及ばない部分もあります。ここは研鑽していただき、E1(エモ1)リーグへの昇格をぜひ狙っていってほしいものです。
岡山
たぶん今年もなし!!!ゲームモデル的に「力こそパワー!」とかでいいと思います!それでは、同じ街の社会人野球チームのスローガンをどうぞ!
毎年動画にする意味が全くわかりませんが、最高です!!!
山口
一昨シーズンは「共創」、去年は「共鳴」と「共」路線で来ていたので、今年は「共産主義」あたりにいくのかと思いましたが、急速に舵を切ってきました。一貫性がないスローガンらしさが、とてもよいのではないでしょうか。レノファのスローガンは迷走の極みにいますが、今回は「そう」で同音の漢字を重ねるという古典主義に立ち返ることにしました。「総力」、「想力」、「爽力」、「走力」と4つのタルカジャを重ね掛けしていて、女神転生もびっくりのバフです。説明はほとんどこじつけなので、読まなくてもいいですが、4つの言葉の中でも一番無理やり感があるのが「爽力」ですね。どうですか、メンズ用の消臭スプレーの名前みたいじゃないですか、爽力。「爽力デオドラント除菌EX」とかAmazonで2本954円くらいで売ってそうですよ。めちゃくちゃに関門海峡を消臭してほしいものです。また、4つだけでなく、さらに言葉を重ね掛けしてもよいかと思います。「僧力」で仏門の力を、「曹力」で曹操孟徳力を、「窓力」でなんかトットちゃん力をそれぞれ加えましょう。そして、7つの「そうりょく」を集めた時に山口は激しい光を放ちながら海に沈んでいくことでしょう。それでは、同じ街のバスケチームのスローガンを紹介します!
サンフレッチェ広島のパクっとるやんけ!!!隣の県じゃ言い訳も効かんぞ!!!
徳島
ついに、徳島がスローガン作成中止宣言をしました。2023年には唐突に「志士」を持ってきた挙句、説明ではひたすら「戦士」を連呼するというスローガン暴挙に出た徳島でしたが、今となっては何かの前触れだったと言わざるを得ません。毎年スローガンを作成するのはやめるということですが、日本スポーツチームスローガン協会会長の私としましても、その決断には全面的に同意せざるを得ません。毎年作ってもみんな7秒で忘れるし、せいぜい私におもちゃにされるのが関の山ですからね。さて、肝心のスローガンですが、「徳島とともに、最高の瞬間を。」というものです。なかなかよいのではないですかね。ふわっとしてるといえばそうなのですが、成績やクラブの状態がどうなるか予想がつかない中長期スパンのスローガンなんてこれくらいがちょうどいいんですよね。「史上最攻!!!」とか掲げて、めちゃくちゃ守備的なチーム作っちゃったらどうするんですか。無難で、悪くないと思います。ただ、足りない……!圧倒的に、私を震わせるエナジーが!!熱量が足りないんです!!!というわけで、情報提供をいただいた同じ四国の野球チームのスローガンを見てみましょう!
「熱量~over the top 俺が一番熱いんだ~」
これは暑苦しすぎるので、逆にいやです!!!42度、42度くらいのちょっと熱めの風呂くらいでお願いします!
愛媛
お、己道!!?そうだ、お前はそういう奴だったよな、愛媛。J3に2年間いたので忘れていましたが、愛媛はけっこうなスローガンヤクザだったことを忘れていました。どうですか、この戦時中としか思えない2018年の大東亜スローガンは?
昨シーズンは「己超(おのれごえ)」という凄まじいスローガンを持ってきましたが、今年はさらにその路線を追求してきました。「己道」という漢字に「ONORE-DO」というアルファベットを当てるの、あまりにもパンクすぎませんか? BREAKING DOWNの不良が着てるガウンに書いてありそうじゃないですか、ONORE-DO。そもそも日本に今まで存在したことないんじゃないですか、この文字列。ちょっと文字を足して入れ替えたら「NO MORE EDO(もう江戸時代はこりごり)」ですよ。よくよく考えたら昨年「己超」で自分を超えたのに、今年その超えた己の道を歩くのはどうなのか、という気もしないでもないですが、いったんそれは置いておきましょう。そこまでして己を貫きたいという愛媛の強い意志、我々はしっかりと受け止めましたよ。こうなると来年のスローガンが楽しみですよね。いったい「己」に何を組み合わせるのでしょうか。無難なところとしては、スローガン最頻用語を使用して「己TOGETHER」とかどうでしょうか。「己卍」、「FUTURE己」もいいと思いますし、「己とともに」という多重人格スローガンも前衛的でステキですね。期待してます!
長崎
「感謝を胸に 行くぞ!最高の舞台へ」だそうです。昨年のスローガンは「行くぞJ1!」でまあまあ普通だったのですが、なぜかポスターで選手をスローガンの中に閉じ込めるというミケランジェロの最後の審判を思わせる暴挙に出てしまいました。彼らを閉じ込めた結果、イエローカードをJ2で一番獲得したという華々しい戦果を挙げています。よく見たらカリーレ監督もいますね。
今年のポスターではそのような暴挙には出なかったようですが、も選手たちをスローガンという檻の中に閉じ込めるという狂気の思想は是非これからも継続していただきたいものです。フアンマとか、鎖で縛り付けられてるの似合いそうですし。新しいスローガンについてですが、前半の「感謝を胸に」のとってつけた感だけは素晴らしいと思います。大事ですよね、この唐突感。さて、同じ街のバスケチームのスローガンを見てみましょうか。
トンチキスローガンを見続けたせいか、あまりにも普通でまともなので戸惑っています……。ちょっと優等生すぎませんか?佐賀バルーナーズみたいにはっちゃけてもよかったのに、と思います。「停滞した世間にスラムダンク!!~愛情純米大吟醸~」くらいのスローガンのほうが、インパクトがあって驚かせられますよ!どこをどう驚かせるのかは私にはわかりませんが。
熊本
やけにシンプルなスローガンが出てきました。あと、読みはいらないと思います。ただ、2023年に「挑め!高みへ」、2022年に「闘え!2022」というスローガンを掲げてきたため、この命令口調のスローガンは必然と言えるかもしれません。大木監督が海パンいっちょで崖の向こう側に立っていて、「跳べ!!」「跳ぶんだ!!」「跳ばなきゃ意味ないよ」と叫んでいる姿が想像できるかと思います。残念なのはスローガンの角度。2022年、2023年と斜めを貫いてきたのに、今年は全くのフラット。
いい感じに角度がついていたのに、もったいない……というわけで、今年も傾けてみました。
どうでしょうか、トリプルアクセルを跳んだかのような躍動感が出ましたね。来年はさらに角度をつけて、ほぼ垂直になるくらいのスローガンを待っています!それでは同じ街のバスケチームのスローガンも見ておきましょう!
何言ってんの??? 意味がわからないので説明を読んだのですが、「熊本のVOL(=Voltage of Life)」という謎の単位を出してきたり、「 熊本の皆さまの毎日の生活、一度きりの人生、尊く美しい生命・・・」といきなり熊本人の一度きりの生命に思いを馳せたりと情緒不安定感がすごいです。そして、「ぶちバケろ」と煽ってるのに、「バケる」の意味を一つも説明しないというストロングスタイル。熊本の「考えるな、感じろ」というパワーを感じます。感じさせないでください。
大分
昨シーズンは「繋」というJスローガン最頻出用語の1つを使用してしまいましたが、全然繋ぐことができなかったのでやめたようです。今年は「三位一体」を採用。元々はチーム名の由来ではありますが、行政改革感を存分に出してきましたね。瞬く間に公務員と役所の蛍光灯の数が減っていきそうです。スローガンはまあそれでいいとして、説明がとにかくトライアングルを作っていこうという感じで素晴らしい!「県民・企業・行政」「サポーター・トップチーム・フロント」「サポーター・トップチーム・企業」「トップチーム・アカデミー・サポーターもしくはフロント」「サポーター・企業・行政」などあらゆるところに三角形を発見しています。「3つの名称を結べば、必然的に三角形になるのでは?」という野暮なことを言ってはいけません!実際そうなのですが、それを改めて表現するというところに三位一体感があるのです!ただ、私が注目したのは、「トップチーム・アカデミー・サポーターもしくはフロント」と四角形なのになぜか三角形にしてしまっている箇所です。これはサポーターもしくはフロントを切り捨ててでも三角形を作るという強烈な三位一体への強い意志を感じるじゃありませんか。四角形は許さない、自民党をぶっ壊せ!この意気込みなら、もしかしたら「全裸大分男性・全裸鹿児島男性・全裸熊本男性」という至高のJ2トライアングルも見つかるかもしれません。見つけないでください。
鹿児島
鹿児島は例年発表が遅いので、今年もまだ出ていません。昨年は「ITADAKI SOUL」という思わずその後に「ハァイ!」とアンサーを返してしまいそうなスローガンを作成しているので期待されるのですが、もうちょっと待ってられないので、同じ街のハンドボールチームのスローガンを紹介しますね。
JHL(日本ハンドボールリーグ)に所属する、とにかくチーム名が長い「ソニーセミコンダクタマニュファクチャリングブルーサクヤ」が鹿児島で活動していました!(以前に「第1回日本プロスポーツチーム名文字数選手権」という記事を書いたときに、タレコミをもらいました)スローガンは「VAMOS」というオールドJリーグファンならカズダンスしてしまう陽気なものでなかなかいいのですが、とにかく長いソニーセミコンダクタマニュファクチャリングブルーサクヤというチーム名の前では霞んでしまいますね。上記記事で隠れ1位に輝いたNTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安と同じで、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリングブルーサクヤというのもなんとなく言いたくなってしまうチーム名と言って差し支えないでしょうソニーセミコンダクタマニュファクチャリングブルーサクヤ。いっそのこと、この二つを合わせてみてはどうでしょうか、右手にNTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安、左手にソニーセミコンダクタマニュファクチャリングブルーサクヤ、うーん、合体!NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安ソニーセミコンダクタマニュファクチャリングブルーサクヤ!!!ダメー!!!!!
以上、今年のスローガン紹介でした!!シーズンを楽しみましょう!